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SF映画レビュー:『AVP2エイリアンズVSプレデター』という、ホラー路線に寛容な筈の私を珍しく激怒させた映画のこと
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『AVP2エイリアンズVS.プレデター』とは、
映画界でいわゆる「有名キャラどうしの対決モノ」が流行っていた頃に登場した、
『エイリアンVS.プレデター』の続編であり、
「エイリアンシリーズのファン」である私をして、、、あるいは「エイリアンシリーズのファンだからこそ」私を怒らせた、
つまり、
よほどなB級映画やZ級映画にすら、よいトコロを見つけて褒めてあげるほど、映画レビューについては寛容で優しいハズの私が、
珍しいほどに鑑賞後にマジで激怒した映画です。
おいこれはどういうこった、誰だこの映画の企画を通した奴はw
いやあ、、、順を追って話しますと、
エイリアンシリーズのファンである私、「エイリアンVSプレデター」が作られた時、すごくイヤな予感がしたんですよ!「エイリアンがプレデターと戦う?どう転んだってオバカ映画にしかならないじないか!wそんなことに、エイリアンというキャラクターを無駄遣いしないでくれ!」って。
ところが、、、
まったく意外なことに、
『エイリアンVSプレデター』は、なかなか、悪くなかったんですよ!
私もこれには驚きました。
「あれ?意外に面白いじゃん?さては、よほど『エイリアン』が好きな人が制作に入っているな?かなりキチンと、できるだけキャラ設定を壊さないように、気をつけて作ってくれてるな?」とね。
それでAVP2のほうも期待してしまったのですが、
えー?なんだこれ!?
「ちがうちがう、そうじゃない、そ・う・じゃ・な・い🎵」という歌のフレーズが、鑑賞中、ずうっと私の頭の中に取り憑いておりました。
というのも、
エイリアンがどうした、プレデターがどうしたのハナシの前に、そもそもこの映画にはおかしいところがあるのです!
子供の目の前で、父親が酸で溶かされてグチョグチョになって死亡、とか、
小学生くらいの子供が、腹を食い破られて死亡、とか、
産婦人科の新生児室にいた赤ん坊が大虐殺、とか、
妊婦さんが切り裂かれて惨死、とか、
おいなんだよこの不愉快な残虐シーンのラッシュは!?ホラーシリーズである『エイリアン』オリジナルでも、子供や妊婦さんが惨殺されるようなタブーに触れるシーンはなかったぞ!
いやそもそも、小さい子や妊婦さんがねっちり惨殺されるって、ハリウッドの娯楽映画としてはかなりなタブー破りじゃないですか?
でも、そんな、神経を逆撫でされるような残虐路線を、
どーして「エイリアンVSプレデター」という、本来がオバカ企画のシリーズで見せつけられなきゃいかんのだw?ピーター・グリーナウェイ監督作品やミヒャエル・ハネケ監督作品のような、「映画のタブーにも遠慮のない暴力シーンも大胆に描く」アート系の映画だっていうならハナシはわかる!でも「エイリアンVSプレデター」で、どーしてこんな残虐不条理路線をやっちゃったの??!!
あまりに不快な暴力描写の連続、ユーモアはゼロ、
そして登場人物たちは、俳優さんに華のあるスターが一人も呼ばれていないということもあって、演技がどうにもダルい。つまり、感情移入できない。
登場人物たちに感情移入できなくて、
暴力描写が過激すぎて、
そして肝心のエイリアンの描き方も、血液が酸という設定が途中からなかったことにされているなど、ご都合でキャラ設定がしばしば崩壊してるとなると、
この映画、どこを観ればよいのだw?
まあ、
これが、
たんに「華のない失敗作」というなら、
まだ私も「次はもっとがんばろうね」くらいの声をかけるところでしたが、
どうにも「今回はお客さんがビックリするような残虐シーン盛りだくさんでいこうぜ!妊婦さんが襲われてお腹を引き裂かれる、なんていいよね?」みたいなノリで制作をしていたのではないかと疑われる、ワルノリ映画としか私には映らず、
「残酷なシーンをたくさん入れれば『今度のエイリアンVSプレデターは過激ですげえな!』とお客さんが喜ぶはずだぜ」とでも思って作ったのなら、、、
それは制作側の傲慢というものじゃなかろうか?ホラー映画ファンはそんな単純な観客層ではない。なめるなー!
それに、、、
繰り返しには、なりますが、、、
なんで、
ハリウッド映画の暴力描写の暗黙のタブーに、たかが『エイリアンVSプレデター』の続編で、挑んじゃったのw?たかが「対決企画モノ」じゃないですかw!残虐描写の極限にチャレンジしたいなら、別のシリーズでやってくれい、、、
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※あ、ちなみに、今回のこの記事画像のモトネタはこちらです、いちおうamazonへのリンク貼っておきまする、若い人には伝わりにくいネタでスイマセン、、、