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私の娘はチョコエッグのオマケでついてくる「世界の幻獣」ゴムフィギュアを集めている。しかもドラゴンとかユニコーンとかいった王道な幻獣には興味を示さず、マンティコアに御執心である。ライオンの体に翼が生え、サソリのシッポを持つという、古代ギリシア・ローマ時代以来語り継がれてきた伝説のモンスターだ。よくもまあそんな、マニアックなキャラに興味を示したものだ。

ところが、マンティコアにとってはツイてないことに、我が家にはウルトラマンのフィギュアが溢れているので、子供らの遊びの中で、必然的に、マンティコアはウルトラマンにボコボコに殴られ蹴られ、光線技を浴びて爆死する役回りを与えられてしまっている。

なんということを!プリニウスの博物誌以来、2000年近い歴史の古さを持つモンスターだぞ!マンティコアの目から見れば、ウルトラマンですら20世紀後半の新参者のキャラクターにすぎない。それなのに。

我が家のマンティコアはかわいそうなマンティコア。とてもツイてないマンティコア。

※ヘッダ画像は我が家にあった以下のゲームブックから借用、マンティコアがラスボスで出てくるゲーム。このマンティコアの能力値は、トラウマ級の強さです。

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