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【雑記】橋本徹氏の記事について

橋本徹氏の発言で気になったところがある。

 この意見にスタジオでコメンテーターとして出演した三輪記子弁護士は「一人で死ねっていう先生の発言にはまったく賛同はできなくて、今回の被疑者がそういう風に思っていたのか、まだわからないですし」と反論した。これに橋下氏は「一般論としてっていう意味で言っているんでね。まだこの容疑者に対して裁判も確定していないけども、じゃぁ一人で死ななければどうするんですか?他人を犠牲にしていいんですか?」と問いかけた。
 
 三輪氏は「他人を犠牲にしていいとは一言も言ってないですけど」と返したが「じゃぁ他人を犠牲にするなっていうことは一人で死ねっていうことじゃないですか?そこをごまかしちゃダメですよ。社会はそういう規範意識を醸成して、自分の命を絶つときは絶対に人に迷惑をかけるなっていうことを社会がそういう風にしていかないと、きれいごとばかり言ってもダメですよ」と橋下氏は持論を展開していた。

短い発言だが、以下の2点を用いて自身の主張へ誘導しているのがわかる。

「AじゃなければBですか?BがダメならAでしょ(勝手な二択)」

「きれいごとじゃなくて本音で(誠実さの偽装)」

これらは議論で使えるものではないが、その場で優位になるにはことができるテクニックなのだろう。後で振り返ればおかしなことを言っていることがわかるが、その瞬間に問題点を指摘して反論する瞬発力がある人は少ないように思う。

繰り返すがこれらは問題解決を目指す議論の場で用いることはできない。
これらは主張の正当性を補強したり裏付けたりするものではないからだ。

議論ではない複数人で主張し合うだけの場や、テレビのような時間が限られている場など、短いセンテンスで有利になる必要があるときのテクニックで、橋本氏には慣れた手順なのかもしれない。

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