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激走!JR東日本暴走パスの旅

 昨年2022年度は鉄道開業150年を記念した様々なイベントが行われた。中でもJR東日本が発売した「JR東日本パス」は大きな反響を呼んだ。レギュレーションは以下の通り。
・JR東日本管内に加え、7社の民営鉄道の普通・急行・快速乗り放題
・特急・新幹線も自由席なら乗り放題(なお指定席も4回まで利用できる)
・連続する3日間乗り放題
 
そう、とんでもない乗り放題きっぷなのだ……!!
 
利用期間は10月14日~27日。そしてシンカリオンのオタクである筆者は例のごとく速杉ハヤト誕(10月17日)には新幹線に乗りに行きたい……

なら……
 

行くしかないよね!!!


 
 
今回の主な目的は
・鉄印帳集め
・STATION STAMP集め(JRの150周年企画)
・とある列車に乗る
・とある聖地に行く
をしながらとにかく乗り鉄をするというものです。観光? こ、今回はスルー気味かな……。他にも「東の新幹線全部乗る旅」や、「新潟→山形→秋田→青森→岩手→宮城→福島の東北+新潟一周旅」も考えたのですが、いかんせん途中でとある列車に乗る予定を突っ込んだので、またその旅もいつか……( ˘ω˘ )
 
<表記のルール>
【】:駅名   『』:民鉄各社
太字:今回のパスに含まれる鉄道会社
文頭の時刻は、当該列車の出発時刻。
{新幹線変形ロボ シンカリオン}のネタが多く含まれます。ご了承くださいませ。

=Day1=(10/15(土))
 関西在住の筆者は、まず夜行バスで6:00頃の東京駅へ。9月に開業したてホヤホヤの「バスターミナル東京八重洲」に到着。駅直結がマジでありがたい。前の鍛治屋橋駐車場だと雨の日は辛かった。(※雨女)
 7:04。最初の目的地は新潟。とき303号で【越後湯沢】に向かいます。実は初のE7系普通席、赤と黒のシートかっこいい! なおこの間は東京の始発駅ということもあり座れるだろう、の気持ちで自由席に。しかし早くも乗車率100%越えのような乗車人数。この度の波乱を予感させた。(気のせい)(ではない) 8:13【越後湯沢】に到着。

越後湯沢駅でお出迎えしてくれたのは、2020年に運行が終了した現美新幹線のパーツたち

 8:20。2年前に乗車以来の再会となった現美新幹線にご挨拶し、サクサク移動しましょう。上越線経由『北越急行』ほくほく線に初乗車し、北越急行の鉄印帳を【十日町】でGET!

 のはずが!!

……ここは?

早速やらかすのがおバカな筆者クオリティ。うっかり手前の【六日町】で下車。数字まちごた……そしてさすがのローカル線、1時間に一本ほどの運行をしているので、リカバリーができない……。時間はあるがバスはない……。徒歩は5時間の登山……。オ、オワタ/(^o^)\ なお、その時の呑気なツイート↓
「稲刈りが終わったであろう田園を眺めながら、ローカル路線を進んでいく……穏やかな車窓……(そして猛烈な眠気)(さて降りますよ)」

起きろ!!!!!

そのあとの行程を崩壊させるわけにはいかず、泣く泣く『北越急行』の鉄印帳はスルー。さぁどんどん進んでいきますよ!(涙)
 9:30→10:15【直江津】10:54→11:11【上越妙高】と乗り継いできます。途中の【直江津】では、「D51レールパーク」にも立ち寄りたかったけれど、1時間もないので断念。なおここでやっと目的の一つである『えちごトキめき鉄道』の鉄印帳をGET。書き置きですが、頂く駅によってデザインが異なるとのこと。気になる……。ホームでは「特急しらゆき」にも会えました。母さん!

