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自由研究のネタになりそうなこと、桃太郎の冒頭3行から考えてみた

夏休みといえば、小中学生には、『夏休みの自由研究』的なものがあると思います。
これがなかなか、大変なんじゃないかと思ったので、実は身近なところになる自由研究ネタを考えてみました。

『桃太郎』で自由研究のたねを探す

言わずと知れた昔話の桃太郎。これを使って、自由研究ができないか考えてみました。

「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは、山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが洗濯をしていると、大きな桃が、どんぶらこどんぶらこと、流れてきました。

ここだけで、自由研究のネタになりそうなもの、ガンガンあると思いませんか?

①むかしむかし、とはいつなのか?

『むかしむかし』と言われたら、「あぁ昔の話だな」って思いますが、昔って、いつなのでしょうか。

桃太郎の昔話が、伝承された時期を調べて、その時期を起点に「むかしむかし」がいつ頃の話なのかを推定してみるっていうのは、なかなかロマンがありそうです。

というのも、「むかしむかし」といえても、芝刈りに行くおじいさんが成立するためには、芝を刈る鎌的なものがあったはずです。そうなると、
・伝承時期よりも前の時代で、
・金属の加工技術があり、
・それを山にくらすおじいさんが手にできる
くらいの『むかし』ということになります。

②桃太郎のお話の場所はどこか?

『あるところに』とはどこなのか?というところも、自由研究ネタになりそうです。桃太郎は、岡山が起源であるとか、諸説あります。
桃太郎は、桃から生まれるわけなので、桃が名産の岡山は確かに有力ではあります。では、岡山だとして、桃が流れてきた時に、その桃を手に取ることができる程度の川は、どこにあるのでしょうか?

大きな川では、桃が流れてきても、「あぁ〜大きな桃が流れていったわい」となってしまいます。
ということは、川幅は、狭いということになります。しかも、洗濯を日常的にするような、川ですから、流れも緩やかでしょう。
流れてきた桃を拾うわけですから、川床も浅いに違いありません。桃を拾おうとして、おばあさんが川に流されては大変です。

さらに、おじいさんは山の芝刈りに向かいます。ということは、芝刈りをする大と洗濯をする川は、さほど距離が離れていないことになります。

そして、その川の上流には、桃が植わっていることになります。

・川幅は、桃が拾える程度に狭い
・川床は、おばあさんが立てるくらいに浅い
・川の流れは、緩やか
・芝刈りができる山の近くになる
・上流には、桃がうわっている

ことを踏まえて考えた時、岡山のどの川ならあり得るのかを調べてるというのは、どうでしょうか。川幅を2メートルくらいと限定すれば、ある程度絞れるかもしれません。

③大きな桃って、どれくらいの大きさか

大きな桃が流れてきました。とありますね。そうです。大きな桃です。それって、どれくらいの桃なのでしょうか?

通常の桃よりも、大ぶりくらいでは、おばあさんは気にとめなかったかもしれません。洗濯してますから。それに、おばあさんは老眼でしょうから、川の流れに揺られる桃の、微妙な大きな差の違いは、絶対見分けられません。

とはいえ、桃があまりにも巨大すぎても困ります。
だって、おばあさんが拾えなくてはならないからです。あまりにも大きければ、おばあさんは、そもそもびっくりして「えぇ〜」と思ったまま、固まってしまう可能性があります。
となると、ある程度は大きいでれば、驚いて固まるほどではない大きさになります。

さらに、その桃をおばあさんは、拾い上げるわけですし、持ち帰りもするわけですから、そういう意味では、両手で抱えられる程度の大きさでしょうか。そうしすると、スイカくらいの大きさでしょうか。

では、スイカくらいの大きさに、桃太郎は入るのでしょうか?平均的な出生児の赤ちゃんの身長や体重を調べてみると、スカイくらいの大きさをより具体的にすることができるかもしません。

・桃は目に見えてわかるくらい、大きい
・大きいけれど、あまりに驚くほどではない
・おばあさんが拾いあげられる大きさでなければならない
・スイカくらいの大きさかもしれない
・赤ちゃんが入る程度のスイカの大きさはどれくらい

冒頭の部分だけですが、ざっと考えただけでも、自由研究のネタになりそうなことがあると思いますが、どうでしょうか?
考える時のコツは、絵になっていない部分を掘り下げてみることです。参考になったら嬉しいです!

シナリオ・センターのあらいでした。


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あらいかずき/シナリオ・センター
シナリオ・センターは『日本中の人にシナリオをかいてもらいたい』と1970年にシナリオ講座を開始。子ども向けキッズシナリオも展開中。アシスト、お願いします!! https://www.scenario.co.jp/project/kids_assist/index.html