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山武地域の紹介
今回は千葉県東部にある山武(さんぶ)地域についてご紹介します。
香取地域とは、千葉県東部に位置する地域で、東金市、山武(さんむ)市、大網白里市、九十九里町、芝山町、横芝光町の3市3町で構成されています。
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まえがき
旧山武郡であった3市と山武郡の3町で構成されているため、山武地域と呼ばれています。
山武郡は明治に、山辺郡と武射(むさ)郡が合併によって誕生した合成地名です。
九十九里浜に面し、九十九里平野と丘陵からなるこの地域は、内陸部は農業や林業、沿岸部は漁業が盛んです。また、海水浴場やリゾートが並ぶなど自然に恵まれているだけでなく、観光地としての側面もあります。
北は海匝地域、南は長生地域、西は千葉市と接し、道路網の整備も進んでいます。
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山武地域のまたの名は九十九里地域
東金市
山武地域における商業及び行政の中心地。東金ショッピングセンター サンピアを初め、国道沿いに商業施設が立ち並ぶ。
徳川家康縁のスポットが多い。家康が市内にある八鶴(はっかく)湖へ鷹狩に訪れ、東金御殿や東金御成街道を整備したことで宿場町として発展。
地内の地名である「求名(ぐみょう)」は家康が地元の住民に地名を訪ねたことが由来とされている。
造成木の生産が盛んで、匝瑳と並び「植木のまち」と称されている。
農業が盛んで、市民農園や観光農園が立ち並ぶ。主な名産品は県内有数の規模を誇る東金ぶどう郷で生産されるぶどう。
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山武(さんむ)市
2006年に山武郡の成東町、山武(さんぶ)町、蓮沼村、松尾町の新設合併により誕生し、現在に至る。
市名の候補には「九十九里市」「太平洋市」という案があった。
郡名は「さんぶ」だが市名としては「さんむ」と読む。
成東地区(旧成東町)
市の南西部に位置。市役所の所在地である他、合併以前から警察署も置かれている司法・行政の中心地。
成東駅から東金駅までの国道沿いには商業施設が立ち並び、市における商業の中心としての側面を持つ。
県内有数のイチゴの産地で国道126号線周辺に観光農園が集中。そのエリアは別名「ストロベリーロード」と呼ばれている。
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山武(さんぶ)地区(旧山武町)
市の北西部に位置し、さんぶの森公園を代表とした森林や自然が残る。
こちらは合併以前から郡名と同じ「さんぶ」と読む。
山武杉で知られている。
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蓮沼地区(旧蓮沼村)
市の北西部に位置
九十九里浜や蓮沼海浜公園、蓮沼ウォーターガーデンなどがあり、観光地として名高い。
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松尾地区(旧松尾町)
市の北東部に位置
版籍奉還後に柴山藩によって築城された松尾城と城下町として形成。
松尾台工業団地が造成されてからは、企業誘致によって工場の立地が目立つ。
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大網白里市
2012年に単独市制を施行した県内で最も新しい市であり。また、千葉県内唯一の漢字4文字の自治体
西部の大網地区は、市役所や駅、商業施設が立地しているため、市の商業及び行政の中心地。
中央部の増穂地区は広大な田園を有する
東部の白里地区は九十九里浜に面しており、地名も九十九里浜に由来しており「百」から「一」をとると「白」になるため。
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九十九里町
片貝をを中心とした、漁業の町、イワシの町として有名。片貝漁港や海の駅 九十九里 いわしの交流センターは町の漁業を象徴するスポット
海岸は海水浴場とサーフスポットが並ぶ。
江戸時代中期に青木昆陽がサツマイモの試作を関東で初めて成功させた地でもある。
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芝山町
埴輪が多く出土することから、町内では各地に展示されており、芝山公園や芝山古墳はにわ博物館見所などのはにわにまつわるスポットが多い。
町の南部は成田空港に接しているため、航空科学博物館やひこうきの丘などの観光スポットが多い。
成田市に接していることから、同町を北総地域として扱う媒体もある。
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横芝光町
2006年に匝瑳郡の光町と山武郡の横芝町の新設合併により、山武郡横芝光町として誕生。なお、平成の大合併によって誕生した自治体の中では唯一、市ではなく町である。
市の中央部を流れる栗山川を境に北部が光地区、南部が横芝地区となっている。また、栗山川は日本におけるサケが回帰する南限
光地区(旧光町)
市の北部に位置し、町役場は旧光町役場を使用。
広済寺では、毎年8月16日に全国で唯一の古典的地獄劇(仏教劇)である鬼来迎(きらいごう)が開催される。
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横芝地区(旧横芝町)
市の南部に位置し、町内唯一の駅・横芝駅が所在
漁業においては、栗山川にてサケのの放流事業・里親事業を行っている。
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