ザ・マスターキー まえがき
「なぜ、一部の人は望みをやすやすと実現するのに、苦労する人や望みを全然実現できない人が一方いるのでしょう?」
ほとんどの人がこの疑問を持っていると思います。
僕も持っています。
僕なりの結論から言うと、誰かの望みを実現するには望みを実現できない人が存在しなければ成立しないから。
この世の中はバランスで保たれています。だからそのバランスが崩れる時はかならず争いごとが起こります。
何故なら誰しもが自分の望み実現したい世界を生きたいし、その中に自分にとって都合のよい理想の大切な人を含めているから。
その大切な人がどんな望みと実現したい世界を生きたいかには関心を持たず、ただ自分の望む世界の実現しか考えられないからである。
「心の中に違いがある。」
実にその通りです。
人間は意識的にも無意識的にも、自分が望む世界を生きようとして毎日認識し目に映るできごとと奮闘しています。
そして自分の望む世界に似た世界、または近い世界にいる人に惹かれ、望む世界を生きていると安心し、幸せになったと錯覚するのです。
しかし、自分自身の心から創造した世界を自分で引き寄せて生きている人と、誰かの心から創造された世界に引き寄せられて生きている人では、紙一重で経験する結果の違いが出てきます。
法則というのは何の例外もなく忠実に働いている流れなので、たとえ望みが実現して幸せな現実が起きているのに、コレジャナイ感を感じてしまう事が起こるのは、自分が引き寄せたはずなのに引き寄せられていたという事に気づき出したからなのです。
どういう世界を生きたいか明確にイメージする事ができる人は、それに向けて淡々と行動し、常に実現できる材料を見つけたらどんな手を使ってでもゲットし、それが無理ならさっさと別を探して、引き寄せ続ける行動をしているのです。
よく成功者は時間に厳しい。決断が速い。行動力がパワフル。マルチタスクをこなせるなど、共通の特徴がありますが、実現したいイメージが明確であり、それのためだけに行動するからこそ成せるのです。
まさに「万物の唯一の創造者」という思考で創造して行動している姿です。
ただし健全な思考であればいいのですが、不健全な思考で行った場合は争いが起こります。
人間は誰しもが、この「万物の唯一の創造者」として健全な思考を保ちながら法則を理解し、調和しながら、望む人生を実現して生きていきます。
人間は大昔から自然の法則を理解して、幸せな生活や社会を作ろうとし、ただ受け入れなければならなかった状況から、天文学や自然科学など神の領域を解明し、それと調和をしながら常に幸せでいられるにはどうすればいいかを追求し創造してきました。
その思考の働きと行いの結果も法則の流れの内にあるプロセスであり、止まることなく永遠に流れ続けているのです。
マスターキーは法則とその流れに調和する健全な思考や行動の養い方、扱い方を教えてくれる。人それぞれ何を通して望みの実現を果たすかについても、自身の内側の中から気が付き訓練する事ができるという教科書です。
すべては静的行動である心の働き=思考から始まります。
考えるより手が出るような人であっても、恐ろしい速さで思考が働いてから動作が起こるのです。
なので、動作をする前に心を鎮めて、心に意識を向けて、心の声に耳を傾ける事がとても大事なのです。
ユダヤ人の成功哲学書の中でも、何かを始める前にとことん不備はないか、想定外の何かが起こる可能性はないかなど完璧にイメージを作ってから実行するという内容を書いた人もいるくらい、思考の大切さが望みの実現に大きく影響するのです。
マインドフルネス(瞑想)は健全な思考を作る代表ですが、論理的な部分も学べば、一層効果があるのは言うまでもありません。
ではまた次回。
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