「百物語スペシャル」に登場した怪談ぜんぶをひとつひとつ寸評してみた(『怪談のシーハナ聞かせてよ。』第39回)
以下の前回記事に引き続き、「百物語スペシャル」の各怪談に寸評を入れていきます!
例によって◎、○、▲は、あくまで私の主観ですので、参考程度にお願いしますね。
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第25話 宇津呂鹿太郎さん
ナゾの仲居さんの怪行動。もっとも、私が同じ状況にあったらまず最初にドロボウかと思うところです(○)。
第26話 今仁英輔さん
遠近感的に縮尺がおかしい女の子との邂逅のハナシ(◎)。
第27話 せきぐちあいみさん
プロの怪談師さんたちの間に挟まって苦しげかと思っていたアシスタントせきぐちあいみさんの怪談チャレンジですが、これはとても、よかった!(◎)
第28話 高田のぞみさん
たけとんぼ!(▲)
第29話 上間月貴さん
「おーい、モモ!」「ハーイ」(◎)
第30話 吉田悠軌さん
ラテンアメリカ文学を想起させる空間のトポロジー(○)。
第31話 植谷歩さん
植谷さんのおっしゃられるとおり。カワイイ、と、コワイ、は紙一重なのです。で、なるほど、という事態になりました(○)。
第32話 丸山政也さん
これはすごくコワいハナシ!三河屋さんもバケて出る時代(◎)
第33話 星川慶子さん
怪談というよりエスエフぽかったけど、なかなかの雰囲気(◎)。
第34話 宇津呂鹿太郎さん
ハンコ業界は喜ぶかもしれないハナシ(◎)。
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今回は、幽霊のハナシというよりは時空間歪曲を思わせるハナシ(「異次元系」とでもいいますか)が二つも入ってきて面白かった。百物語というのをやると、ブレストみたいに、後半になるほどだんだん皆さん変化球を狙い始めるので見ていて面白さが増しますね!
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