「特急しらゆき」
アブトくんママのお名前がシラユキさんなのでこれはツーショ(こじつけ)

 12:00。【上越妙高】はJR東日本とJR西日本の境界駅で、JR西日本の管轄である【富山・金沢】向きにはこれ以上進めません。ここで《指定席権1回目発動》し、はくたか560号に乗車。すでに指定席を予約済みだったので難なく乗れましたが、ほぼ満席。ツイッターを見ていると、やはりこのパスのパワーだそう。やはりしゅごい切符だこれ。13:27【大宮】着。

大宮駅を出てすぐ見えてくる鉄道博物館


 13:45。《指定席権2回目発動》! はやぶさ25号に乗り継ぎます。これまたほぼ満席なのですが、北へ北へと進むごとに乗車率も穏やかに。【盛岡】では恒例のはやぶさ・こまちの切り離しを見学(夕方の日差しが尊かった)し、筆者が乗車しているはやぶさはさらに北上。さて、JR東日本とJR北海道の境界線【新青森】に到着です。以北はこのパスでは進めません。

ですが!!!

 ここでトクだ値で事前にゲットしていた【新青森~木古内】のはやぶさ乗車券の出番です(ニチャァ)(ルール的に無問題とのこと)。同じ席のものを購入しているので、席移動もナシ。いざ、青函トンネルへ突入! 北の大地キタ―――!!(【木古内】には17:34着)(10月)(北海道の北緯)(もう暗い)

初下車の「木古内駅」で記念撮影
のちに本物(着ぐるみ)のキーコにも会う


 19:15。そう、乗り継ぎがないんだよね……。ここで『道南いさりび鉄道』の鉄印帳をGET。駅前の道の駅でキーコに会い、セコマで買い物をし、貨物列車の往来を見ながら、いざ『いさりび鉄道』に乗車。ローカル情緒あふれるボックス座席に座り、真っ暗な海(であろう方向)を眺めながら、20:14【函館】に到着。
 ホテルは「JR函館イン」。なんと駅直結で、部屋の窓や大浴場からは駅舎に列車も見えます。サイコー。エントランスには列車の座席やヘッドマークなどもディスプレイされていて、実際に使われていた運転台付きの部屋もあるそう。大浴場前のロビーも、どことなく列車の車内を模しているような……。そんな鉄オタにっこりなホテルでした。

ロビー入ってすぐのところにこれはアツイ…!!

 遅くなった夕飯に迷い、函館市街を徘徊しつつも、結局一人ジンギスカンに落ち着き、ホテルへと戻ったであった。

1日目移動距離:1383.3㎞


=Day2=(10/16(日))
 おぉはよぉぉございまぁす!!(赤ブーのアレ)始発に飛び乗りますよ!(寝坊した)(ホテル駆け下りて改札行った)(駆け込み乗車はご遠慮くだサーイ)
 6:07。函館本線で【新函館北斗】へ。これまた始発で本州へ戻ります。そう、始発のはやぶさといえば、紫帯! H5系! ミクさん! メーテルさん!
 6:39。H5運行のはやぶさ10号に乗り、【新青森】で下車。駅では噂の勢ぞろい新幹線金魚ねぷたを発見。

「金魚ねぷた」は青森の伝統工芸品。これは新幹線イヤー限定ver.だったかな?

実際の目的地は【八戸】なのでそのまま乗っていけばいいのですが、せっかく早起き(寝坊)をしたので、迂回ルートで行きましょう。7:55【青森】着。
 8:33。乗換までの時間で朝ごはんを調達します。乗車するのは『青い森鉄道』。ちなみに鉄印帳はありません。太平洋側を走る路線を長旅鈍行で進んでいくと、10:04【八戸】に到着です。
 駅では150周年のお祝いイベントが行われていたり、地産品の露店が並んでいたりと賑やか。そしてここで、同じくJR東日本パスでポケジェニックツアーを敢行していた謎多きフッ軽ポ●モンマスターの都澤氏(@nalkuro)と合流します。そう、この後の「TOHOKU EMOTION」に乗るため……!!

