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鼻を研ぎ澄ます

鼻が利くという言葉がある.

嗅覚が鋭い,においを嗅ぎ取る,嗅ぎわける,などからきている言葉.
嗅ぐ能力があるということなのだろう.

わずかな兆候から見つけ出す能力を持っている,巧みな技的なニュアンスで使われている.
ならばぜひとも鍛えたい嗅覚. #嗅ぎトレ

広く捉えると,センスがある,センスがいい,という言葉と近しい気もする.
(センス = sense = 感覚,勘,判断能力..)
感じることの能力がある,感覚が鋭い,感性が豊かであるとも言えるし,研ぎ澄まされた様,冴えているなどと表現することもできると思う.

感覚にふれるもの
香り,音,光や色,面,味,振動,圧力,空気感...

五感をとおして入ってきたものに,自分がどう感じるか.
日々体験していく中で感性が磨かれ,この経験値からその人なりの”sense”が育まれていくのだろうと思う.

ふっと浮かんできた熱いお方の言葉, 

「考えるな,感じろ」

思考ばかりに寄ってしまわず,感じるを大切に,ということかなと個人的には思っている.

たとえば,食と健康について考えたとき,今の時代,健康番組や書籍なども他種多様で,たっくさんの情報がある.
スーパーなどですっからかんのコーナーがあると,前の日何かで紹介されてたのかな? と思ったりする.

わたしもとても関心のある分野なので,好奇心ドライブかのごとく書籍を集めては読み,また集めては読み..と参考にしている部分もたくさんあるけれど,すべてではなく,自分の中での収まりどころを決めながら吸収している.

人それぞれ体質も違い,心の状態も違う.
日によって体調も違えば,ライフステージごとの変化や,季節によって,暮らしている地域によっても違う.
それぞれが自分にあった,その時その時にあったLifestyleを見つけていくことを大切にしたいと思っている.

香りも,その時々で感じ方が違う.
昔はよく好んでいた香りが,今はその時ほどではなくなっていたりする.
今までは惹かれることがなかったけれど,最近この香りを心地よく感じるようになったなー.ということもある.
これがひと月の中で,一週間の中で,はたまた今日いちにちの中でも変化したりもする.

自律神経やホルモンバランスによっても心地よさを感じる香りは変わる.
これも個人差があり,人によって違う.

Aromatherapyを学んだり,様々な書籍や記事にふれたことのある方は,むくみには〇〇,花粉症には〇〇や,この香りにはこの成分が含まれているから〇〇に良いのでは,〇〇に働きかけるのでは,といったような機能性という視点から情報を集めたり,成分について勉強したりしていると思います.

技術の進歩や研究により様々なことが解明できたことによって,先人の知恵をより目に見えるかたちで理解できるようになったということは,とても素晴らしいことですし,プロとして大切な学び.

一方で香りの感じ方は人によって違い,同じ人でもその時々で違い,好みもあることを考えると,機能性だけでは判断できないこともたくさんある.

文字情報は大いなるヒントになるけれど,それがはたらくと決めつけずに,自分にとって心地よいかどうか,この感覚が大切だと思っている.

とはいっても,数あるたくさんの香りの中から何を選んだらよいのだろう..
そんな時は,香りを知る人と一緒に選んでみるといいと思うのです.
新たな香りとの出逢いに,新しい感覚.
心が躍り,顔がゆるみ,自分の内側がひらいていくようなそんな感覚になる.

Scent に宿る言葉
=香気(よい香り)
直感力,嗅覚
感じる,気づく,察知する
これからの出来事のヒント,手がかり

香りにより意識を向けることで,よろこびとともに自分の中で起きている変化に気づく.
五感の中で最も本能的な感覚だといわれている“香り”を受けとる嗅覚.
何も阻むものなくダイレクトに感じる脳(本能的な部位)に伝わるのは嗅覚だけで,とても正直で素直な感覚なのである.

香り豊かな体験によって嗅覚を鍛えていける,そして脳もよろこぶ.
嗅ぎトレは心地よいLifestyleへとつながり,日々をどう生きるかの”sense”を磨いていくことにもつながっていくと思うのです.

脳との関係はまたの機会に.

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