アップルジェリーの作りかた
ジェリーといっても、冷たいデザートのことではありません。皮ごと煮詰めた果物から果汁を抽出して、そのペクチンでふるふると固めたもののこと。
もう30年くらい前だと思うのですが、アップルジェリーというものについて、辰巳芳子さんが書いていらした記事を読みました。一晩かけてぽたぽたと汁をためて作る美しいガーネット色のジェリー、というのに憧れて、その記事の切り抜きをだいじにだいじに、本にはさんでとっておいたのです。
いつか作ってみたい、その美しい色を見てみたい、と思いながら、1kgものりんごを煮ることや、そのりんごをさらしの袋に入れて一晩吊るしておく場所のことなど考えると、なかなか手を出せなかったものでした。
ジャム作りを始めた今では、りんご以外の果物(グロゼイユとかマルメロとかカリンとか)でも、ジェリーを作るようになりました。もとになっているのは、やはり辰巳芳子さんの「アップルジェリー」何度作っても、その美しさに魅了されます。今ではすっかり私のレシピになって、もとの作り方とは変わっているところもありますが、その作り方をご紹介します。
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