季節はくるのに、季節感がない……季節を感じるドラマをください
桜は咲いても、花見はできず、4月になっても野球は始まらず、5月病なんてなる暇もなく、頼んでないのに梅雨がくる……
いまほど神頼みをしたいときはないのに、6月にお神輿が出る気配はありません。
季節はやってきても、季節感がないのは、風物詩と呼ばれるものがないから。夏になっても花火大会はないらしいし、FUJIROCKもやらないんでしょ?それなのに、大黒摩季に言われるまでもなく、夏が来る!
ぼくらが季節を感じるのは、気温と日差しだけではなくて、目や耳や鼻や手触り、ふとした時によみがえる記憶からだったりする。そんなことを想うのです。
お神輿の時に出会うおじさんたちはどうなるの?
ぼくの地域は、天下祭りのひとつ日枝神社の山王祭。
天下祭(てんかまつり)または御用祭(ごようまつり)とは、江戸時代以来続いている江戸(東京)の代表的な祭礼である。江戸の総鎮守と称された神田明神の神田祭と徳川家の産土神とされた山王権現(日枝神社)の大祭である山王祭を主に指す。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ぼくはそこで必ずお神輿を担ぐわけです。でも、今年はありません。
お神輿のたびに会う、というか、お神輿の時以外は道ですれ違っても軽く会釈するくらいのあのおじさんたちと、今年は会えないわけです。
ふだんは引っ込み思案なくせに、お神輿のときだけ威勢がよくなる同級生は、お神輿なしでどうなるんでしょうか?
ぼくのところだけではなく、いろんな地域のお神輿を担ぎまくっている蕎麦屋倅は、夏を乗り越えられるのでしょうか?
神輿好きな同級生を誘って、法被に着替えるワクワク感、神輿が終わってみんなでダラダラと飲むあのビール、今年はあの空気を味わえないわけです。
なにより!宮入のときは、よくわからないけど、いつもこみ上げてくるものがあって、それを押し殺しながら、ガツガツお神輿を担ぎ、自分につながる人たちの1年の無病息災やシナリオ・センターの発展を密かに願う、あの瞬間がないわけです。ない、ないない、な~い!(←急に、イエモン)
季節を感じるドラマが観たい
もしかしたら、いま、ぼくたちが観たいドラマは、季節を感じるものかもしれない。
春の、あの瞬間ですね。みたいなドラマ。
夏の、あの日ですね。みたいなドラマ。
秋の、切なさですね。みたいなドラマ。
フリージアの眠る冬ですね。みたいなドラマ。(←ここも、イエモン)
50周年の新井一賞が5月25日に締め切られたら、季節感のあるシナリオ大賞でもやろうかな。(あ、思いつきなのであしからず)
それくらい、いまは季節じゃなくて、季節感がほしい。そんなおセンチなおじさんのnoteでした。
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