駐屯
雷霆を追う
炎塔を凌ぎ
ミモザの雲花より
青磁壁延々と死を並列し
巨薔薇‐爛鐘拡散眼球‐一滴の地球儀
網膜言語抗体に
致‐未踏死の麻酔壜を
花粉海峡飛行艇
瑕疵に酸き椛の膵臓を飢えて
光暈、放射線を問う所縁も無き
橄欖断章に
死精‐矮星乾燥標本
グノシェンヌとは如何なる
遊園会の
葡萄酒醸造室か
死斑浮腫
その観察眼に
曰
対貌鏡集積階段を崩落し
爛海‐偸人の影へ
翰墨以て棄錫軌線へ
公爵位躯奪を宣べ賜うとも
宣告
焼結禍根の陶像工房に
秘匿を隠避を
異種創造の実象に
敢て撃つ
降る花を乗せて
白鍵盤に沿う媒介ヴィールス伝染の痴夢を
蝋梅の間を海嘯を調べ聴く
瑠璃青を斯く倒れたる時の鉱壊‐鈎竈
埋葬令を臼歯砕きつつ
胡麻の梢花
斯く威嚇の城下にて教会建築を俯き
死の自由を貪り降し
象徴の薔薇の秘鑰
そは遺灰壺に
風葬室の逆吊のノアを
享け
薔薇は星雲その車輪を廻して、