![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170570326/rectangle_large_type_2_4d8e6b90ad3a609415354d017a131d3b.jpeg?width=1200)
【脳性マヒの息子をパラリンピックに出場させたい!】
息子は双子の兄です。
生まれたとき1227gの極低出生体重児で、その後の経過観察により、
一緒に生まれた弟(1099g)より発達が悪く、
1歳4カ月で歩けない、首のすわりが悪いということで診察を受け、
「脳性マヒ」の診断を受けました。
診断を受けた帰り、車の中で「一生歩けないのか」と涙が止まらなかったことを、今でも思い出します。
当時は夫がいたのですが、彼らが3歳になったばかりの頃に離婚。
健常児の弟は保育園に預け、兄は療育に通っていました。
肢体不自由児の療育は基本母子通園で、離婚するまで私は仕事に復帰できずにいました。
療育の園でも保護者会の会長を務めながら、離婚を機に仕事に復帰。
幸いにもフリーランスでライターをしていたため、時間をやりくりしながら何とか彼らを育ててきました。
小学校・中学校は普通公立学校の「特別支援学級」へ通いましたが、
高校進学の際、どうしても受験が難しく「特別支援学校」の高等部へ進学。現在は高校2年生ですが、卒業後は通信制大学へ進学を考えています。
通信制大学は自宅で勉強できるのが大きなメリットではあるのですが、
「それって、1日中家にいるってこと?」という問題が勃発。
デイサービスもいくつか見学にいき、通所しながら大学の勉強ができないか相談もしたのですが、施設側が「できる」と言ってくれても現実的ではなく、通所での勉強は難しいだろうと判断しました。
高校を卒業すると学校もなく、定期的に通っているお稽古事もなく、唯一週1回のリハビリだけが外出の機会になってしまう!!!
これに危機感を覚え、2024年6月にボッチャを始めました。
実は小・中学校でもボッチャの経験があり、中学に上がった頃に「ボッチャ教室に通いたい」と言っていた息子。
しかし息子が小6の卒業間際、新型コロナウイルスが大流行して、卒業式まで突然の休校、その後もロックダウン状態が続いて中学の入学式も5月20日に行われました。
中2になってもコロナのせいで教室は再開されず、そのまま高校へ進学したのです。
やっと地元のボッチャクラブに入会して、明日(1月19日)は県が行っている「パラスター・プロジェクト」の2次審査に行きます。
そしてボッチャの公式大会に出場するためには、障害によるクラス分けが必要なのですが、年に1回しか行われないため、こちらもやっと3月に参加するようになりました。
福岡在住、3月のクラス分けは鹿児島で2日にわたって行われるため、息子と4時間かけて車で行きます。遠方なのでもちろん泊まり。
その間、弟は一人になってしまうため、長崎在住のばぁばに来てもらって弟の面倒を頼むことになります。
私はフリーランスなので、付添がある時には仕事ができず、当然ながらその間のギャラはゼロ。
試合での遠征が増えるとなれば、交通費もかかるし、ボッチャの道具(10万超えの結構高価なものなのです)も揃えなければなりません。
車椅子のカスタマイズにも数十万単位の費用がかかります。
シングルマザーなので、運転や付添の手伝いを頼める人もおらず、基本的に私が一人ですべてを行うことになります。
それでも、どうにかして息子がやりたいこと、がんばりたいことを支えたい!
現在のところは、まだどのような支援が必要かわかりません。
しかし、「さわかみ投信」さんの「かなえたい夢プロジェクト」は、長期にわたる支援も考えているとのこと。
これだ!と思い、応募してみることにしました。
お金がない、時間がない、人手がないという問題で、夢を諦めさせたくありません。
熱い思いだけはあります。
パラリンピックに出場する夢を、追いかけさせてあげたいです。
さらには東京パラリンピックはテレビでも放送がありましたが、
パリパラリンピックはNHKでさえ地上波放送はされませんでした。
ネットで見られるところを探し、やっと見ることができましたが、それでも配信元がすべてのゲームを放送しておらず、日本人選手は運が良ければ見られるという状態だったのです。
オリンピックの放送では「この後のパラリンピックも応援しましょう」と言っているのに、放送がされなければ一般的に周知もされなければ応援したくてもできません。
これらの現状も打破していきたく思っています。
本当のバリアフリーとは何か?実際に障害者と暮らさなければわからないことはたくさんあります。全部理解してくれというのは無理でしょう。
しかし、本当の意味で垣根をなくすことはできると思います。
それには、お互いをよく知ることが必要ではないでしょうか。
このプロジェクトを機に、発信もしていけたら良いと考えています。
いいなと思ったら応援しよう!
![十文字 緋色/ライター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/125360437/profile_1b3986e33f0b1bc006f3675e25577781.png?width=600&crop=1:1,smart)