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キャリアカウンセリング・将来像が描けない中高年退職者との面談
このまま今の仕事を継続するのか、リスタートを切るのか迷っている人のご相談を受けたことがあります。まさに中年クライシス突入です。
家庭事情、経済事情は人それぞれ違いますので、「答え」は自分で出して自分で責任をとるしかありません。
カウンセラーは、漠然と不安を持ったクライエントが何を求めて相談に来られたのかをご本人と一緒に考えます。
すでに「答え」は自身でだしているのですが確信が持てない。自問自答では不安なので誰かに承認してほしいのかもしれない。
カウンセラーはクライエントの進むべき道の具体的な指標は示せませんが、判断の根拠の整理や経験代謝・スクリーニングをして、将 来の理想の生き方をクライエントの頭の中にビジョン化するお手伝いをします。
ある人との面談の中で見つかった「心構えのインデックス」をまとめてみました。
再出発に半年の猶予期間を
振り返りは大切
・自由とは、より良くなるための機会のことだ。(アルベール・カミュ)
学校卒業後、退職まで働き続けた人は、毎日が自由の身なんて初めての体験になる。嬉しさや寂さ、
不安感が入り交じり、なかなか動きだせないでいる人が少なからずいる。
”自由になっても束縛されるものは何か” を考えてみるのも良い
・「決めないこと」も決断の一つと思っておけば、きっと良い決断ができる。
・リスタートの前に、考える時間(マナトリアム)を持った方が良い。
一人の時間を持つことは、自己分析ができるチャンス。
・再就職する人もそうでない人も自分のための「心の履歴書」を書いてみると良い。
・ネットで情報収集ばかりに集中して毎日を過ごすのはもったいない。
・再出発のライバルは他人ではなく「過去の自分」
急ぐべきことは、新しいコミュニティーへの参加
・新しい人間関係を作れば、俯瞰して自分を見ることができる(他己理解)
・退職者の「会社の肩書」は、高齢者が学生服を着て街を歩くようなもの。
他人はその人の経験から得た人格で判断する。
・「社会貢献」が実感できる仕事をするには、人とふれあって直接情報を得るのが近道。
・経済的に余裕があれば、ボランティアグループ・趣味サークル・まちづくり協議会などに参加したり、各種セミナー公聴、創業支援施設訪問など、積極的に行動する方が良い。
時間が経つほど動けなくなる。
・「聞く耳」を持ち、話は短く。これ中高齢者の鉄則。
・「保身」をやめると「味方」が増える。
無駄について考えてみる
・物的満足感から精神的充足感へ思考航路の舵取りをする。
今の節約ブームは本来の正しい暮らし方に戻っているだけ。
・健全な趣味に使うお金は無駄にならい。
交友関係が広がり生きがいにもなる。
好きなことがあれば笑顔が増えて家庭内も明るくなる。
・自分なりの節約スマートライフを送る。
"倹約"はお金に関することのみに用いられるが、"節約"はお金以外の場合にも用いる。
・無 駄な機能よりもデザインや色を重視し、良いものを大事に使う。便利さよりもセンスを持つことの方が大切。
目標、目的があってこその手段
・お金は幸せになるための「道具」ではあって「目的」ではない。
社会は「手段」で満ち溢れている。
「目的・目標」が浮雲のようにフワフワと風にながさ流されている。
・今、自分が浦島太郎状態に気づいても、巷の情報に惑わされい。
情報を得ただけなら、知恵とは言わない。
・正しい選択は柔軟な思考を持ってこそ可能。
焦らない習慣
・焦って答えを出すことに、意味はない。
・準備はやりすぎぐらいがちょうど良い。
・「やりたいことノート」を書いてみる。その中の優先順位を決めておく。
・面倒でも、仕事だと思って[家計プラン]を立てる。
その他ユニークなアグリーメント
・イキイキフリーダムを心がける。
・朝見る夢は大切に?正夢?
・株やFXなど投資の一発逆転狙いは、人生の一発退場になる。
・日本人の不思議(思考停止社会、タテ割り、階級社会)を解明してみる。
みんなが社会運動家になり、政治を現場主義の優秀な若者が担うような社会を変える手助けをする。
終わりに
読んでただいてありがとうございます。
中高年の人たちの中には、キャリアカウンセリングがどういうものか、よくわからないまま相談に来られる人もいます。
「話を聞いてくれる人がいないから思い切って相談してみた」でもよいのですから。
どんなカウンセリングでも意味のないものはないと思っています。
お気軽にご相談ください。
毎回石橋を叩いていたら、勢いも流れも絶対つかめない
by 羽生善治