レストラン列車「TOHOKU EMOTION」

 真っ白の車体、レンガ調のデザイン、ランプの装飾、可動式オーニング、そして入り口にはレッドカーペット。車内も落ち着いたインテリアに、東北のモノを配置。オープン席、コンパートメント席、そしてライブキッチンの車両。いやね、乗りたいと思ってたけどあまりにもオタク場違いすぎんか? の気持ちでした。しかし今回はハヤトくんの誕生日祝い(前日)でもあるのでお構いなしです。「TOHOKU EMOTION」サイコーだ……。基本情報ですが「八戸~久慈間を往復」「往路(上り)はランチコース、復路(下り)はデザートビュッフェ」「乗車には旅行ツアーでの別途申し込み」「おひとり様お断り」となっています。 11:06。ついに発車です。オープン席が取れなくてコンパートメント席だったんですけど、いやこれコンパートメントにしてよかったわ……オタクうるさい()。じゃなくて、入り口にコート類かけたり荷物置けたりするスペースまであって、特別感がすごい。ちなみにランチコースは「前菜、魚料理、 メインディッシュ、プティ・フール」が季節ごとにメニューを変えて提供されます。そしてアルコール含むドリンク飲み放題。グランクラスかな……。

【左上】前菜  【右上】メインディッシュ
【左下】魚料理  【右下】プティ・フール
入れ物すらおしゃれすぎて……

コース料理が出てくるようなお店に行かない庶民は終始震え上がっておりました。シュゴイ。ウミネコの繁殖地で有名な蕪島神社など観光スポット付近では徐行運転をし、車窓越しに地元の方々のお出迎えを受けながら、あっという間に2時間が過ぎ、13:02【久慈】に到着です。まじで早かった。
 14:15。あまちゃんで一躍話題を呼んだ街をぶらぶらし、ここからは『三陸鉄道』で南下していきます。そしてここでもパスによる混雑が発生。「小さな2両編成が、まるで都会の満員電車のようだった(後日出会った三鉄の中の人談)」。きっと普段なら座れて当然、ぐらいの乗車率なんだろうな……。なんとか我らは山側の座席を確保。様々な角度から見える三陸の海岸を眺めていました。15:49【宮古】着。
 到着した【宮古】では、この旅3つ目の鉄印帳をGET! ここから【盛岡】へ向かうJR山田線を利用してもよかったのですが、鉄印帳を授かる時間が怪しそうだったので、そのまま南下していくルートを取ります。
 16:13。ここでも混雑が続く中、三鉄を乗り継いで行けば、17:35、ラグビーで有名な【釜石】へ到着です。
 17:44。長かった三鉄の旅とお別れし、真っ暗な山間を進んでいくJR釜石線に突入。途中、2年ぶりの遠野でわずかな時間ながら停車し、聖地でもあるゆえにタイジュくん、メーテルさんに想いを馳せるなどしました(この時はまた半年後にくることなど知る由もなかった)。

シン君は結局遠野には行けたのだろうか。

そしてようやく、19:44【新花巻】に到着です。
 19:52。都澤さんとはここでお別れ。長時間の乗り鉄オタクにお付き合いいただきありがとうございました。見送られながらやまびこ72号に乗車し、まずは20:53【仙台】へ。
 21:31。移動中に何とか確保しておいた《指定席権3回目発動》はやぶさ48号で、22:39【大宮】に戻ってきました。

赤✖の満席表示こわ

ちなみにそれほど空腹ではなかったので、夕飯は仙台で買ったむすび丸のおにぎり。昼と夜の差が激しすぎる。これまたギリで確保した駅前のホテルで一夜を過ごします。明日もハードスケジュールが待ってるよ☆

2日目移動距離:1011.4㎞


=Day3=(10/17(月))
 Happy Birthday ハヤトくーーーーーん!!!!!🍰🎉

大宮のホテルで撮影したハヤト君生誕祭という名のE5祭り


 6:33。はいっ、今日も始発です!!(ゲッソリ) あのですね、今回のこのパスを持って所定のNEW DAYSに行くと新幹線のカードが貰えるキャンペーンがあってですね。実はすでにE2系と、都澤さんのご厚意でE5系のカードをGETしていたんですよね。で、ど~~~しても【新潟】か【勝田】で配布しているシークレットが欲しくて……もっと上手く旅程を組め、と言われても仕方ないな……という無茶をします。とき301号の自由席を確保し、8:12【新潟】着。そしてなんと次の最速出発のときは8:26発! 行けるか? 間に合うか? いや、そうじゃない、間に合わせるんだよ!!!

