【ホラー映画の制作現場を考える】清水崇監督の『寿恩』を読んで
『呪怨』シリーズで有名な清水崇監督の、自伝的ノンフィクション本『寿恩』は、もちろん、誤植ではなくて、ダジャレで『寿恩』というタイトルになっているわけですが、もともとの『呪怨』のほうも実は清水監督による造語なので、こんな言葉遊びも無論、アリなわけです。そう、アリアリアリ、、、。
そんな言葉遊びはともかく、
こちらの、清水崇監督の自伝本、
群馬での生い立ちも、近畿大学での映画学生時代の活躍も、かの「伽倻子」役で二人三脚を組むことになる女優藤貴子さんとの出会いの話も、それぞれ興味深いのですが、
やはりなんと言ってもこの本の白眉は、ハリウッド進出をめぐる制作秘話でしょう。
日本映画にして、初めて全米興行収入一位を獲得したという、この伝説のハリウッドリメイク版、
アメリカの俳優(サラ・ミシェル・ゲラーやビル・プルマン)を日本に呼んで、日本スタッフを使って撮影するというかなりイレギュラーな制作手順をとり、当然の如くさまざまな困難が起こるわけですが、それを経て堂々と「清水崇テイスト」ばりばりのハリウッド版を納品してしまったこの一連の経緯は、Jホラーなるものが成し遂げたひとつの快挙として、はっきり言っていまだにこれを超える話に出会えない痛快さでありんす。Jホラーブームというもののアツさを知らない世代にもぜひ、この清水崇監督の証言、読んで欲しいと思ったのでした!
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