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【英語名言】「肌が黒でも黄色でも」
こんにちは、scherzです。
先日、メジャーリーグにとどまらず、スポーツ界や黒人の地位向上に努力を傾けた伝説の野球選手ジャッキー・ロビンソンを名言とともに共有しました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
今日は、そのロビンソンを見出し、選手として使い続けたチームの監督、レオ・ドローチャー(Leo Durocher)の名言を共有したいと思います。
【英語】(あまりよろしくないFワーズの部分は伏せ字にします)
I don't care if the guy is yellow or black, or if he has stripes like a f***in' zebra.
【日本語】()内は訳注として私が足しました。
やつ(の肌の色)が黄色でも黒でも、シマウマのようなストライプ柄だろうと関係ない。
これは、ロビンソンへ差別的なふるまいをしていた選手たちに対して、ドローチャー監督がおこなった発言です。「やつ」というのは、ロビンソンを指しています。
見た目は関係ない、おれが見ているのは野球ができるかどうかだ、という野球監督として(現在では当然と思われている)姿勢を示しているわけです。
もちろん、野球に限った話ではないということがお分かりだと思います。
なぜ、ドローチャーがこのような発言をしたか、個人的に考えてみました。
やはり、彼の生い立ちと関連していると思います。レオ・ドローチャーは、マサチューセッツ州ウェストスプリングフィールドという場所に生まれました。その街は当時、貧しい黒人が数多く暮らしていました。世の中には黒人を差別的に見る風潮がありましたが、彼自身はそんなことはない、と考えていたようです。また、彼の両親もフランス系カナダ人ということで、英語を喋れなかったということです。それによって少なからず、ドローチャー自身も何かいわれのない仕打ちを受けていただろうことが推定されます。
このような彼の生い立ちや考えを紐解いてみると、ロビンソンに対する姿勢、チームへのふるまい、あの発言の背景などがすべて一貫していることが分かってきます。
私自身、はじめてこれを知って以来、ずっとどこかに持ち続けている言葉です。最近特に強くこの言葉を想い起こしております…