夏休み:B級ホラー映画「クリッター」4作分を通しで観るという苦行を自分に課したハナシ(ていうかレオナルドディカプリオこんな映画に出て何をしているんだっw)
あ・・・いや・・・別に・・・誰かに頼まれたわけでも、
何かのボードゲームで敗けた罰ゲームを食らったわけでも、
なんでもないので、やんなくてもよかったことなんですけどね。。。なんとなくね。なんとなく、『クリッター』を1-4まで観ましたよ。
そういや最近、十数年越しの新作『クリッターズアタック』が出たということもありますからね。その「おさらい」としてね。
この1980年代を代表する・・・のかどうかは人により意見があるでしょうが、ともかく、なつかしいホラーシリーズ、
『クリッター』四本の連続視聴にチャレンジしましたよ。そんなことを、自分に勝手に課して、自分の夏休みの時間を無駄に消費していた、ヤシロと申します。
ところが・・・ところが・・・意外なことが。
『クリッター』四本視聴、意外に、おもしろかったんですよw。あ、いや、そんなに胸躍るほど「おもしろかった」わけでもないが、意外や意外、「別につまらなくもなかった」。四本分のホラー映画を、ビール片手に見ていたら、意外に、最期まで楽しく観られたんですね。
これ、微妙に、それなりに、凄いことじゃないですか?『クリッター』が、B級でありつつも、いまだに「1980年代の懐かしの映画!」と多くの映画ファンに愛情を持たれている理由じゃないですか?
だって考えてくださいよ。『13日の金曜日』シリーズを四作連続で観ろって言われたら、かなりつらいでしょ?『悪魔の毒々シリーズ』を四本観ろって言われたら、ぜったいに拷問でしょ?
クリッターは、意外なほどに、途中で飽きずに最後までいけました。
悔しいが、B級なりに、ちゃんとまじめに作ってあるところとか、モンスターのキャラがちゃんと立っているところとか、
今にしてみると衝撃ですが、なぜか「3」には子役時代のレオナルドディカプリオが出てるとかw、微妙な小ネタも盛りだくさんだからじゃないですかねw。↓そういや「3」のDVDジャケット、デザインもすっかり「ディカプリオ」推しになっちゃってますね、、、
おっと、『クリッター』知らない人のために、簡単に紹介すると、
まぁ、『グレムリン』路線のSFホラーです。
けむくじゃらの、小型モンスターが、どんどん繁殖して、アメリカの田舎町にあふれ出す、というパニックホラー。ただしクリッターのデザインとキャラ立ちはなかなか秀逸なんです。人間に群れで襲い掛かってカミツキ攻撃で殺してくるモンスターなんですが、けっこう、、、カワイイんですよ。ワルモノなりに、しぐさとか、鳴き声とか。
それだけではない。クリッターシリーズって、
1作目はアメリカの田舎の小さな家屋
2作目はアメリカの田舎町
3作目はなんと都会に進出
4作目はなんと宇宙ステーション(!)に登場
と、舞台を変えて、毎回、飽きさせないようにしてたんですよね。意外にね。。。まぁ、厳密にいうと、「3作目は都会に進出・・・といいつつ、舞台はアパートの中」「4作目は宇宙ステーションに登場・・・といいつつ、舞台は『宇宙ステーション内設備のこじんまりセット』」と、いっけんすると舞台が拡大しているようでいて、毎回、着々と、セットの予算は削っているのがズルいんですけどねw
何をおいても、登場人物たちが、よくもわるくも「元気で明るいオバカなアメリカ田舎のひとびと」で統一されていて嫌味がないキャラである上に、さくさくと物語も進み、ちょうどいい感じで人がタヒるシーンも合間に入り、それなりのクライマックスがあって大団円、おまけに1-4作目すべてに共通するキャラクターも配置されているのでシリーズを通してみている人だけにわかるギャグもある・・・と、いろんな意味で1980年代のなつかしいB級ホラー映画の、「いいところ」がいっぱいの映画なのでした。
というわけで、
私がこんなことを強調しても、はたして、いまさら『クリッター』に興味を持ち視聴してくれる人がどれだけいるのかはわからんがw、
意外なほどに「おもしろい」よ、と強調しておきましょう。
ところで、クリッターを見ていて、一カ所、めちゃくちゃ笑った、というか特撮的にも感心したシーンがあります。一匹一匹は小さくて、それほど脅威ではない・・・と見せかけておいて、
クリッター、なんとなんと、ある程度の数が繁殖すると合体して巨大化(クリッターボール)するということが『クリッター2』で判明します。この巨大化と、それがもたらした大量殺戮シーンは、ごめんなさい、すなおに、げらげら笑った。
それにしても、「ザコだと思って放っておいたら、数が揃ったら合体して超脅威になる」ってのは、何かを思い出させるなあ・・・と思ったら、あ!気づいた!ドラクエのキングスライムだ!!
※ちなみに、私がこの記事で評価したのは、昔なつかしい『クリッター』であって、つい最近リリースされた『クリッターズアタック』を、私は評価していません・・・いまさらやる企画じゃないと思うし、なんと哀しい事に、1980年代のあのノー天気なユーモア感覚はすっかり消えて、どこにでもある「ただの平凡なモンスターホラー」に堕落していたのだ!まこと、1980年代の、あののどかなホラー文化も、もう昔のことになった様子です。。。
なんつうか、いきなり落とすようですが、「クリッターズアタック」は別に見なくてよいですw。私も昔のクリッターを愛し続けよう!