『放送禁止5:しじんのむら』の面白ポイントをなるべくネタバレせず語ってみる【フェイクドキュメンタリーを止めるな!】
「昨今、はやりの、フェイクドキュメンタリーなるものについて、考えたきことがこれ多々あり、古今の名作をあれもこれもと鑑賞してみれば、深まる秋の夜はどこか恐ろし」
・・・などということをふと思いついて以来、フェイクドキュメンタリーの沼地をさまよっている私ですが、
今回は長江俊和監督の『放送禁止』シリーズの第五弾、『しじんのむら』について語りますね
フジテレビさんwebサイトのあらすじにいわく、
まあ、この『放送禁止』シリーズにだいぶ慣れてきている視聴者ならば、もはや今回の中心人物、「しじん」という男のインタビューでの言動を見ているだけで、
「ははあ、さては…」と、もう勘づいてしまうかもしれませんね!
以前に私が示した以下の図の通り、
↓↓↓
表では、「しじん」と名乗る活動家が、自殺志願者たちの自立を支援している施設で奮闘していく物語が進んでいきますが、
裏では例によって胸クソなヒトコワホラーが着々と進行していますね、
しかし今回は『放送禁止』シリーズの中でも、かなり、オチを「予測しやすい」展開であったかもしれません。
ドンデン返しも、オドロキというよりは、
「ああ、やっぱり、、、!」
という感想が大きいのではないでしょうか?
そういうわけで、今回は敢えてネタバレをしてまで細かく解説する必要はなさそうですね、もう、ご自身の目で見ていただくのが早い、そんなに複雑な叙述トリックではないと思う。
ただし、「しじん」の正体はともかく、
「しじんの村」に住んでいて、最初から何度も何度も画面に映っていた、ある人物の正体には、一瞬「エッ」となるかもしれません。でもこれも、よーく2回目を見ると、途中に出てくる「しじんの過去の写真」に伏線がありましたね。
とまれ、この『放送禁止』シリーズ、
第1回が心霊スポット、
第2回が大家族、
第3回がストーカー、
第4回は隣人トラブル、
今回はとうとう、人の死が続出する暗黒の共同体のドロドロ話になったか、着々と『放送禁止』シリーズは、起こる事件がおぞましさを増していきますね。
というわけで、『放送禁止5』は、
意外な見方かもしれませんが、
シリーズ第五作にして、『放送禁止』シリーズの初心者向き、とも言えるかもしれません。謎解きが比較的、やりやすいからですね。
ただし、もし、この私の記事を読んで「それじゃこの第五作から『放送禁止』シリーズに入門してみよーかな?」という方がいるなら、その方のためにひとつ、助言を。
この第五作と、そして次回の第六作に顕著な事なのですが、
「なんだ?いくらフェイクドキュメンタリーとはいえ、演技の下手な奴がいるなあ?演技の大袈裟さが台無しだなあ」と思っても、そこで視聴を止めないでくださいね。
私も最初はそう思ったのですが、第五作と第六作は、「やけに演技が下手な人がいる(言動がいちいち大袈裟で鼻につくキャラクターがいる)」ことが、実は伏線だったりするので侮れんのですw。
おお、これ以上はもう言えない!あとはぜひ、ご自身の目でご確認ください!
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