つまはじきにされた公園がしなだれた明日に混ざっていった

夕べの街は一本の樹になってのしかかって来る
皆同じ顔の街は皆違う顔だった
両方からひっかけられて
底のぬけたガマグチ
砕かれた冷凍庫に降る塩の粉が降る
ガシガシと帰りたい時が歩く、そしてまた別の時にも

誰かしら
おとどけものです
いつもお疲れ様です
いやおかげ様で
いやいやこちらこそ ありがとう
ありがとう

ビイドロ球を覗いて世界の果て迄を想像していたことは
最も美しい反抗だった

いつからなんだよ
金だの土地だの国益だの、
その何だ、薄汚え性根に成りそまっちまったのは
金がいるんだ、
いや俺のためじゃないよ、俺のためか、いやそうじゃないとんでもない、
ほら、色々とあれやそれやに掛るじゃないか、
議員先生、つまるところあれだ、
薄汚い議員先生、
いや俺は欲しくないんだ、欲しくないんだけれど
生きてりゃ生きてかなけりゃあならない、
それにゃあやっぱ、薄汚れても入用なんだ

国家の大道路を即位パレードが哀しくたち尽していた
国旗に塗れた
嘘のように白い群衆のただなかを
新しい罪を売る様に、
撮影者たちは画素の粗い額縁に切りとっていった
国会議事堂の前を過り
つかのまの象徴が大仰な薔薇を胸に、寧ろくだらない約束を縋り附いていた
先導車両には誇張された権勢がありふれて
しかしまたそのパレ―ドは、
負の象徴として 希望の様な亡国を繋ぎ止めていた、

ぼく達より卑しいものはいないだろうが
そんなこともないかもしれない

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