「進捗だめです」そんなときの言い訳と対策
こんにちは。Showcase Gigでソフトウェアエンジニアをしているきくち (@_pochi) です。
進捗どうですか
だめです。
だめですので、今日はこれまでの人生を振り返ります。過去、進捗が悪くてPMのひとに苦い顔をされたときの私の言い訳と、そもそも言い訳をしないためにはどうすればよかったか、するにしてももうちょっとマシな言い訳はないか...を考察していきます。
もっと前向きな話を‥
「なんで遅れる前提なの」「それより予定通りに進む方法かんがえようよ」って意見が聞こえてきます。それはそのとおり。遅れないに越したことはありません。
一方で、「遅れたらダメ」「遅れたらPMにつめられちゃう」みたいな意識は、わたくしたいへん危険であると思ってます。おこられを恐れるあまり、「できたフリ」をしてしまうことはとても危険です。言い訳は早いうちにしたほうがよいのですが、それの妨げになってしまいます。なので私は声を大にして言います。進捗だめです。
さて、それでは私の言い訳を披露していきます。
1. 「レビュー対応がありまして」
これについては、今でも「まぁ仕方ないんじゃない」くらいの気持ちです。よほど致命的な指摘をうけた場合でなければ、レビュアーに相談しつつ粛々と終わらせてしまいましょう。
ただし、実装方針を頭からひっくり返されるような震えるレビュー指摘がありがちな場合は、「設計、方針検討」だけのタスクを切ることも検討したいですね。
2. 「1日おやすみもらってまして」
これも仕方ないですね。休みは休もう。1点だけあるとすれば、事前に休むことがわかっている場合、タスクプランニングの際にきちんと表明しておくとよいですね。 また、「やすむ」というタスクをあらかじめ切っておく、という手もあります。 急に休まなければいけなくなった場合は、、、仕方ない。怒らないであげてください。
3. 「最初の見積もりが甘くて作業量が多くなってしまいました」
これはありがちですが、これを言うとPMから「具体的にどこらへんが増えたの?」と聞かれがちです。その際の返答としては以下のパターンが思いつきます。
「作業をしていたら、ここも直さなきゃいけないことに気付いてしまって」
これ。芋づる式に出てくるやつ。
こんなときにまず考えるべきは、「タスクを分割できないか」。
作業をしていると、ついつい「あれもやらなきゃ」と寄り道しがちです。それによって1つのタスクをずるずると1週間〜2週間と続けてしまっていると、「ずいぶん時間かかっているけど大丈夫かな」と、周りからは心配に映ってしまいます。
一方、そんなときであっても、作業者本人の中では何かしらの進捗はあるはず。 周囲への状況説明や進捗の共有、また自分自身が迷子にならないためにも、タスクを分割しておくことは有用です。
もちろん理想的には、「あれもやらなきゃ」が出てこないほうがみんな幸せです。そのためには、着手前のプランニングの段階で、タスクの内容について関係者と会話してみることが効果的です。会話の中で、認識違いや漏れに気付ける可能性があります。会話する相手がいなければ、ひとりSlack上でつぶやき続けるだけでも良いでしょう。
「このチケットでここまでやるべきだと思ったので...」
よくある「受け入れ条件」の認識合わせが足りてないときにやりがちです。必死で頑張った挙げ句に「そんなところまでこのチケットで期待してないよ」なんて言われた日には、泣いてしまいます。こんなことを防ぐためには、各タスクに「受け入れ条件」を明記する運用になるとよいですね。それでなくとも、着手前に認識合わせのためにコミュニケーションをとる、という手段は有効です。
4.「キャッチアップに時間がかかってしまいまして」
新しいライブラリ使おうとしたら思ったように動かない、とか。土地勘のないコードベースを触ることになった、とか。
これについても、プランニングの段階で「これについてわからないことが多いので事前調査の時間ください」と進言して、キャッチアップ用のタスクを積んでおきましょう。
5. 「よくわかんないけど時間が経ってまして」
とりあえず時間経つ前に進捗は報告しましょう。タスクは「いつ終わるか」を常に意識しておきたいですね。 「遅れているなー」と思ったら早めに伝えておくと傷は浅いです。また、「やばい遅れるやばい」と言っていながら結果的に遅れなかったら「やるじゃん」と、なぜかPMの心証がアップする可能性すらあります。メリットしかない。
また別の観点としては、もともとのタスクの粒度が大きすぎた可能性もあります。今まで書いてきた内容とも重複しますが、タスクを細分化したいですね。
私個人として、タスクは大きくても1日〜2日でステータスを動かせるようなサイズ感とするようにしています。「なんだかんだで2週間はかかります」みたいな粒度のまま着手することは避けたいですね。
まとめ
「タスク細かくしような」、「コミュニケーションしっかり取ろうな」しか言わない記事になってしまいました。
とはいえ経験上、PMのような進行を把握しなければならない立場からは、「ステータスが動かないチケット」というのは本当に恐怖です。 一方で作業者からすれば、サボっているわけではけっしてなく、「ステータスが動かない理由」はあるわけです。
それらのギャップを埋めるのはコミュニケーションですよね。なのでみなさん仲良くお仕事しましょう。
今年もよろしくおねがいします。
なお、この記事は当初1月中の公開を目指していましたが、気がつけば2月になっていますね。ただただ執筆タスクを放置しておりまして、言い訳のしようもありませんでした。
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