千葉市と市原市の紹介
今回は千葉県中央部の千葉市と市原市についてご紹介します。
今回で千葉県の市町村紹介は最終回です。2市ではありますが、地区が多いのでボリューミーになっています。
まえがき
東京湾の臨界に位置する千葉市は県庁所在地であり、県内で最も人口が多い市町村です。その南部に位置するのが県内一の面積を誇る市原市です。
2市とも沿岸部は港湾都市及び市の中心市街地として形成され、内陸に行くほど、自然豊かな風景に変わります。
千葉市
県庁所在地かつ政令指定都市で、6つの行政区から構成
人口は約97万人と県内最多
東京湾に隣接し、千葉港を要した港湾都市
内陸部は歴史や自然を感じさせるスポットが点在
中央区
市の中央に位置しており、区の色はエネルギッシュ・レッド
人口は市内最多
本千葉駅から千葉中央駅にかけて千葉県庁や千葉市役所、千葉県警察本部、裁判所などの県や市の行政機関が集中。また文教地区でもあり、図書館や大学などの施設が集中
都心部の千葉駅周辺には、多くの商業施設、金融機関、官公庁が立地する商業と行政の中心地となっている。
臨港部の千葉みなと駅周辺には、再開発が進んでおり、千葉ポートタワーや県立美術館が立地
蘇我駅周辺は副都心として再開発が進む。
亥鼻城(いのはなじょう)がある亥鼻公園は千葉発祥の地であり、源頼朝の御家人として仕えた千葉常胤(つねたね)の父・常重がこの地に居館を構えたとされている。
花見川区
市の北西部に位置しており、区の色はフラワーピンク
区のシンボルである花見川は、千本桜緑地やサイクリングロードなどは桜の名所となっている。
県の天然記念物かつ千葉市の花でもある大賀ハス発祥の地である。
区全域が主に市街地であり、幕張、検見川、犢橋(こてはし)の3つの地区から構成
稲毛区
市の北西部に位置しており、区の色はブライト・イエロー
文教地区として3つの大学と連携したまちづくりを進めている。
かつては、東京湾に面しており、絵画院沿いに別荘を構えた文人墨客が多く、稲毛の松林周辺には多くの名旅館があったとされている。
区域の大半は住宅密集地であり、人口密度が高い。
若葉区
市の北東部に位置しており、区の色はフレッシュ・グリーン
市内最大の面積を誇り、区域は東西に広がり、西側は都賀駅を中心に市街地としてニュータウンが形成されている。
東部は田園地帯が広がり、市によるいずみグリーンビレッジ構想の地域となっている。
加曽利貝塚や千葉都市動物公園、泉自然公園など歴史や自然を感じさせるスポットが多い。
緑区
市の南部に位置しており、区の色はエバー・グリーン
おゆみ野及びあすみが丘を中心に自然と都市の調和を基調としたニュータウンの開発が開発が進む。
東の内陸部ほど標高が高くなり、土気地区は標高が100m前後ある。
千葉市昭和の森公園は敷地面積約100haと市内最大規模を誇り、アウトドア要素がある。また近隣には現代の日本人画家が描いた写実絵画を専門に収集・展示しているホキ美術館がある。
美浜区
市の西部に位置しており、区の色はマリンブルー
区域全域が埋立地で造成され、幕張新都心や海浜ニュータウンを要する。
海浜幕張駅周辺は副都心として機能し、幕張メッセや千葉マリンスタジアムが所在し、業務研究、タウンセンター、住宅、文教、公園・緑地の各地区をバランスよく配した国際色豊かな側面を持つ。
検見川浜駅及び稲毛海岸駅周辺は地域の生活拠点として機能を果たし、住環境を高度に融合させた未来型の都市を形成し、市域でも重要な都市機能を持った区域として役割を担う。
海浜ニュータウンは、稲毛(高洲・高浜)、検見川(真砂(まさご)・磯部)、幕張(幕張西・打瀬(うたせ))の3地区(6地区)によって構成
