妄想しまくる小学生と、ヘラヘラするおじさん。子ども向け授業で大切にしてること
毎年、地元の小学校でシナリオを書いてもらう出前授業を実施してます。
ぼくが思うこの授業の面白さは、何といっても子どもたちの『妄想しまくり』状態なんです。
『妄想しまくり』ってなにかというと、ふだんの学校の授業って、正解を出さなきゃとか、文章ならうまく書かなきゃとか、意外とまわりに遠慮したり、恥ずかしかったり……
ほくも子ども時代を思い出してみると、子どもって子どもなりに、自分にブレーキかけてるんですよね。
でも、シナリオの授業の時って、なぜだかそのブレーキが外れるっぽいんです。
番町小学校の場合は、5年生が妄想しまくり状態になるわけです。担任の先生からすると、めちゃくちゃ新鮮なことみたいです。
キャラクターの発想の仕方と書き方を伝えるだけ
シナリオの授業自体は、特別変わったことをしているわけではないんです。
1クラス、45分×2コマで授業をします。そのうちシナリオを書く時間が30分。
なので、シナリオが面白く書けるようになるポイントを、キャラクターだよって伝えて、キャラクターの発想ゲームして、キャラクターをどう動かすと面白くなるか、ちょっと伝えるくらい。
これだけで、妄想をぶつける準備はできるっぽいです。
よそ者がヘラヘラ授業するのが、きっと大切
学校で授業をするときは、かなりまじめにヘラヘラしてます。
たぶん、皆さんが想像する7倍くらいヘラヘラした雰囲気で、ぼくは子どもたちの前にいます。ほかの講師にもそうしてもらいます。
「何を書いたってべつにいいんですよ~正解なんてないんですよ~」と、力の限り、ぼくのうすっぺらさを発揮します。
子どもたちに「こいつはどうも、自分たちを評価するわけじゃなさそうだ」と思ってもらえば、成功。じじつ評価しないしね。
子どもたちは、シナリオを書き始めの5,6分はまわりを気にしたり、ちょっかい出したりしてますが、それ以降はもう一心不乱に、妄想をシナリオにぶつけますよ。
筆ののった子なんて、30分でペラ7,8枚分は書くんじゃないかな。
妄想ひろば、そこいら中にあるとよさそうだよなぁって、キッズシナリオをやると思うのでした。
▼番町小学校で2018年に実施した時に書いたブログです。
シナリオ・センターは、1970年に優秀なシナリオライター・脚本家、プロデューサー、ディレクターの養成を目的に、新井一が創立。
ジェームス三木さん、内館牧子さん、岡田惠和さんなど600名以上の脚本家、小説家を輩出するの学校です。教育機関向けの出前授業もしています。
URL:https://www.scenario.co.jp/
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▼小・中学生向けのキッズシナリオなど、いろんなことしてます。
▼自分が苦手だったのに、感想文の講座をやったりもします。
▼ヘラヘラしたおまえは誰だ?という方は、こちらを。