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『宇宙戦争』と『シン・宇宙戦争』のどちらがリアルかなんて実際に宇宙人に攻めてきてもらわんとわからんからなぁ・・・🛸

※本記事内の参考文献URLおよび参考DVDのURLにはAmazonアフィリエイトリンクを貼らせて頂いております旨、あらかじめご了承ください

SF映画好きな人は、もしかしたら、気づいているかもしれませんが、

H.G.ウェルズの古典SF小説『宇宙戦争』って、

21世紀に入り、スピルバーグがトム・クルーズ主演で映画化した頃から、どういうわけだか、映画化の大ラッシュが止まらないw

私が思いつくだけでも、先日noteで紹介した”War Of The Worlds The True Story”を含め、『ザ・カウントダウン』、『宇宙戦争ロンドン壊滅』、『宇宙戦争ファイナルインパクト』、そしてついにはBBCで連続テレビドラマ化と、映像メディア化が止まらない!

みんな急にどうしたんだ?w

さすがの『宇宙戦争』原作好きな私でも、そろそろ食傷気味ですよ。「えーー?また宇宙戦争やるのーー?」って。

もちろんクオリティは玉石混交。

それに伴い、日本語タイトルもいい加減なものが多くなってきて、ついに『シン・宇宙戦争』なる思いつき感満載な日本語タイトルで出された可哀想な低予算版まで出てきたぞ!

そしてAmazonのレビューでも

散々酷評されている、

この『シン・宇宙戦争』ですが、

驚いたことに、私自身は、かなり面白くみられたぞ!w

確かに「特撮に予算がかけられない」感が伝わってくる、苦しい映像クオリティですが、

私は、面白かった!『シン・宇宙戦争』は、そんなに、悪い映画とは思わない。

だが、なぜ、私はそんなふうに感じたのか、少し真面目に考えてみて、

気づいたことがあります。

きっと、私自身が『宇宙戦争』の本も、数々の映画版も見すぎてしまっているので、苦い味付けにはもう胃袋が疲れ始めているからだ!そうなのです!誰が撮っても「重苦しい」雰囲気を重視しがちな、H.G.ウェルズの『宇宙戦争』の映像化にあって、『シン・宇宙戦争』は、たぶん低予算ゆえのケガの功名だろうけど、変わった撮り方をしている!

なるほど、原作においては、

単に「宇宙人が地球に攻めてくる」というだけでなく、逃げる人々の間でどんどんエゴや暴力が剥き出しになっていく、「醜い心理ドラマ」展開もまた大事なわけですが(この「生き延びようとする人間たちの醜い足の引っ張り合いのほうが宇宙人よりもある意味怖い!」というヒトコワ要素は、スピルバーグ版がむしろ原作以上にエグい怖さで描いてましたねー、、、私がトムクルーズなら、とてもとてもダゴタファニングを守り切れる自信がない、、、)

実は私、最近、思ってたんですよ!

「H.G.ウェルズの宇宙戦争の映像化というと、みんな、登場人物たちもイヤな意味でリアルに、つまり、弱くてエゴイスティックであさましいキャラクターに描くのが定石だけど、、、そろそろそういう心理描写にも疲れてきたなあ」と。。。

「たまには、『H.G.ウェルズの宇宙戦争を原作にしつつ、登場人物たちがみんな立派で、頼もしくて、前向き!』というパターンを、誰かやってくれないかなあ?」と。。。

ええとですね、、、たぶん、低予算ゆえの、怪我の功名にすぎないとは思うんですけどw、

それが登場しましたよ!すなわち、『シン・宇宙戦争』w

いや、原作を知っていれば知っているほど、『シン・宇宙戦争』のキャラクターたちの原作離れした「あきらめない心」の強さにビックリするはず。

避難先でいろいろと主人公の足を引っ張ってくるあのキャラ(スピルバーグ版ではティム・ロビンスが演じてたキャラ)ですら、主人公に協力的な上に、

「このまま黙って殺されてたまるか!地球をなめるなー!」ってトライポッドに立ち向かっていって、見事玉砕、、、と思いきや、差し違えながら一機、倒しちゃうんですよw。おいおいおいおい、このキャラクター、こんなオトコ気あふれるナイスガイじゃなかったろ?!あと、この映画のトライポッド、めちゃくちゃ弱いじゃないか!うーーーん、、、あれ?、、、意外に私はこんな展開もスキかもw

それに、、、よくよく考えると、

H.G.ウェルズも、スピルバーグも、「もし地球が一気に滅亡に追い込まれるような大侵略を受けたら、人間たちの間でも醜いエゴがむき出しになる」って大前提で話を作ってますが、

それが本当がどうかはわからないですしね、、、。

もしかしたら人類、絶望的に追い込まれるほど、案外、『シン・宇宙戦争』みたいに、「どうせ人類が滅びるとしても、みんな、最後まで戦おうぜ!宇宙人どもにせめて一矢は報いてやろうぜ!」となるのかもしれませんしね、、、

ま、どちらがリアルかなんて、本当に宇宙人が大群で攻めてこない限りは、わからんがw

と、いうわけで、

いろいろ書きましたが、

まあ、ここまで書いておいてなんですが、なんだかんだ言っても、スピルバーグの『宇宙戦争』がよくできてますよw。それは私も認めつつ、

よほど時間とお金が余っていて、かつ、「暗い心理ドラマで押してくる系の宇宙戦争にはもう飽きた」という方は、よろしければ『シン・宇宙戦争』もどうぞ。ただし、しょせんは、とってもゆるーいB級ですからね、警告はしましたからね?

※というか、最後の最後に、いまさらだが、この日本語タイトルつけたの誰だよw

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