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【雑記】価値の話はしないほうがいい

#私はこの作品に救われた というタグの話題を知った。マイナーな作品に感銘を受けた体験談を語って、表現規制にNOを示す試みのようだ。

活動は否定しないし、創作物への体験を共有するのもいいと思うが、ちょっとした違和感があったので書いておく。

「救われた」みたいな「好ましい価値」があるから良いものだ、となって欲しくない。表現の自由とは、誰からも好ましいと思われず、価値を見出されない創作でも守られるためにあるはずだ。

好ましく思われない作品でも、誰かを救うことがある。
どのようなマイナー作品でも誰かにとっては価値がある。
だから規制で創作の幅をせばめることには慎重であるべきだ。

これに異議はない。

しかし、表現規制を語るときに、作品の「価値」に重きをおいてはいけない。
価値があることを強調すれば「価値がなければ規制してもよいのか」という意見を呼び込んでしまうし、価値の証明に労力を割くことになれば時間をムダにするだけである。

だから、「価値」の議論になるのは避けよう。
価値ではなく個人的な体験を語って、マイナー漫画を共有していこう。
楽しいことを分かち合うことは大歓迎だ。

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