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【雑記】理解してもらうには聞いてもらわなければいけない

トーン・ポリシング云々みたいな「どんな相手でも、いったん話を傾聴するべき」という態度は、自分に課す分には立派だが、他人に求めていいのだろうか。

「感情を受け止めてもらって理解してもらう」というのは、相手に「不快感をこらえて内容を吟味してもらい協力してもらう」と期待することだが、それは相手の感情や思考、時間といったリソースを一方的に使ってもらうわけで、過度な期待ではないだろうか。

しかも、関係性が自由に選べるのに、わざわざ不快な人に付き合うというのは、相当の忍耐力が必要になると思う。実際には、最初に不快な印象を与えた人は、その瞬間に関係性をクローズされてもおかしくない。
そう考えると「落ち着いて」「それはトーン・ポリシング!」みたいなやり取りは、即座にブロックされても変ではない。

「話せば理解してもらえる」以前に「話を聞いてもらう」という段階があるのではないか。

「話を聞いてもらう」ためには相手に好感を持ってもらわなくてはいけない。関係性がない相手ならなおさらだ。

「理解よりまず支持」「共感より好感」へとコミュニケーションが変化しているのではないかという気がする。

「話せばわかる」と言って「問答無用」で撃たれた首相もいたが、やはりまず「話を聞いてもらえる人」になるという方が重要なのでは。

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