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自分の想いを言語化すること(前編)
創作や投稿をしている身であり、とても参考になる本があったので今回はその書籍について紹介です。加えて、私なりの視点から感想と書評を語っていこうかと思います。今回の書籍紹介に関しては前編と後編に分けて投稿しようと思います。
「好き」を言語化する技術の紹介
この書籍は簡単に言うと、自分の好きなもの(以下、「推し」で統一)について語り方、いわゆる推しについて語るテクニックを述べています。
著者である三宅香帆さんは、書籍のタイトルでもある好きを言語化するためには、自分の感情をベースに語ることが、他人との差別化を図る上で重要だと語っています。
先日、TBSの朝の情報番組「THE TIME」でも紹介されていました。ただし、全部見ることが出来なかったのが残念です。
書評・感想
この書籍は実際に書店で購入しました。店内の売り出しコーナーに視線を向けた瞬間、「好きを言語化する技術」「すごく感動したのに、おもしろかったしか言葉がでてこない」というインパクトのあるフレーズに私も手が出てしまい、そのまま購入となったわけです。
なぜなら、私自身、一応ではあるものの表現者ですし。それに個人的な意見になるかつ、余計なお世話かもしれませんが、称賛コメントや感動コメントを見ていると短絡的な「すごい」「やばい」「○○過ぎる」「美人」「イケメン」「天才」といった単語ばかり目にするので、その人が感じた具体性のある表現が見えてこないので、私としてはどこか腑に落ちないなぁと思っていました。かつ、「自分には語彙力が無い」「やばいとかすごい、面白いしか言葉がでてこない」と思われている人も多いということは、推しについてだけでなく、普段の会話やSNSのコメントにおいても同じことをが言えると思っています。
大げさな表現をしているように思われるかもしれませんが、この書籍は全ての人が一度は読んでみるべき書籍だと私は推奨します。
自分の文章表現を見直すきっかけに
正直、私もつい「すごい」「面白かった」「超○」と言った感想を口に出してしまうことがあります。因みにこれは自分の頭の中で感想や考えをまとめられていないということではありますが、このようなことが起こる理由としては2パターンあると思っていまして。一つ目は自分の中でその対象に対しての感情が深掘りできていないこと、二つ目は表現する力や感情を言語化する力が発揮できていないことです。この書籍において著者の三宅さんが伝えたいのは主に後者ですね。
私としては、自分ならではの感情や思い、感想を具体的に述べることが出来る人は、説得力があって勉強になると思っています。ですので、私も自分なりの感性を意識しながら、文章表現をしていくことが今後の目標です。
練習として推しについて語ってみる
私はKinKi Kids(以下、キンキ。今年の夏からDOMOTOへ改名)が好きです。
ココだけの話、図書委員(キンキファン)の人達のコメントを見ていると、語彙力があるというか、自分ならではの想いを語っている人達が多いと思われます。
というのも、2人を表すのに「すごい」「カッコいい」「歌上手い」「面白い」だけでは、物足りないのです。
以下は、私がキンキを押しているポイントと自由に語るコーナーです。
光一くんと剛くんが奏でるユニゾン。これはまさに一つの歌声であり、この歌声こそ、私が体感してきた中で最も心地の良い歌声です。
音楽のジャンルは何かというとまさに「KinKi Kids」。正確には歌謡曲やバラードが中心ではではあります。
他のアーティストの場合、その時代や流行りを象徴するような楽曲を世に出しています。キンキの場合は、自分達が今表現できる、表現したいとうことにフォーカスしながら楽曲を制作かつ選出しています。
彼らは唯一無二の存在です。デビュー10周年の年にリリースした10枚目のオリジナルアルバム「Φ(ファイ)」は彼らのアイデンティティを象徴して言います。「Φ」は10周年に因み、「1」と「0」を組み合わせた合わせただけでなく、数学においてはどこにも属さない「空集合」の意味があります。確かに、2人とも苗字(血縁関係なし)、1979年生まれ、関西出身という共通点が揃った、「奇跡的」「千載一遇の逸材」ともいえる組み合わせですから。