見出し画像

アイルランド留学!ダブリンシティ大学で陸上競技も高める挑戦へ

海外留学に特化した奨学金プラットフォーム「スカラシップパートナーズ」に登録している現役留学生ライターによる「世界の留学体験レポート」。今回は2024年9月より、アイルランドの「ダブリンシティ大学」にスポーツも意識した留学中の武井陽呂さんの留学レポートをお届けします。


自己紹介! アイルランドで文武両道に挑戦しています

はじめまして!アイルランドに交換留学中の武井陽呂です。


名前:武井陽呂
出身:群馬県
在籍大学:高崎経済大学
留学先:Dublin City University Dublin City University | DCU
学部:Humanities & Social Sciences
留学期間:8か月(Full Academic Year)


 群馬県出身で群馬県の大学に通っており、生まれてからこれまで家族と生活しており、1人暮らしや長期間地元を離れるという経験がありませんでした。

そのため、長期留学に対して不安も多かったのですが、留学開始から約2か月が経ち、今ではとても充実した毎日を送っています。

私の体験が、これから留学を考えている方々の参考になれば幸いです。
質問などがあれば、気軽に教えてください!

留学の目的:留学先でスポーツにも挑戦したい!


 留学の目的は、主に3つあります。
もちろん、語学力に支えられたコミュニケーション力を向上させたいと考えていますが、今回は語学力以外の3つを書いていければと思います。
 

1. 陸上競技に挑戦すること

中学・高校・大学と陸上競技をやっており、スポーツに打ち込めるのは学生の醍醐味だと考えており、レベルの高い環境で挑戦したいと考えていました。

当初、留学と陸上競技を両立させるのは難しいと考えていたため、留学は一度諦めていました。

日本での競技風景

 しかし、本学の提携校を確認した際にアイルランドのダブリンシティ大学は、オリンピック出場者を多数輩出しており、現在もナショナルチャンピオンが在籍しているなど、非常に高いレベルの競技環境が整っていることを知りました。

また、交換留学であれば、休学することなく単位交換ができ、ハイレベルな環境で陸上競技に取り組むことができるとわかりました。
この環境がすべて自分の希望に合致していると感じ、留学を決意しました。

スポーツを通じた競技力向上はもちろんスポーツを通じて、さまざまなことを学びたいと考えています。

私は、関東大会に出場したことがありますが、決してトップレベルの選手ではありません。私自身が海外で挑戦し成果を出すことで、ロールモデルとして同じような境遇にある他の選手たちにも挑戦の道を切り開きたいと考えています。

2. 異文化適応能力を身に着けること

 現在、多くの外国人が来日しているように、異文化適応能力は重要なスキルであると思います。
長期留学で、自立し、異なる文化の中で困難を乗り越えたいと思います。

私は、日本に居住する現在も、考え方の違いを感じることがあります。海外に行けば、前提となる考え方が異なると思います。留学先で、主体的にさまざまな学生とコミュニケーションを図ることで、相手の文化や価値観を理解し、自分の考えを伝えていこうと思います。

3. 日本文化や日本人らしさを再発見すること

国際社会で活躍するためには英語力が大切ですが、それだけでは不十分だと思います。

英語圏の国の人々は、国際社会で活躍する人材と見なされがちですが、私たち日本人にとって重要なのは、英語力に加えて、日本人らしさを発揮することではないかと考えています。
日本にいると、自分が日本人であることを意識しにくいものですが、海外に出ることで、深く理解できるのではないかと感じています。

ダブリンシティ大学は、アイルランドで唯一日本語を専攻できる大学であり、日本文化に関心のある学生や日本語を学ぶ学生が多く在籍しています。

また、日本語を学ぶ学生向けのイベントも開催されており、これらに参加することで、ヨーロッパ的な観点を捉え、日本について新たな視点を得たいと考えています。

留学生に最適!国際色豊かなダブリンシティ大学

ライトアップされたダブリンシティ大学のモニュメント

近年、ICT教育も強化し、高い教育水準のアイルランド

まず、アイルランドと聞いて馴染みのない人も多いかもしれません。
でも、世界から非常に注目されている国です。

人口約500万人の島国で、資源が限られたこの国で、過去にはジャガイモ飢饉(1845年〜1852年)という大きな危機を経験しました。この飢饉では、約100万人もの人々が命を落とし、さらに多くの人々が移民としてアメリカや他の国々へと海を渡りました。

