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「もしかして」と「もしも」で夏休みの自由研究をやってみる
夏休みの自由研究。その響きだけで、セミの声が聴こえてきそうです。noteにもお題が出ています。
なので、こないだ枝豆の塩茹を作りながら、日本最古のファーストフードは貝の干物だと思った話を書きたいと思います。
枝豆の起源を調べてみたくなった
夏は、枝豆の塩茹とビール。最高の組み合わせです!
枝豆を茹でながら、ふっと思ったのです。枝豆の塩茹は、『EDAMAME』と呼ばれて海外でも親しまれているそうです。
では、起源は?いつからあったの?と思ってたので調べてみました。
枝豆として食べ始めた時期は定かではありませんが、奈良あるいは平安時代からともいわれています。江戸時代の文献には、夏に枝豆売りの姿が路上でみられたとされる記述が残されています。
https://www.kyosyokuinzaidan.jp/column/mimiyori/edamame.html
古くから枝豆は食べられていたようです。江戸の文献には、枝豆売りの姿が路上で見られたとか。なんて、風情があるんでしょう。
路上で売っていたってことは、江戸時代のファーストフードだったのかもしれません。そう思ったら、日本の最初のファーストフードってなんだろうと、気になりました。
日本最古のファーストフードって?
で、思い浮かんだのが、やっぱりおにぎり!竹の笹なんかにくるんじゃって、道中の休憩で木陰に座って握り飯を喰らう、これまた風情があるじゃないですか!
でも、待てよ、と。
なんとなく、白米のおにぎりをイメージしていますが、江戸時代や戦国、室町の頃にそれほど白米が食べられたとも思えません。
となると、おにぎりは貴重かもしれない。それはファーストフードとはいえない。
では、なんだろう?と思ったわけです。
そこで、次の仮説。お団子!お団子はなんか、昔話にもよく出てきます。それに何より、吉備団子なるものがあるではないですか!
桃太郎は、お腰につけていたわけですし。となると、最古のファーストフードはお団子かもしれません。
念のため、桃太郎伝説の起源を調べてみると、諸説あるようですが、
古代吉備は、大和に匹敵する勢力を誇っていた。しばしば大和と対抗し屈服したことが『日本書紀』や『古事記』からうかがえ、吉備津彦命と温羅との戦いは、実は大和と吉備の対立を反映したものといわれる。(中略)
古くから語り継がれてきた吉備津彦命による温羅退治の伝説は後世に引き継がれ、昔話の桃太郎による鬼退治の原型となったとされる。
https://www.city.kurashiki.okayama.jp/33401.htm
『日本書紀』や『古事記』となると、もうめっちゃ古い。となると、『桃太郎伝説』とともに、団子が有力な気がしてきます。
でも待てよ、と。
団子は保存が効かないじゃん。ファーストフードといえば、放っておいても腐らない、カビも生えないのが条件の一つでもあるはず。
でも、当時は保存料なんてないわけだから、天日干しとか燻製とか何かしらの方法で、水分が抜かれたものではないかと思うのです。
だったら、そう!
日本人は海の幸をどうにかしていたはず
と思ったのです。なんせ、海に囲まれた国のわけですから。
で、思い出すのが貝塚。貝塚に貝殻がめっちゃあって、それが出土したみたいな話を小学生くらいの時に聞いて、「日本人、めっちゃ貝食うじゃん!」と思ったのはぼくだけではないはず。
で、干物文化を調べてみたら、はい、出てきました!
日本で干物が製造されていたのは縄文時代とされています。
貝の干物が縄文土器から発見されているので少なくとも4000年前には作られていたことになります。
また、愛知県豊川市にある貝塚から大量の貝殻が発見されており、盛んに干物作りが行われていたことが分かります。
https://www.takaraya-himono.com/blog/column/5508
もう、4000年前って単語が出てきたらあがりでしょう。しかも、干物になっているなら、お腹空いたときにサクッと食べれそうです。まさに、ファーストフード!
枝豆の塩茹のこと調べだしたら、日本最古のファーストフードは貝の干物だってことがわかりました。
でも待てよ、これってネットで調べただけじゃん!ともいえそうです。そしたらここに、もう一手くわえたらどうでしょう?
「もしも〜」からオリジナルの物語を書いてみる!
「もしも〜」をつかって、自分なりの物語を作っちゃえば、なんか自由研究にオリジナリティが加わりそうです。
たとえば、
もしも貝の干物をたまたま発明した女性がいたとしたら……
「初めて貝の干物を作った女性の話」
・たまたま干された状態の貝を発見
・食べるか食べないか、で葛藤
きっと食べざるを得ない状態でもあるのでしょう。そこら辺からドラマが始まりそうです。
もしも貝の干物で縄文ドリームをした男がいたとしたら……
「縄文時代の乾物王」
・成功者としての傲慢な態度
・縄文マインドに反しているため、周りから認められずイライラ
・友人・家族を失い、干されていく男
なんて感じで、物語のシーンが浮かびそうです。
夏休みの自由研究は、
・「もしかしたら?」を起点に考える
・「もしも〜」をつかって物語を作る
で、できあがりそうです。
「へぇ〜うちの子、物語作り好きだからやらせてみようかな」という方は、こちらも!創作が好きなお子さんも、お父さんもお母さんも一緒にご参加いただけます。夏休みの自由研究にもどうぞ!
あまりでかけられない夏休みかもしれませんが、考えるのは自由。どこでも行けますからね。
シナリオ・センターのあらいでした。
▼『ボードゲームを作る』っていうのも面白そう
▼ネットより、本で調べる方が深まりそう!
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![あらいかずき/シナリオ・センター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/54087363/profile_90a88b056dc56b481b85c4bf730408f5.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)