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「シニア」と「シルバー」どちらで呼ばれたい?
「シニア」と「シルバー」の違い
「シニア」は単に「大人」と思っていませんでしたか?
「シニア」と「シルバー」は、一般的に高齢者を指す言葉ですが、特定の意味の違いはあるのでしょうか。
シニア(Senior) : 高齢者を指す一般的な用語です。 特に年齢に関連する書面で使用され、高齢者の人々に対してのお知らせなどで使われます。
当事者向けの施設案内やプログラムにもこの言葉が使われます。
シルバー(Silver) : 一般的に高齢者向けの商品やサービス、イベントを指す際に使われることがあります。これは高齢者向け市場での商品、サービスを提供するものに使われます。
高齢者向けのビジネスや経済関連で使われる場合が多いようです。
とりあえず、「シニア」と「シルバー」は高齢者を指す一般的な用語であり、用途のよって使い分けてるだけで、特定の意味の違いはないようです。
60代はシルバーと呼ばれたくない
今の70代の人は、とても元気な人が多くいらっしゃいますが、さすがに「シルバー世代」がしっくりくる年齢でしょう。
では、働いている60代の人はどうでしょう?
男性の場合、60歳から64歳までの人の就労率は82.7% 65歳から69歳で60.4%です。
つまり60代は、いまや働き盛りの延長線といったところです。
今の70代以上の人(団塊世代昭和22年~昭和24年生まれ以上)は、年金だけでの収入で生活が成り立っている人が大部分ですが、60代の人にとっては少し微妙なところです。
ですから働く人が多いのですが、働きながら「シルバー」と呼ばれるのは、少し抵抗があるのではないでしょうか。
60代までの求人の場合、「シルバー人材募集」と表記するよりも「シニア人材募集」の方がしっくりきます。
50代は「シニア」でもない
一般的に50代は、シニアとは呼びません。
50歳代の年齢層について暫定的な、特定的な呼称はシチュエーションによって異なりますが、一般的な表現として以下のような言葉を使用することができます。
中年(ちゅうねん) : 50歳代は一般的に「中年」と呼ばれることがあります。この表現は、成熟した年齢ありながらも、高齢者とは見渡さない年齢層。
成熟した年齢(せいじゅくしたねんれい) : 年齢に対するポジティブな表現として、「成熟した年齢」を使うことができます。この表現は、経験と知識を持つ年齢層を強調します。
アクティブな成人(あくてぃぶなせいじん) : 50歳代の人々が受け入れアクティブで活動的な生活を見つめていることを強調する場合、このような表現を使用することができます。
アクティブな成人とは、嬉しい表現ですね。
経験も豊かで活動的であるということは、人生の中での絶頂期ではないでしょうか。
ここで早期退職に踏み切り、新しい人生をもう一度始めてみるのが理想的だと思います。
若年者は60代を完成期とする考え方
人生設計を立てるときに、「50代を区切りとして再出発し、60代で完成させる」をテーマにしてみるのも良いのではないでしょうか。
若年者であれば、60歳から逆算して、就職、結婚、子育て、積み立てNISA、専門的知識習得などを組み入れて「生涯プラン」を立ててみるとよいでしょう。
計画を立てるのは、型にはまった人生を送る息苦しさではなく、むしろ安心感を得ることが出来るので、仕事でも生活でも充実します。
もちろん計画は変更可能です。計画は行動するためにあるものなので、その通りに完結することだけを目的として考える必要はありません。
キャリア理論でクルンボルツの「計画的偶発性理論」というものがあります。
偶然をチャンスと捉え、自分のキャリアを良くしていく考え方で、その偶然を計画的に設計してより良いキャリアを形成するというものです。
60代でも遅くはない
では、すでに60代に入った人はどうすれば良いのでしょうか?
何といっても、お金の不安が付きまとっている人が多いのが現実です。
60代の人の貯蓄額は、平均値で約2200万円、中央値で約700万円です。
まだ多くの借金を抱えている人がいますので、実際のところ余裕がある人は、それほどいないように思います。
その証拠に、60代の人の就労率は男性の場合、60歳~65歳で82.7% 65歳~69歳で60.4%となっています。
経済的なことだけを考えると、働くことである程度、安心感が得られるでしょう。
しかし一番大切な「生きがい」が感じているかどうかでしょうか。
たとえ低所得でも「貧困」にならないことが大切です。貧困とは経済面だけの困窮を表す言葉ではありません。心の貧困者にならないようにしなくてはなりません。
60代には60代の「中期的人生設計」を立てましょう。
75歳以上の後期高齢者になれば、医療費等で負担額軽減などの優遇措置がありますので、それ以降のことは考慮しない10年程度の期間でライフプランを立てても良いと思います。
その計画の最重要ポイントは、限られた経費の中で「いかに人生を楽しめるか」です。
例えば仕事をするなら、学生の頃の「好奇心」を蘇らせて、いろいろなパート職で短期間就労をしてみるのも良いかもしれません。
65歳以上の再就職者は、高年齢被保険者となり、離職時には高年齢求職者給付金が一時金として支給されます。
被保険者期間が1年以上で基本手当日額相当額の50日分、半年以上で30日分が支給されます。
こういった雇用保険制度を知っておくことも大切です。
また、たとえ働かない場合でも、今の貯蓄を減らさないような生活の仕方を工夫するのは、働いて収入を得ることと同様の効果があります。
節約法を紹介しているサイトがたくさんあって、意外と高齢女性の動画は、たくさんの人に視聴されています。
自分の生活ぶりをブログやSNSで発信する楽しみ方もあれば、そういった人たちの仲間でSNSグループを作って、お互いの生活ぶりや趣味などを紹介しあえば、孤独感を和らげてくれます。
素敵な動画などを見て、自分も作ってみようと試行錯誤するのは、脳の活性化になると思います。
最後に(60代の役割)
60代になると、社会を俯瞰してみることが出来るようになりますが、ただ、今の社会を批評、批判するのではなく、生活を楽しみながら笑顔で過ごす様子を若年世代の人たちに見せましょう。
将来の不安を持っている若者たちに「年をとっても楽しいことがあるんだ」と教えてあげることが、60代の人の大切な役割の一つだと思います。