アイルランドの移民の中でも特に有名なのは、アメリカの元大統領ジョン・F・ケネディ氏です。彼の祖先はアイルランドからアメリカに移住した移民であり、ケネディ氏自身もアイルランドの歴史と深い繋がりを持っています。

貧しい国であったアイルランドですが、政府が教育、特にICT教育に力を入れ、教育水準が非常に高いです。

また、法人税が非常に低く企業の誘致を積極的に行っています。
イギリスがEUを離脱して以降、EUで唯一の英語圏の国であり、GoogleやAmazon、Metaといった多数のグローバル企業がアイルランドにヨーロッパ本社を構えています。大学の授業によっては、グローバル企業のオフィスに行く機会があるかもしれません。

ダブリンシティ大学の紹介

留学先は、ダブリンシティ大学です。
総合大学で、1975年に設立された比較的新しい大学です。

Erasmus やExchangeといったさまざまなプログラムで留学生を受け入れており、学生総数の約2割が留学生で、110カ国から在籍しています。

アイルランドで最初に日本語関連の学位が取れるようになった大学であり、日本語科で日本人の先生や日本語を学ぶ学生と交流することができるのも特徴の1つです。さらに、ダブリンシティ大学では、140以上のClubやSocietiesがあり、授業以外の活動を通じてさまざまな学生と交流することができます。

アイルランドでの生活を満喫

観光地に行った際にお店で撮った写真

アイルランドの生活は、物価の高さや住居不足を除けば、何一つ不自由なく、充実しています。

住居不足が深刻で滞在先を見つけるのも非常に大変です。
さらに、住宅費用も非常に高額で、経済的な負担が大きいです。

現在、私は、ホームステイでホストファミリーの家に滞在しています。
滞在先は、大学付属の語学学校に手配していただきましたが、一週間€280(€1が160円とした場合約4万5000円)です。
朝食や夕食、光熱費のすべてが含まれているとしても非常に高いです。
ヨーロッパの中でも物価が高い国に、さらに現在の円安の状況で行くことは金銭的なハードルが非常に高いです。

不慣れな生活の中でホストファミリーがさまざまなことを支えてくれて、非常に助かりました。そして、アイルランドの生活を体験できることも非常に魅力的で、貴重な体験です。

授業で知り合ったフランス人の友人が、彼の友達と出かける際にもよく声をかけてくれるため、国や大学問わず多くの人と知り合うことができています。

授業について

Semester1の時間割がこちらです。

履修の時間割

・ Interculturalism in Practice
・Foreign Policy & Diplomacy
・English for Academic Purposes 1
・Introduction to Marketing

最初ということで少なめに履修しましたが、もう1つ講義を履修すれば良かったと後悔しています。

授業では、ペアワークのように毎回の授業で近くの人とトピックについて話し合うという授業が多いです。ペアワークでは、彼らの英語を話すスピードの速さやアクセントの違いに苦戦しています。

Foreign Policy & Diplomacyの授業の様子

授業は、主体的に質問する学生が多いです。学生の質問と先生の回答で20分くらい経つという日もありました。学生同士がディベートに発展するということもあります。
主体的に自分の意見を言うことで学びが深まると感じました。

休日について

私は、陸上部に所属しており、土曜日の午前中は、陸上の練習に行っています。そこで、陸上以外にも多くの人とコミュニケーションを取ることが出来ます。

午後は休憩や勉強をします。日曜日は、友人と出かけることもあれば、勉強をすることもあり、さまざまです。

アイルランドは、自然豊かな国です。
大自然を堪能することが出来ます。
Wicklowという地方では、野生のアザラシを見ることができました。

そして、ヨーロッパの他の国へ簡単にいくことができます。
ロンドンには、1時間20分くらいで行くことができます。
私は、現在は、アイルランド以外に旅行はしていませんが、1月にポルトガルに陸上の合宿に行く予定です。

休日はアイルランドの大自然を堪能! Wicklow地方では野生アザラシを見ました

留学してよかったこと:
自分からやらないと何も成長できない!

