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物語を書きたい中学生へ! 創作のコツその① 『シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』より

シナリオ・センターのあらいです。

学生さんは夏休み真っ盛り! ですよね?  楽しい反面、意外にも暇だったり……
ぼくは、どちらかといえば暇を持て余すタイプでした。

もしも、「もう暇だなぁ〜」と思っていて、
「小説でも書いてみるかぁ〜」
「スマホ使って、ショートムービーでも作ってみるかぁ〜」
という創作好きな学生さんに、拙著「シナリオセンターが伝える 14歳からの創作ノート」よりシナリオ・センター式の物語のつくり方をかいつまんでお伝えします!

①そもそも、主人公が何をしようとする物語にするか、考えてみる

物語をつくろうとすると、設定を考えなきゃいけないとか、登場人物を練らなきゃいけないとか、構成を知らないと作れないとか、なんだかいろんなハードルをそれとなく感じるものです。
「物語書きたいけど、何から始めたらいいかよくわからん!」と思うのは、ここら辺が原因かもしれません。

で、何を考えればいいかというと、

主人公が何をしようとする姿を物語で描くか

たったこれだけ!

いくらでも思いつくよ。
たとえば夏休みしばりでも、
主人公が、夏休みに好きな子に告白しようとする姿
主人公が、夏の大会で優勝しようとする姿
主人公が、夏休みの宿題をどうにかやらずにすまそうとする姿
主人公が、最高の自由研究をしようとする姿
主人公が、幽霊の無念を一緒に晴らそうとする姿
主人公が、転校する友達と最高の思い出を作ろうとする姿
主人公が、花火大会にあの子を誘おうとする姿
主人公が、自転車で一人旅をしようとする姿
主人公が、ひたすら部室をきれいにしようとする姿
主人公が、夏休み中誰とも遊ばずにゲームだけしようとする姿

はじめてやる時は、今やったみたいに「夏休みに」とか、物語の期間を区切るというのもコツかもしれません。アイデアが出やすくなります。
『シナリオ・センターが伝える 14歳からの創作ノート』では、これを「シンプル1行」と呼んでいます。

②どんな主人公にするか、考えてみる

次に、シンプル1行の主人公を、どんな主人公にするかを決めます。といっても、この段階では「このシンプル1行で書く!」って決め切る必要はありません。

とにかく遊びのつもりで、主人公を考えてみましょう。例えば、シンプル1行を以下にしてみます。

主人公が、夏休みの宿題をどうにかやらずにすまそうとする姿

このシンプル1行だと、夏休みの宿題をやらないための奮闘が面白そうです。

なんか、ちびまる子ちゃんのまる子のような主人公像が浮かびます。まる子のような主人公が、どうにか宿題をやらないようにする、かつ、怒られない方法も考えるような感じです。
セコい手を考えたりする主人公像が浮かびます。

でも、宿題をしないキャラとしては、ちびまる子ちゃんとかぶってしまうので、あべこべに考えて、

真面目すぎる性格の主人公

だったらどうでしょう?

そうすると、なんとなく周りから「真面目だなぁ〜」と言われまくって、不真面目なことがしたくなり、夏休みの宿題をやらない!という決心をする主人公なんかどうでしょうか?
真面目な性格だから、かなり綿密な計画を立てて宿題をやらないようにするなど、「だったら宿題なればいいじゃん」と思わずツッコミたくなるキャラクターができそうです。

なんとなく主人公のイメージが湧いてきたら、他のシンプル1行で使えないかも考えてみます。ものすごく真面目な主人公が
・花火大会にあの子を誘おうとする
とか、
・ひたすら部室をきれいにしようとする
もありかな、とか。掃除の邪魔を脇役にされそうで楽しかもしれません。笑

こんな感じで、ラフに考えていきます。
「なんかおもしろくなりそうかも」と、ワクワクする組み合わせができたら、OK! 難しい顔をして考えるのではなく、ヘラヘラした顔で考えるのが何より大切! 楽しいのが、一番ですから。

そして、次に……

と行きたいところですが、続きは次回に。実は体調が万全ではないので……
さっさと続きの内容を知りたい! という方は、拙著「シナリオセンターが伝える 14歳からの創作ノート」をお買い求め頂ければ嬉しいです。

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シナリオ・センターは『日本中の人にシナリオをかいてもらいたい』と1970年にシナリオ講座を開始。子ども向けキッズシナリオも展開中。アシスト、お願いします!! https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html