他人に興味を持てないけど優しい人へ

・知らない人との人付き合いは得意                     ・仲良くなると付き合い方がわからなくなる。                ・極端なほどマイペース                          ・社会生活では作り上げた自分で接している。                ・大勢の前では堂々と喋れる。    

もし上に当てはまる特徴が多くあり、生きているだけで息苦しいと感じる人はスキゾイドパーソナリティー障害かもしれません。

そんな人に向けて人生が少しでも生きやすくなるヒントにしていただきたくて、この記事を書きました。

・ スキゾイドパーソナリティー障害とは?

「スキゾイドパーソナリティー障害」という人格障害をご存知ですか?

スキゾイドパーソナリティ障害(スキゾイドパーソナリティしょうがい)あるいはシゾイドパーソナリティ障害(シゾイドパーソナリティしょうがい、英語: Schizoid personality disorder: SPD)とは、社会的関係への関心の薄さ、感情の平板化、孤独を選ぶ傾向を特徴とする人格障害。

とWikipediaでは定義されています。

要約すると、

・他人に対して関心がない(ように見える)                                ・人生を諦めたかのような達観した態度を取る              ・感情の起伏が少ない(あっても作られたもの)              ・孤独を愛している。                         ・仲良くなると離れたくなる。

表面化している特徴をまとめるととんでもなく薄情な人間に見えますね。

しかし自分がこのスキゾイドパーソナリティー障害を一言で表すと、

共感能力が一般の他人に比べ著しく高く、

傷つく事を恐れて孤独を選ぶ人

という特徴だと個人的に思っています。

人一倍他人の気持ちが分かってしまうからこそ、自己防衛で自分の中の殻に閉じこもってしまいます。

もし心当たりがあればスキゾイドちゃんという、ふーと@人間社会の飛行法さんが書かれているイラストが、スキゾイドの本質を的確にまとめていて参考になると思います。

・ 一生孤独で人生が終わるのを待つだけなのか?

ここまでさんざんスキゾイドの人は孤独を選ぶとまとめましたが、他人への拒絶は裏切られることの恐怖からの自己防衛反応と説明できます。

スキゾイドの価値観では潜在的には人と繋がりたいという気持ちがしっかりとあります、そこに裏切られて傷つく恐怖を天秤にかけた時に、仲良くなるくらいなら最初から孤独を選ぶという自己防衛の賜物だと思っています。    人間ってすごい!

ただ落胆する必要は全く無いと考えていて、

スキゾイドパーソナリティー障害は本当に強烈かつ魅力的な個性だと思います。

社会になんとなく溶け込めないのは、普通の人として接したいという作り上げられた自分を周りが本当の自分だと勘違いしていることにあるのだと思います。

まずはこの記事を足がかりに自分を認める機会になれば、大きく前進する機会になると思っています。

特に自分の性質を理解してくれて受け入れてくれる人も少なからずいます。

自分が避けてもなんとなくうまく付き合い続けられる人

スキゾイドパーソナリティー障害を持つ人

自分を理解してくれる人であれば、息苦しさに悩むことなく人とは違うマイペースな関係構築も行えると思っています。

・ それでも生きづらい

どんな社会であってもマイノリティーは孤立しがちです。            特に、スキゾイドでは普通っぽく振る舞う仮面を被る能力に長けているので、そのストレスに気づいてもらいにくい特徴があります。

ハーバード大学の医科大学院の発表によれば、

一般人口の約1~3%がシゾイドパーソナリティ障害を有している。

とされていますが、自認している人は物凄く少ないと思います。

その理由は、

本人は本障害によって、生活する上で困ることが何一つ無いため、カウンセリングなどを受けに行くことは無く、また行ったとしても、すぐ診療を受けることをやめてしまう。しかし、それによって他人に迷惑をかけることはないので、本人が困っていなければ診療をする必要は無い

従って厳密には普通の人っぽく振る舞える以上何ら問題はないし、      それをどうこうする気力もないので、孤独を受け入れる事ができれば生活に支障がない、場合によっては自分がパーソナリティー障害である事すらわからないという側面があります。

悲しいかな社会との繋がりを極力控え、表面上ではスキゾイドだとわからない事から、社会に対して訴える人は本当に少なく他のマイノリティーと比べ認知されにくいといえます。

自分も社会に対して何かを訴える気はさらさらなく、同じような境遇の人が自分を理解して少しでも自分を知るきっかけになればいいなと思い、この記事を執筆しています。

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