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ついつい「なんでもできます!」って言っちゃうフリーランス。
こんにちは、スキャット後藤です。フリーランスの作曲家です。
フリーランスで商売してると、仕事が欲しいので、会う人会う人に「なんでもやりますよ!」って言ってしまいがちです。「どういうの作るの?」って発注側の人に聞かれると「なんでもできますよ」って答えがちです。
「なんでもやります」って言ってしまったら、とんでもなく安い仕事が来ても断れません。断ったら「なんでもするんじゃなかったの?」って言われるし、「なんでもできます」って言ってたのに「このジャンルの曲聞いたことないから作れなくて…」って断ると信用に関わります。その人に嫌われるだけならいいですが、横のつながりで「あの人、嘘ついて仕事取ろうとするんだよね」って言いふらされる可能性もあります。
長く仕事を続けていこうと思う(生き残りたい)、かつ、良い仕事に出会いたい(ギャラがいいとか)なら、「なんでもやります」「なんでもできます」はやめた方がいいと思います。
先日、こんなポストを見かけて、僕が補足で引用ポストしました。
音楽(に限らず)オールラウンドにカバーするか(人間には不可能だが!) 何かに絞り込むかって話、絞り込まないと勝てませんが、一本だと潮目が変わったらおしまいですよ!
上のポストに対しての僕の引用ポスト
これ、「絞る」部分が何かに寄るんですよ。絞る部分が普遍的なものだったりすると味付けする部分を時代によって対応していけばいいだけなので。ただ技術に関しては絞りすぎるとある瞬間終わります。
まず、「絞り込まないと勝てませんが…」の「勝てる」にピンと来ない人がいるかもしれませんが、「作曲で食う」「フリーランスで食う」ってことは、商売するってことです。商売とは客の取り合いです。これから作曲の仕事を作りたい、仕事を増やしたいって言う人と話してて思うのが、自分主体で考えすぎていて、同業他社のライバルのことが頭に入ってないことが多いです。「作曲を仕事にする」は、すでにある業界に新規参入するってことです。そんな時に「なんでもやります」なんて勝てるわけない気がしません?営業して仕事を獲得するってことは、客を他社から奪うってことです。
ということで、今日のnoteは、
① なぜ「なんでもやります」がダメなのか、
② なぜ絞り込まないとダメなのか
③ だけど、絞る武器によっては失敗する
④「なんでもやります」の方がいい場面
を解説しようと思います。(僕の個人的見解です)
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