音にも意志を。
こんにちは♪
ピアノって、ほかのどの楽器よりも簡単に音が出せますよね。
以前YouTubeで見かけたんですが、犬もピアノを弾いていました。(びっくり。)
ピアノの蓋を開けると鍵盤があって、そこにいくらかの重さがかかればハンマーが働き簡単に音が鳴るという仕組み。
(以前、実際にどのぐらいの重さがかかれば音が鳴るのか、コインを鍵盤上に積み重ねていってコイン何枚分=何円で鳴る!みたいなお遊び?をある先生から教わりました。よければみなさんも是非!(*'▽'*))
だから、誰でもピアノで音を鳴らすことができます。
ピアノ経験無し、全く習ったことがないという人でも、小学生のとき音楽教室のピアノを一音ポーンと鳴らしたことがあるのではないでしょうか?
誰もが簡単に音を出せちゃう楽器ですが、だからこそ、意志を持った特別な音を出すのが本当に難しいと私は思います。
もちろん、「ピアノを上手に弾く」ためには技術力が必要とされます。速く指が回らないと弾けない曲、手が大きくないと苦労する曲・・・などたくさんありますね。
ですが、私はそれよりももっともっと基本的なところにもピアノの難しさは存在すると考えます。
それが、「"伝わる演奏"をするにはどんな音も腑抜けてはいけない、1音1音全てに意味をもたせないといけない」ということです。
先日、ブルグミュラーの「アラベスク」のレッスン動画を撮りました。
その中で、右手がメロディとなって歌う箇所があるのですが、例えばその箇所一つにしても「いい音」を出すには工夫が必要です。
動画内では、音を立ち上げてみましょう!と説明しましたが、つまり何をしたいのかというと、1音に抑揚をつけたいのです。弦楽器や管楽器などと違ってピアノは一度弾いたらあとは音が消えていくだけ。残念ながら、1音弾いたあとにクレッシェンド(=だんだん強く)なんてことはできません。
ですが、ツーーーーーーーーーーーと変化のない無機質な音ではなく、タァ~↓~~ァア↑~~ァなんていう伸びのある音を出すことはできます。そんな音を出すには「聴く」ことがとっっっても重要。
鳴らした直後の音をよく耳で追って聴いてみましょう。伸びていますか?ツーーーーーーーとなっていませんか?
電子ピアノをお使いの方はツーーーーーとタァ~↓~~ァア↑~の違いを聴けないかもしれません。そんなときはスタジオなどを借りて、是非本物のピアノに触れてみてください♬
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1音をいい音で弾く。
そこにピアノの良さ、そして難しさがあります。
「音」を追求していくと尽きる事がありません。ここにはこの音がいいかな?あっちはこうしてみよう。あっこんな音もいいんじゃない?
「ド」の1音を弾くだけでも無限の可能性があります。求める「音」を探して曲を作り上げていくのは本当にたのしいものです。
みなさんも一緒に、「自分の音」を探しに冒険してみませんか?
それでは♪
執筆:S