留学中、自分から積極的に行動しないと成長できないと実感しています。

大変なことがあっても誰かに聞くことはできますが、すべて英語で、自分で解決しなければなりません。大変なこともありますが、自分が挑戦したいと考えていたことに挑戦ができているため、留学して本当に良かったと感じています。 

留学を通して、自分がいかに視野が狭く、考え方が偏っていたことに気が付きました。

例えば、「列に並ぶ」ということは日本のマナーであり、世界のマナーであると考えていました。しかし、列に並ぶというマナーがない国があることを知りました。列に並ぶというマナーがない国の人に列に並ばないから無礼だというのは早計だということです。
列に並ぶというマナーは、素晴らしいと思いますが、世界の中で唯一の正解ではないということに気が付きました。各国にはそれぞれ独自の文化やマナーがあり、その違いを尊重し理解することが重要だと感じました。

自分の目線だけで見てしまうことに、留学中の多くの人との関わりや異文化理解に関する授業( Interculturalism in Practice)を履修して気が付きました。

授業では、多くの国の人が出席しており、彼らの考え方を学ぶことができます。異文化を理解し、彼らとより良い関係を構築することは非常に重要であると考えます。

これから留学を目指す人へ:
借金してでも留学に行った方がいい!


留学を考えている人にぜひ読んでほしいと思います。

円安により留学に行きにくい時代になっています。

私の留学は、困難の連続で、何度も大変だと思うことがありました。
そんな中で、大変ならば、留学に行きたくないと考える人がいるかもしれません。しかし、私は留学に行って本当に良かったと感じています。

留学に行かなくても、日本でたくさんのことを学ぶことができます。
そして、日本でもインターネットで海外の論文を読むことも、ネイティブの方とオンラインで話すこともできます。 

日本は、日本だけでエコシステムが完結している部分もあり、すべての人に留学が必須という訳ではありません。留学に明確な目的が必要なのは確かです。

しかし、一度、日本の外に出て、世界を知ることは重要だと思います。
ガラパゴス化してはいけないと思います。

多くの考え方は、自分自身のこれまでの体験に影響を受けています。
海外に出ることで、世界を知り、日本を外から見る経験ができます。これこそが、私が留学を強く勧める理由です。

日本では、労働不足が深刻で世界中がそうであると錯覚してしまう場面があります。ですが、アイルランドは、労働過多で仕事が見つからないという問題があることに気が付きます。このように、日本の当たり前が世界の当たり前ではないことに気が付くことが出来ます。

日本の経済状況を踏まえれば、日本は貧しい国であると述べる人もいます。これが正しいか正しくないかは別として、アニメや漫画といった日本文化や観光地として日本は、世界中で注目されています。

海外に行くと海外でそれほど日本が注目されていないと感じる場面もあるかもしれません。
人によっては、日本は世界でトップレベルの物価の高い国だと言っている人もいます。実際には、ヨーロッパの方が断然物価が高いのにです。このような気づきこそ、留学によって得られたものです。

私自身、留学には多くの支えがありました。
大学からの補助金、ぐんま赤尾奨学財団より奨学金を給付していきました。足りない金額は、幸いなことに親からお金を借りることが出来ました。

日本の大学や留学先、ホストファミリーなど多くの方々に助けられ、ここまで来ることができました。金銭的な負担はもちろん大きいですが、それ以上に得られた経験が何よりの財産です。

留学は、決して簡単なものではありません。
金銭的に大きなハードルがあります。

もし金銭面で迷っているのであれば、一度自分に問いかけてみてください。「もしお金に余裕があったら留学に行くか?」と。もし、答えが「行きたい」であれば、迷わず行くべきです。

私自身、親からお金を借りました。自分自身の挑戦は、自分自身でやるべきだと考えるからです。そして、必ず返します。

必ず成果が出せるように今頑張るしかないです。

いかがでしたか?スカラシップパートナーズでは、世界へ、ジブンへ挑戦する人を応援しています!留学現地からの体験レポートや奨学金、留学に関するお役立ち情報をお届けしていきますので、ぜひフォローしてください。

スカラシップパートナーズは留学奨学金を希望する学生登録も受付中です!


いいなと思ったら応援しよう!