胆嚢摘出手術④
手術をした次の日。
深夜の攻防の末の痛み止めが徐々に苦痛を和らげて、夜明け前頃にやっと浅い眠りに少しつけました。
病院の起床時間が6時台なので、一旦目を覚ましました。微睡み始めてから数時間程度。
目が覚めて少し身体が動くだけで傷も摘出箇所からも痛みを感じましたが、昨夜の痛みに比べれば軽いものでした。(痛いのは痛いですけどね…)
その時すぐに、なんだか脚に違和感があるなあ…と思ったら…血栓症防止の為に付けられていた脚のマッサージ器具が止まってる上に、左脚のそれは少し外れかかっていて、右脚の方は完全に外れて脚の近くに転がっていました。
後でそれに気がついた看護師さんが装着し直してくれたのですが…、そう言えば眠る前ぐらいの頃からマッサージの動き自体は止まってたなー…と。
最初に外れているのに気づいたとき、もしかして昨日自分がベッドの上でもがいた時のせいか⁈…とも思ったのですが。
装着が外れていたのはともかく(普通に寝てる間の寝相で取れることもあるらしい)、マッサージが止まっているのは元々の接触不良だったようです。
良かった、私が破壊したんじゃなくて( ´ ▽ ` )。
ていうか、その後も10時くらいに最初に歩かされる少し前くらいまでこのマッサージ器具装着させられてたんですけど…外れている間よく無事だったな…。(まあそんな数時間かそこらで血栓症起こらないのかもしれませんけど)
割と早朝に目が覚めても、どう考えても睡眠不足だし、起きていたところでまだ食事も出来ないので一旦寝直すことにしました。
(痛みが疼いて実際すぐには眠れませんでしたけど)
…が、7時過ぎに看護師さんがやって来たのですぐにまた目を覚ますことになりました。眠れねー( ̄∀ ̄;)…。
その時に摘出した胆嚢の中から取り出した石の入った小瓶を渡されました。
胆石の大きさや量が普通どのくらいなのかを知らなかった私は、その小さい小石の集まりを見て、
「…思ってたより少ないな〜…」
…と呟いたら、看護師さんがビックリした顔で、
「いや、コレ多いよ⁈(´∀`;)?」
…と言った事で、自分の胆石の深刻さを実感しました。(まあその時点でもう原因取ってるんですけども)
よくよく考えてみたら、胆嚢なんてほんとに小さな臓器なんだから、そりゃその中にこれだけの石が詰まってたら問題あるわなー…と。
その後改めて寝直していたら、10時前に主治医のセンセイが病室を訪ねて来ました。
何故かセンセイはハイテンションで、
「や〜石いっぱいとれたね〜」
…と、なんでそんな嬉しそうやねん…と内心ツッコミたくなるような笑顔で言われました。
そして医師にも胆石について『大きさはもっと大きい人も居るけど、量は多い方』であることを教えられました。
その後10時過ぎ頃、その日の担当のベテランぽい看護師さんから昨夜のことについて注意され(理不尽…)、その後身体を拭いてもらって着替えさせてもらい、尿のカテーテルを抜いてもらいました。
カテーテルは事前に聞いて想像していたよりも一瞬で、特に痛いという感じも無く…。どっちかっていうととんでもないところから管が出てる違和感から解放されたスッキリ感の方が大きかったです。(男性は激痛らしいけど…)
そしてやっとこさ脚のマッサージ器具を取り外され、弾性ストッキングも脱いだらよりスッキリしました。開放感すごかったです。
その後少しですが、起き上がって点滴スタンドを支えに看護師同伴で少し廊下を歩きました。
私の様子を見て、看護師さんが予想してたよりしっかり歩けているなあと思ったそうです。
まあ客観的に見たらまだフラフラな状態だったと思いますけど…昨夜痛みにのたうち回ってた人の割に…って感じでしょうか。
点滴はまだ挿してる状態なので、カテーテルを抜いた後2時間しないうちにトイレに行きたくなったのですが、まあ何とか自力でトイレまで問題なく歩いて行けたので、まずまずの回復だったと思います。
(カテーテル抜いて最初のトイレで尿の量を測られることを知った時はビックリしましたが…)
そうして起き上がれるようになってふと、病室に備えられてる棚の所を見たら、なんか覚えのない女性週刊誌が置かれてて…一体誰が…と思ったのですが。
前回の入院の時に母が渡してきたどこのメーカーかわからないミネラルウォーターが入った紙袋も病室の一角に置いてあったので、母の差し入れたものだと思われました。
…いや、いらねーんだけど…。
そもそも今まだスマホで文字打つのもしんどいのに…芸能人のゴシップにそこまで興味ねーよ…。(どうせ観るなら動画で観るし)
ていうかコレ、絶対私の手術待つ間の暇つぶしに自分が読んでたヤツでしょどうせ。ほぼゴミじゃねーか。
…と、せっかくの開放感と回復してきてる感の後にモヤッとしていたのですが。
私が結構順調に回復している様子だったため、予定よりも早く、その日の昼食から食事が出される事を知らされて内心小躍りしました。
…が、その決定を出されるのが微妙に遅かったため、昼食の手配が間に合わず、危うく夕食までお預けを食らうところでしたが…。
看護師さんたちの尽力により、少し遅めの昼食をいただきました。
きっと、お昼ご飯出ないと知らされた時の私の落胆ぶりがよっぽど哀れだったんですね(´∀`;)…。
お昼出してもらえることになるまで、ショックでフテ寝しようとしてましたしw
そういえば、最初に起き上がって歩いた時に気がついたのですが、肩全体(主に右肩)に酷い筋肉痛のような痛みがありました。
後で看護師さんに言われて知った…というか、手術前の説明書きとかにそういえば書いてあったのを思い出したのですが、
腹腔鏡手術でお腹を膨らませるために使うガスの影響で、手術後に肩などが痛むという症状があるそうで…。
確か手術翌日からその次の日まで痛みがあったと思います。
(自然にガスが吸収されていくに従って、痛みも次第に消えていく)
午後3時ごろになると、検温で熱が上がり出しました。
これまた手術後にはよくある発熱だそうで…。
夕食後には38度を超え、元々の平熱が低めの私には辛い状態になってきたので、解熱剤を処方され、氷枕をあてがわれて午前中よりも絵面が病人ぽくなりました…。まあ夕食はしっかり完食しましたけど( ´ ▽ ` )。(食い意地…)
仰向けに寝ていると手術した箇所が背中側から痛むし、かと言ってまだ自由に寝返りをうてるような状態でもないし…。
手術時の喉に挿管されてた管の影響か、喉はずっとイガイガしていて痰が出続けているし…。
昨日よりマシとは言え、まだつい昨日手術したところなので、やっぱりまあ基本的に辛い事も多々ある状態でした。
なんせこの状態で常時点滴してるお陰で、2〜3時間に一回は嫌でも起き上がってトイレに行かないといけませんしね…。
まだ一日目は起き上がる時にもベッドの柵を持って一旦横向きになり、腕に力を込めないとまともに起き上がれないし、当たり前ですけどその度にお腹は痛いし…。
こんなんでほんとに皆5日かそこらで退院できるものなのかなー( ̄∀ ̄;)…とか思ってました。
午後から発熱しだしたのもあって、結局あまり日中にまとまった睡眠がとれなかったので、この日は素直に消灯時間に眠りました。
明日はもっと回復してて欲しいなーと願いながら。
つづく。