ついに最終回の海外ドラマ『ザ・ペンギン』が「ヴィランもの」として◎!「どこぞのピエロさん!フォリアドゥしてる場合じゃねえぞ!」
先日から私も何度もイチオシしてきた、
映画『ザ・バットマン』の悪役のバックストーリーにフォーカスしたスピンオフドラマ、
『ザ・ペンギン』が、ついに今週、最終回を迎えました。
最終回まで見た私の、シリーズ総括しての感想は、
とっても、良かった!
いや、ハッキリ言って、かなり暴力描写のひどい「ヴィランもの」につき、好き嫌いはあると思うのですが、
最近、「バットマンの悪役」といえば、
↓この方が「ワイソーシリアス」言いながら無茶苦茶に暴れたかと思えば、
↓この方が情緒不安定ナヨナヨからの「キレ芸」を見せてくれたり、
まあ、どちらも嫌いじゃないけど、
特にこの後に来た『フォリアドゥ』の影響で、
「悪人には悪人なりの哀しい事情があるんだ」みたいなヴィランものが流行になるのはちょっとヤダなあ、
と思ってました。
で、、、『ザ・ペンギン』も、
途中でこのペンギン男の母親の話が出てきたり、少年時代の話が出てきたり、ヴィクターという新キャラを中心に「社会的格差や孤立」の話が出てきたりと、「こりゃまた、ペンギンがこんな悪人になったことにも、ちゃんと、かわいそうな事情があったんだ」という展開になるのかと思ったら、、、
そう思わせてきただけでしたねw
視聴者を「そういう方向に行くのかも」とミスリードしていただけでしたねw
最終話のたたみかける怒涛の展開は見事でした。ネタバレを避けるためにラストの話はしませんが、感想としては、
「うおおお、、、こいつ、ヤバい奴だ!」という戦慄が残りましたね。
で、その結果、なにが起きたかというと、
「あー、最近の『バットマン』関連映画のおかげで、ジョーカーが怖いとか、リドラーが怖いとか、いろいろ言ってきたけど、そーだよね、
冷静に考えたら、ペンギンみたいな『プロフェッショナルとして悪の道でコツコツと努力して出世した悪人』、さらには『組織作りがうまい、経営センスのある悪人』こそが、
ジョーカーみたいなローンウルフの犯罪者よりもそりゃ怖いよね」という納得感を与えてくれたこと。
おい!たいへんだぞ、バットマン!
ペンギンが最終話で、あんな、手のつけられない巨悪に一気に成りあがっちまったぞ!こいつはジョーカーあたりとはまた別タイプの危険性だぞ!
そうだ!たいへんだぞ!ジョーカー!
この調子だと、ペンギンのキャラが立ってきちゃって、あんた、存在感を食われちゃうぞ!あんた、悪いけどフォリアドゥしてる場合じゃないよ?
そして、なによりも、
「そーだよね、、、単独の狂気の犯罪者もそりゃ怖いけど、犯罪組織のほうが本来は怖いよね」ってことを思い出させてくれた点で、『ザ・ペンギン』は完成された「ヴィランもの」となったと思います。
でもさあ、、、このラスト見たら、
みんな、思うよね、、、
「こんな奴がこんなカタチでのさばっていて、いいわけがないっ!こーいうやつこそ、バットマンにぶん殴ってほしいなあ!」ってw。というわけで、やはり、「ヴィランもの」は「ヒーローもの」と交互に出るべきである。
しばらく、スピンオフドラマで稼ぐつもりなのか、それとも次回のバットマン映画に集中するつもりなのかわからんが、
これだけペンギンが暴れてくれたら、そろそろ、正義の側のキャラの動向も描いてほしいな、と思う次第です。バットマン世界はこうやってまだまだ元気に続きそうなのでした。
ともあれ、結論:「ドラマ『ザ・ペンギン』、私には大満足の出来でした!」
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