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【保存版】ビールを最高に楽しむために覚えておきたい!「ビールを飲む順番」を専門家が解説

■これさえ覚えておけば大丈夫!ビールを楽しむための基礎知識の1つ「飲む順番」

多種多様なスタイルがあるクラフトビール。専門店に行った際などには、その膨大な量のビールの数に驚いてしまいますよね!色んな種類があるからこそ「どれを飲めばいいか迷う」「飲む順番に困ってしまう」という人も多いのでは?

好みが重要ながらも、“定番の飲む順番”がある

実はクラフトビールには、“定番の飲む順番”があることを知っていますか?もちろん、そういった順番を意識せずとも、自由に楽しめるのもクラフトビールの魅力の1つですが、たくさんのスタイルを一度に楽しみたい時や、スタイルごとの魅力を最大限に味わいたいというときには飲む順番が非常に大事なんです!

こちらの記事では、全国で多数展開している人気のビアダイニング『SCHMATZ』に所属するビールの専門家がクラフトビールの「飲む順番」の大切さについて解説。あなたのビアライフをより魅力的にするためのお手伝いをさせていただきます!

■ビールを最高に楽しむために、覚えておくべき “飲む順番”を解説

『SCHMATZ』プロダクトチーム・ビール担当・吉田基治さん

プロフィール
『SCHMATZ』店舗全体のビールに関するクオリティーを確認、機材のメンテナンス、スタッフへのサーブ指導に加え、ビールラインナップの決定などビールに関することすべてを担当。

吉田さん:まず大前提として、好きなビールを好きな順番で飲んでいただいて全く問題ありません(笑)こんな話をしてしまうと元も子もないかもしれませんが、自由に楽しむのがクラフトビールの魅力の1つですからね!

しかしながら、「どの順番で飲むか」という点を意識することで、それぞれのビアスタイルの魅力をより堪能することができるのも事実。料理も前菜から、魚、お肉とコースの定番ルートが決まっているように、ビールにも定番の順番があるんです。我々『SCHMATZ』のように、たくさんのビールを提供しているお店に行った時、複数のビアスタイルのビールを楽しめるよう、今回は基礎的な知識を伝授したいと思います!

飲む順番のコツ1:アルコール度数が低いものから順に、ハイアルコールのビールへ

吉田さん:やはり、アルコール度数は低いものから高いものの順に飲むのが鉄則!ビール以外のお酒にも共通して言えることだとは思いますが、早い段階でハイアルコールのお酒を飲んでしまうと酔いが回ってお酒の味が認識しづらくなってしまいます。

また、ビールに関して言えばアルコール度数が高いスタイルは比例して味わいも濃くなることがほとんど。

コース料理を楽しむ感覚で、まずは穏やかな味わい&ローアルコールビールから順に楽しんでみてください。

飲む順番のコツ2:色の薄いビールから濃いビールへの流れがおすすめ

吉田さん:食事と同様、ビールは味の薄いものから順に段々と濃いものを飲み進めていくのが定番です。理由としては、最初に味の濃いスタイルを飲んでしまうと、どうしてもその味わいの印象に引っ張られてしまい、軽く繊細なスタイルのビールの良さが分かりにくくなってしまうからなんです。

味の濃さを図る時にわかりやすいのが、ビールの液色の濃さ。実は色の濃さって、ビールの味わいの濃さにも直結して影響することが多いんですよ。

色が強いビアスタイルは、焙煎しているモルト(麦芽)を使用します。すると、コーヒーのような香ばしい香りや味がビールにも反映されるので、比較的ボディのしっかりとしたビールに仕上がるというわけです。

ビアバーのメニューなどには、スタイルの解説の他液色についても記載されていることもあるので、ビール選びに迷った際は「液色」にも注目してみてくださいね!

