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『スピーシーズ-種の起源』を観て怒っている人達が見逃してること…これはマイケル・マドセン兄貴の「覚悟」に触れる映画なのだっ!「兄貴イ!」

※本記事内の参考文献URLおよび参考DVDのURLはAmazonアフィリエイトリンクとなっている旨、ご了承ください。

いや、たしかに変な映画ですよね、

『スピーシーズ-種の起源』。

映画レビューサイトなんかを見ると、かなりの頻度で、真面目なSF映画ファンからの

「あらすじを読んだ限りでは面白そうだ!・・・と思って観てみたのに、なんなんだよこの映画は!」

という怒りのカキコミを発見する。

なんでこんなに多くの映画ファンの恨みを買ってるんですかね、スピーシーズ。

これは、私の推測ですが、

おそらく、あらすじを読み、ジャケット写真を見て、豪華キャスト陣の名前を見た段階では、「すごく面白そう」に見えちゃうからでは?w

だって、並んでいる名前を見ただけで、

「主演:ベン・キングスレー&フォレスト・ウィティカー&マイケル・マドセン」

て書いてあるわけですからね。豪華ですよね。これで中身がバカ映画だから、怒る人が多いんでしょうね。

そういう意味ではこれ、B級SFホラー映画史上屈指の「豪華キャスト詐欺映画」かもしれませんよねw。

これが、たとえば、

「主演:ジェイミー・リー・カーティス&ドナルド・サザーランド&マイケル・マドセン」だったら、

誰もが「なんだ、よくあるB級ホラーか」と最初からそういうつもりで観るはず。それなら怒る人もいなかったでしょうね。

、、、って、こうやって自分で書いておいて気づいたことですが、

「豪華キャスト詐欺映画だ!」って怒ってしまった人も、主演にマイケル・マドセンがいる時点で、「あ!そっちの系統か!」と見抜くべきだったかもですね!その点、Amazonプライムの配信のサムネイル画像はとても親切で、

↓↓↓

サムネイル画像をマイケル・マドセンの一人画像にしてるんですよw。これは親切ですねー。マイケル・マドセンのこの顔を見ると、「お、バカ映画か。まあ、たまにはバカ映画でも観るかー」と最初から理解のある方しか入ってこないですからね。Amazonさんはよい仕事をしている。

え?そういう私は『スピーシーズ』をどう観たのかって?

まあ、私も実は、最初は「面白そうだ」とうっかりレンタル料金を払って開いてしまった映画なのですが、

私は、あきらめの早い人なので、この映画は意外に大丈夫でした。

だって私、開始して五分くらいで、

「あ、これ、ホラーコメディとして見るべきヤツだ!」

と気持ちを早々に切り替えてしまいましたからね。

そう、そうなのです!私のオススメ鑑賞方法は、これ→「コメディだ」と思ってみると、かなり面白いですよ!『スピーシーズ』!

だって、、、

・コメディだと思ってみると、「とにかく事態を悪いほう悪いほうに追いやるバカな判断ばかりをする主役(ベン・キングスレー)についても、『こういうお笑いキャラなんだな』と思って、腹が立たない」

・エイリアン役の女優さんの、過剰なまでのお色気サービスについても、「あ、これはお色気コメディ映画なんだな」と思って、腹が立たない

・オドオドキョドキョドしていて意味不明な霊能者の役をフォレスト・ウィティカーにやらせている点についても、「お、フォレスト・ウィティカーのゲスト出演で笑いをとる気だな!」と腹が立たない

・「美しい女性エイリアンは、健康な人間の男性をひっかけて繁殖をしようとしているが、ひっかけた相手といざ交尾しようとすると、相手がことごとく糖尿病だったり遺伝的問題者だったりするので怒って殺してしまう」というおバカすぎる「殺人動機」wwwwwも、コントだと思えば腹が立たない

・エイリアンを追っている主人公たち(いちおう世界最高の人材チーム、、、のはず)が、エイリアンと街角ですれ違ったり、エレベーターに乗り合わせたりしても、見事に毎回、相手に気づかない、、、というイライラしてくるほどの無能っぷりを見せつけてくる点も、コントだと思えば腹が立たない

とまあ、こんな具合に、最初からコメディと思えば、こんなにコントを立て続けにかませてくる映画も珍しいとむしろ好意が沸きますよ!

そして、

この映画の中で、ただ一人、「いつもどおり」な演技をしているマイケル・マドセンについては、敬愛の念すら湧いてきますよ。

「さすがだぜ、、、マイケル・マドセンの兄貴イ!アカデミー俳優のベン・キングスレーやフォレスト・ウィティカーと共演しても、いつものB級臭さをいっさい停止する気がねえ!いつも通り、ただ一人、ちゃんとB級ホラー向けな顔芸を続けている!さ、、、さすがだぜ兄貴イ!あんたはいつだってB級俳優の覚悟を示しているんだね、、、兄貴イ!マイケル・マドセンの兄貴イイイイ!」

と、感動の涙が浮かんでしまいましたよ!

そう!この顔!

とまあ、いろいろと書いてしまいましたが、

私の結論としては↓

『スピーシーズ』は、妙に「SF大作」ぶった打ち出しをしているから無用の反感を買っている映画であって、最初からお笑い映画だとわかって鑑賞すれば、意外に楽しい映画です。

もちろん、、、

作り手はコメディを作っているつもりはなく、どーやら本気でオオマジメに「怖くてサスペンスフルなSFホラー」をやりたかった模様なのが心には痛いのですが、、、でも、笑える映画に仕上がっている以上、仕方があるまい!?私はおおいに笑えたし。

ただし!

ひとつだけ、私も、真面目なことを最後に言う!

あなたがもしマイケル・マドセン好きなら、むしろこの映画は必ず観るべし!

『ジョジョの奇妙な冒険』の「プロシュート兄貴い」が、列車に轢かれてもスタンド能力を絶対に停止しない「覚悟」を見せて読者のハートを鷲掴みにしたように、これだけのオオモノ俳優に囲まれてもまったくいつもの調子と変わらないマイケル・マドセン兄貴いのB級俳優としての「覚悟」に、あなたの魂は震えるハズだ!!

「さすがだよ!マイケル・マドセンの兄貴イイイ!」


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