事故物件というテツガクの課題、あるいは大島てるさんの大活躍について
怪談好きな私にも、ひとつ、扱いに困るジャンルがあります。事故物件ネタです。
それも「事故物件に幽霊が出た」というハナシではなく(それは広義の「幽霊譚」ですからね)、
ただ単に「こういう物件があり、過去を調べると、こういうことがあったそうです」と述べるだけの、大島てるさんのスタイルです。
面白い。ハナシとしてはとても面白いんです。
でも、私が、大人だからでしょうか。いつも大家さんの立場に感情移入しちゃうんです。
「うげえ、そんな事件が過去にあったアパートなんて、大家さんは大損害だろうな!」と。
でもね、それでも、たしかに私も事故物件に住みたいとは思わない。幽霊など出てこなくても、きちんと掃除されていても、なぜかやはり、住みたいとは思わない。
大家さんがかわいそうと思うなら、カッコよく、「僕は事故物件なんか気にしないんで!」と入居してあげればいいんですが、やはり躊躇する。なんなのでしょうね、このどうしようもない感覚。
「どうして幽霊など信じていない現代人でも、事故物件に住むのは嫌がるのか?」これはテツガクの問題にも思えるほど、実は深い。。。
などと言っている間に、大島てるさんは、
『怪談のシーハナ聞かせてよ』ではスペシャル版を組まれて登場し、
「戦慄トークショー永野が震える夜」には既に三回も登場するほどの、
怪談番組では引っ張りだこの大活躍中なのでした。
事故物件怪談は大盛況な様子。
まあ確かに、大島てるさん、話がめちゃくちゃ上手で、並の幽霊話なんかよりもずっと怖い話に引き込んでくる人ですからね、、、。
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