飲む順番のコツ3:苦味の少ないビールから苦味の強いビールへ!IBUも参考にしてみて

吉田さん:味の濃さに加えて、ビールの苦味も飲む順番を考える上では大切な要素の1つ。最近ではビールの特徴的な味わいの要素である「苦味」を際立たせるスタイルも多数あります。やはり、苦味に関しても強いものを先に飲んでしまうと、苦味の弱いビールの特徴を捉えきれなくなってしまう可能性があるんですよね。

わかりやすい例を挙げると、最初にIPAを飲んで次にピルスナーを飲むと、ピルスナーの味わいがなんだか物足りなく感じてしまうような感覚でしょうか。

しかし、初めて飲むビールの苦味なんて一見してわかるものじゃないですよね(笑)そんな時に役立つのが「IBU」という数値。

IBUは、International Bitterness Units(国際苦味単位)という単位です。ビールの苦味を0~100の数値で表されることとなり、数値が大きいほど苦味が強いビールになります。※まれにIBU100以上もあります。

ただしこのIBUはあくまで1つの指標。個人の感覚によっても感じる苦味は変わってくるので、1つの目安として参考にしてみてくださいね。

■『SCHMATZ』の定番ビールを例に飲む順番を解説

吉田さん:上記のポイントをふまえて、『SCHMATZ』の定番ビールだったらどういう順番で飲むといいのか?1つのおすすめパターンを考えてみました!

1.ヘレスorヴァイツェン

吉田さん:ヘレスは、ペールゴールドのような淡い色が特徴的で、アルコール度数も5%程度と控えめです。ドイツでは日常的に楽しまれているデイリービールで、ホップの苦味よりもモルトの甘味が特徴的なので最初に飲むビールとしてうってつけです。

ヴァイツェンは、小麦を50%以上使っている白ビール。酵母由来のバナナのようなフルーティーな香りと甘みが特徴的で、ほのかに感じるレモンのような酸味が爽やかですっきりした味わいです。

この2つは、比較的ライトなビールなのでどちらも最初に飲むのにふさわしい1杯ですね!

2.ラガー

吉田さん:『SCHMATZ』のラガーはメルツェンというスタイルで、モルト由来のビスケットやトースト香が全面に出ているのが特徴。まろやかなコクを楽しめる、日本人が飲んでも違和感なくスッと入ってくる味わいです。1杯目のヘレスorヴァイツェンよりも麦芽の香ばしさやボディー感が勝っています。

3.IPA

吉田さん:ホップの個性が際立つ苦味が特徴的なスタイルのIPA。ビール単体で飲んでも強い満足が得られます。

『SCHMATZ』ではホップを抑えめにモルトを多くしたドリンカブルな味わいのIPAに仕上げていますが、ヘレス、ヴァイツェン、ラガーと先に飲んだビールよりも苦味が強いので中盤から後半にかけて選ぶのがおすすめです。

4.ポーター

吉田さん:これまで紹介したビールとは、グラスも色合いもまるで異なるのがポーター。いわゆる黒ビールというやつですね!

ローストした麦芽を使用した、黒い液色が特徴的な1杯です。

まるでコーヒーのような苦味とコク、濃厚な味わいはシメの1杯に最適でお店でも「最後にもう1杯飲みたい」という時におすすめしています。

■これ以外にも様々な限定醸造ビールが!飲み方の順番を覚えて『SCHMATZ』を今まで以上に楽しもう!

今回ご紹介したビール以外にも、『SCHMATZ』では通常のレストランで常時8タップor 6タップ(ビアスタンド業態の店は3タップ)がラインナップ!限定醸造された、その時期ならではのビールに巡り会えるのも魅力の1つです。

各店舗においてあるメニューには、アルコール度数やIBUといったビールの情報も記載されています!今回ご紹介した「飲む順番」を決めるためのデータも盛り沢山なので、ぜひ参考にしてみてください。

もちろん「何を飲めばいいか迷ってしまう」という方は、お気軽にスタッフまでお声がけを。ビール大好きなスタッフたちが、おすすめのビールや特徴を細かく説明させていただきます!

SCHMATZ公式HP:https://www.schmatz.jp/


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