本質を突くことで物事に捉われない。
スマートデバイスを所持し常にインターネットに繋がった生活を送っていると、時には求めてもいないリコメンデーションやフォローアップを受け続けることがある。潜在的に何かに捉われていることが多くなってきているのではないだろうか。
例えばあるお店で買い物をしたとしよう。そこで会員登録を求められ、メールアドレスなどの個人情報を登録したとする。謳い文句はこう、そのお店で使えるポイントがもらえる、割引可能なクーポンがもらえるといったものだ。そして、その翌日から登録したメールアドレスにどんどん宣伝広告のメールが届く。興味がなければ読み飛ばすだろうが、定期的に押し寄せてくる情報というものは、まるでボディーブローのように精神を疲弊させ、潜在意識への刷り込みを始める。ポイントが貯まるといった表面的な誘惑にかられ、もうそのお店でしか買い物をしなくなる。
これは一見、お客にとってもお店にとってもメリットしかないように思えるが、消費者の長い人生における体験価値を考えたらどうだろう。もっと良いお店を探せば見つかるだろうし、もっと安く手に入るお店だってあるかもしれない。何より、今までにない体験が得られる可能性があるのだ。
私はこの体験価値の重要さに気づいた時、ポイントカードを全て捨てた。普段から何かに縛られるのは嫌いと言っている人ほど自分の財布の中身を見て欲しい。いろんなポイントカードが入っていないだろうか。器用にポイントカードの存在を前提にお店を回っている人もいるだろうが、正直そんな生き方は疲れると思う。もっと本能的に、自由に買い物を楽しんだ方が良いと思う。
買い物における本質とは、まだ見ぬ体験だ。高い・安いに捉われるよりも、それを得て自分の生活がどれだけ豊かになるか、幸せな時間を過ごせるのか、といったところに重きを置いていきたい。
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