真砂地区は区の行政の中心地であり、区役所や警察署、消防署などの公共施設が集中
市原市
県内最大の面積を誇り、市の全域が旧市原郡である。
主に合併前の町村であった五井、市原、姉崎、市津、三和、南総、加茂の7地区に、都市開発で誕生した辰巳台(市原)、有秋(ゆうしゅう 姉崎)、ちはら台(市原及び市津)の3地区を加えた10地区で構成されている(国分寺台地区が含まれることもあるが、五井地区の一部として扱われることが多い)。
ローカル線・小湊鉄道線の路線の大半が市原市内に属する。
北は千葉市、東は長生地域、南は君津地域と夷隅地域と接しているため、地域区分は媒体によって異なる場合が多い。千葉市や葛南地域と共に京葉地域、君津地域と共に内房地域もしくは安房地域も含めて南房総地域、長生地域及び夷隅地域と共に中房総地域など様々である。
五井地区(旧五井町)
市の北部に位置し、市役所の所在地で市内で最も人口が多い。
沿岸部は工場群が並び、夜景は鑑賞スポットとして人気
五井駅は、市の代表駅であり、JR内房線と小湊鉄道線が乗り入れている。また、小湊鉄道の本社と五井機関区が隣接している。
市役所が所在する国分寺台地区はニュータウンとして整備された市の行政の中心地であり、地名の由来は上総国の国分寺があったことに由来している。
市原・辰巳台地区(旧市原町)
市の北部に位置し、人口は市内で2番目に多い。
警察署や土木事務所などの行政機関やスポーツ施設や博物館などが所在
地区の中心は八幡地区であり、地名の由来は飯香岡(いいがおか)八幡宮から来ている。
辰巳台地区は、旧市原町時代から始まった辰巳台団地の開発によって誕生した地区である。
ちはら台地区(旧市原地区及び旧市津地区の一部)
市の北東部に位置し、2002年に市原地区と市津地区から分離したニュータウンとして整備された地区。もともとは、「千原台」という地名であり、千葉市と市原市の双方に跨っていることが地名の由来
拠点となる、ちはら台駅は市原市にある唯一の大手私鉄の駅である。
姉崎・有秋(ゆうしゅう)地区(旧姉崎町)
北西部に位置し、沿岸部は工業地域で化学系の工場や火力発電所などが立地
古墳が非常に多い他、姉崎神社など市内では最も長い歴史を持つ。
農産物には、姉崎だいこんや姉崎いちじくがある。
西部に位置する有秋地区は、姉崎住宅団地がルーツであり、住宅団地が集中している地区である。
市津地区(旧市津町)
市の北東部に位置。市津は「市東(しとう)」と「湿津(うるつ)」の合成地名である。
山がちな地形であるが、田園地帯、森林、住宅団地、工業地帯などがバランス良く配分されている。
三和地区(旧三和町)
市の北部から中央にかけて位置し、住宅と田畑が多く占める。
光風台駅周辺は大型のスーパーなどが点在し、ニュータウン・光風台団地が広がる。
観光やレジャースポット「道の駅あずの里いちはら」や「千葉こどもの国キッズダム」はこの地区にある。
南総地区(旧南総町)
市の中部から南部にかけて位置し、低地と周辺の丘陵地帯から構成された自然豊かな地区
1967年、加茂村と共に市原市に編入
上総牛久駅周辺は古くからの商店街が並ぶ他、警察署の幹部交番や土木事務所の出張所など、市の南部(同地区及び加茂地区)における重要な機能を持つ施設が置かれている。
加茂地区寄りに、ゾウが多数飼育されている動物園・市原ぞうの国がある。
加茂地区(旧加茂村)
市の南部に位置し、市内で最も面積が大きく、最も人口が少ない地区
1967年、南総町と共に市原市に編入
主に山林やゴルフ場、農地で占められた自然豊かな地区であり、主な観光スポットは養老渓谷や高滝湖などがある。