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【MBTI】合成と分解、人生を通した変遷を辿る。

※数学要素があります。数学が苦手な方はご注意下さい。
 INTP の中にも様々な個体がいる。筆者のように数年前まで INFP だった者もあれば、ENTP や ISTP や INTJ に精神的な近しさを感じている者もいる。もしかしたら、どの因子もブレずに INTP を貫いてきたという者の方が少数派なのかもしれない。当然ながら、他の MBTI に主観を置き換えても同じことが言えるはずだ。

 数学的概念の導入

 少しばかり数学の時間だ。例を挙げながら説明するので難しく捉えないで読んでほしい。
 まず MBTI の各軸の要素について
I-E 軸を $${a}$$ , N-S 軸を $${b}$$ ,
T-F 軸を $${c}$$ , P-J 軸を $${d}$$ として、あなたの MBTI の各軸の要素と一致すれば対応する成分の値を $${0}$$ , 一致しなければ $${1}$$ とし、各 MBTI に対応する 4 次元相対座標$${( a , b , c , d )}$$を定義する。例えば、
$${ \rm{INTP} = ( 0 , 0 , 0 , 0 ) }$$に対し
$${ \rm{INFP} = ( 0 , 0 , 1 , 0 ) }$$
$${ \rm{ENFP} = ( 1 , 0 , 1 , 0 ) }$$
$${ \rm{ENFJ} = ( 1 , 0 , 1 , 1 ) }$$
$${ \rm{ESFJ} = ( 1 , 1 , 1 , 1 ) }$$ と表せる。
 ここで、4 つの基準となる座標を取る。具体的には、
$${ \rm{INTP} = ( 0 , 0 , 0 , 0 ) }$$に対する
$${ \rm{ENTP} = ( 1 , 0 , 0 , 0 ) }$$
$${ \rm{ISTP} = ( 0 , 1 , 0 , 0 ) }$$
$${ \rm{INFP} = ( 0 , 0 , 1 , 0 ) }$$
$${ \rm{INTJ} = ( 0 , 0 , 0 , 1 ) }$$ 。
 要するに 1 文字違いの MBTI 4 つのことである。全ての MBTI はこの 1 文字違いの 4 つの合成として捉えることができる。
 また、MBTI の主観的距離 ( 一致しない文字の数 ) $${r}$$ に対し、数学的に次の関係式が成り立つことが分かる。
$${( a , b , c , d ) = \vec{p}}$$
$${r = {|\vec{p}|}^2 = a+b+c+d}$$

 ちゆりスカーレットの MBTI 変遷

 先程「全ての MBTI はこの 1 文字違いの 4 つの合成として捉えることができる」と述べたが、筆者自身の変遷をもとに考察してみる。
 記憶のある 4 歳から 8 歳くらいまでは典型的な ENFP で、知的好奇心旺盛な危なっかしいクソガキであったとされる。2 段ベッドから飛び降りて鎖骨を折ったこともある。
 しかし、小学 2 年生でこの状況は一変する。ちゆりスカーレットが人生で唯一サツ意を抱いた人物である担任 K に出会ったのだ。( K への怨みだけ記事が 1 本書けてしまうくらいには辛かったので、後日記事にしようと思う。)
 端的に言うと K は典型的な ESxJ 型の人物であった。Si を強制され過ぎたせいで Ne が弱体化し、ENFP から INFP に変化したものと思われる。その後の学校生活で不登校になることは無く、放課後の時間は学童保育で過ごすか独りで下校していた。スイミングにも通わされたが適応できず、大人の更衣室に篭って水道で水着タオルその他を濡らし偽装するようになり、それがバレて辞めた。
 小学校 5 年生以降に良い変化が訪れる。ちゆりスカーレットが人生で初めて敬意を抱いた人物である担任 O に出会ったのだ。この担任 O と出会ったことで学校生活に少しずつ適応することが実現した。
 この辺りから Ti の発達が顕著になってくる。数学やパズルに興味を持ち出したのは小学校 3 年生頃なので、かなり前から潜在的に発達していたものと思われる。当初は Ti を ENTP のような Ne→Ti の方向で使っていた為多くの黒歴史を生み出したが、小学校卒業頃にはそれなりに使いこなせるようになっていた。しかし、未だこの時点では INFP であることに変わりなかった。
 中学校に入学したちゆりスカーレットは、自分を変えようと明確に意識して堂々と行動していた。同級生と LINE を交換するようになり、13 歳にして初めて彼女ができ、1 ヶ月で別れた。( その後も中学卒業までは友人ではあり続けたのだが、高校が別になり電車で会った時に話しかけようとしたら何故か彼女の友人に警察呼ぶよと脅されたwwww )
 この出来事によって Ne によって夢見ていた Fi の世界が幻想だと知り、以降相対的に Ti の存在感が増していくことになる。Ti が強まることで数学やパズルに一層打ち込みようになり、3 次方程式など学校教育の範囲外の内容まで独学するようになった他、次第に Ne が迷走しなくなったことでオタク化も加速した。本格的な東方オタクになったのも中学からである。
 中学校では 2 年生の秋頃まで吹奏楽部に所属していた。土曜日も練習があったのはキツかったが、男子が殆どいなかったので中学男子が染まりがちなウザいノリとは無縁でいられた。顧問の先生は ENTJ 的な厳しさのある人だったが、人間として最低限の部分を教えてもらったり、辞めると言ったときに明るい言葉で送り出してもらったのは本当に感謝している。
 中学卒業時点では INTP が INFP と 50:50 で拮抗するまでになったものと推察される。
 高校 1 年生にして人生初の同人イベント一般参加 ( 例大祭 19 )、バイト ( 宮武讃岐うどん ) などがあり、高校生になって人生が大幅に楽しくなったと感じている。人生で最初に16personality診断を受けたのもこの頃で、この時点では INTP になったり INFP になったりしていたが、ここ最近は殆ど INTP であり、他の数種類の診断を行っても同様である。一方で INFP としての自分もまた意識されている存在であり、Ti と Fi が物心ついた頃から同居していたのだ。

 合成と分解

 このように、ちゆりスカーレットは人生を通して今も昔も NP 型であり続けているようだ(これは ADHD や ASD の傾向があることとも関係しているかもしれない)。
 ここで先程の数学的概念を用いると、
$${ \rm{INTP} = ( 0 , 0 , 0 , 0 ) }$$に対して
$${ \rm{ENFP} = \rm{INFP} + \rm{ENTP}}$$ と表せる。
 例えば INTP の人が ENFP になりたいと思って、何らかの手段を用いて Ne と Fi を鍛えたとする。これは ENTP ( Ne 主機能 ) とINFP ( Fi > Te ) の「合成」と捉えることができる。
 筆者の場合はこれの逆が起こったと考えられる。ENFP から始まり、Ne が抑圧され INFP となり、Ti を鍛えたことで Fi を上回るようになったことで INTP となった過程を「分解」として捉えてみると、まず ENFP が Ti の発達により一旦 INFP と ENTP に分裂し、Ti が主機能に収まったことで INTP に収斂したと考えられる。


 応用 ~理想の自分へ魔改造~

 先日の Fe 討伐の記事でも取り上げたが、筆者は ISFP 的な自分を手に入れることを目指している。( ISFP になりたいのとはちょっと違う。) INTP が ISFP を「合成」するには、INFP ( Fi > Te ) と ISTP ( Se > Ni ) が必要である。過去記事で使用した心理機能のグラフを見ると、そのために今最も必要とされているのが Se を鍛えることであると分かる。
 このように、MBTI の「合成」を考えることで自己の分析、改造に役に立つのかもしれない。

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