【雑記】「フランケンシュタインの誘惑」感想
「フランケンシュタインの誘惑 E+」がとても面白かった。録画していた全話を一気に観てしまった。
人体実験、大量破壊兵器の開発など科学史の闇を巡るドキュメンタリーで、切り口も構成もとても良かった。9月5日からの続きの放送も楽しみだ。
「フランケンシュタインの誘惑」は、どれも面白かったのだが、そのなかでもおすすめは第3回、第6回、第8回だ。再放送があればぜひ見て欲しい。
おすすめ回その1
第3回「水爆 欲望と裏切りの核融合」
無限の破壊力を持つ水爆の魅力にとりつかれた物理学者、エドワード・テラー。水爆への純粋な思いは、やがて愛憎入り混じった裏切りへと行きつく。自身と世界の行く末を大きく変えてしまった「水爆の父」の純粋さが迎える結末とは!
おすすめ回その2
第6回「地獄の炎 ナパーム」
東京大空襲で街を焼き払ったナパームはいかにして生まれたのか。勤勉な有機科学者、ルイス・フィーザーのたゆまぬ努力におとずれた「ひらめき」が、最悪の技術を世界に解き放つ!
おすすめ回その3
第8回「人を操る 恐怖の脳チップ」
頭に刺した針に電気刺激を与えて人の感情をコントロールする脳チップ――それは、良き人間による良き社会を目指した脳科学者、ホセ・デルガードによって生み出された。暴力のない世界を求めた科学者が踏み込んだ狂気の世界!
その才能が世界を揺さぶる
「フランケンシュタインの誘惑」では才能ある科学者たちの夢と野心が結実したことで、世界のありようを変えてしまう様が描かれている。
「王様たちのヴァイキング」の感想でも書いたが、誰にも必要とされない才能は悲しいものだが、人々の望みに応えて悲劇を招いてしまう才能は痛ましい。