へへへッ……無事にシクレGETだぜ……

 8:26。とき310号に乗りました。アホだわ。そしてこの先も、さらなる巻き返し劇が始まります。9:08【越後湯沢】リターンズ。
 9:14。そう、初日にやらかした『北越急行』の鉄印帳をGETすべく、今度こそ、間違えずに、9:41【十日町】下車! 

正解です!!!

無事に鉄印帳GET!! しかもこの日は平日なので、直接記帳してくださる日(土日祝は書置き)(基本的に鉄印帳は書置きが多い)。せっかくなので25周年ver.で授かりました。ありがとうスノーラビット……。
 10:21→10:55【越後湯沢】戻ってきたところで、上越新幹線40周年記念パッケージの加熱式駅弁をゲット。
 11:30。たにがわ410号に乗り込み、11:59には【高崎】着です。新幹線の贅沢乗車ができるのもこのパスの魅力。30分の乗車中にさっきの駅弁をモグモグホクホク。駅弁が温かいってサイコーだよねぇ。湯気すげぇ。

 12:23。さて、高崎で下車となれば、行く場所はあそこしかないですよね! 信越本線に乗り換えて、ついに、ようやく、12:57【横川】にたどり着きました!!

初の 碓氷峠鉄道文化むら だ~~~!

初日の重大インシデントが起きなければ、新潟行ってそのまま文化むら到着してめがね橋ウォーキングがんばろ! と思っていたのですが、自分の計画性のなさにより今回は文化むらのみで。じっくり園内を見学して、聖地巡礼して、あぷとくんにも乗車して、EF63の運転体験されている方を拝見したりと、文化むらを満喫しました。

あぷとくんに乗車!


1回ぐらいはさせてしまうよね……

 14:10。さて、帰りの飛行機をいつもながら仙台空港発にしているので、のんびり帰るとしましょう。14:41【高崎】15:02→15:27【大宮】と、はくたか564号に乗り、E7系めっちゃ乗ったな~からの、〆はもちろんE5系です! 少し余裕を持って帰ってきたので、誕生日ケーキを買います。
 16:45。さて来ました、はやぶさ35号。残り1回を大事に取っておいた《指定席権》ですが、座席はかなり埋まってるし、ゆっくりしたいよね……ね、ハヤト君。  




 

はい、グランクラスだよぉ🥳🥳🥳

いやぁ、サイッコーーーーー。持込のケーキ、軽食、おやつ、ドリンク、あざす!!!!! グランクラスはオタクを救う🥳 残っている指定席権を使わず、わざわざ課金してグランクラスに乗るって、シンプルに考えてアホといしか言いようはないんですが、なんてったって特別な日だからね、誕生日ぐらい乗ってもいいよね🥳 わずかな距離でもこの特別感がたまらない乗車でした。これだからグランクラス乗車はやめられないんだ。BIG LOVE。17:51【仙台】着。
 そのあとは、『仙台空港アクセス線』に乗って仙台空港へ。今回の旅を振り返りながら、フライトで関西へと戻っていく筆者であった。

3日目移動距離:1072.6㎞
 
 
💮成績発表💮
 新規獲得STATION STAMP:26個(SPECIAL STAMP含む)
 この行程で得た鉄印帳:4社
 鉄道での総移動距離:3467.3km(「Yahoo!乗り換え」調べ)
 (参考:月の直径は3474.8kmらしい)
  
 
 パスにあやかりまくったありがた~い乗り鉄3日間でした。ハヤト君なら、もっとスマートに旅程を組んでいたかもしれない……!
 そして改めて新幹線の圧倒的速さと利便性を痛感した。なによりも新幹線なら最短1時間で移動できる【八戸~新花巻】間を、目的があった上に遠回りルートとはいえ【八戸→久慈→宮古→釜石→新花巻】を9時間かけて移動したのが一番様子がおかしかった。岩手マジでかい。本州で一番広い面積は伊達じゃない。そしてたとえ本数が少なくても鉄道網がしっかりしているのがうらやましい(突然の地元比較)。

 2023年3月にも同様の切符が発売されていたのですが、こちらは残念ながら都合がつかず参戦できていませんが、また今後もこのような企画切符があればぜひ活用してみたいと思います!

 ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました!

使った切符たち!
楽しかったね~!!

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