ホムラショウイチ

趣味で小説を書いているものだ

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最近の記事

サイバーパンク・ストリート・デイズ 「マグロ・オア・タマゴ」

(これまでのあらすじ:  貧乏探偵の零崎人吉は無人スシバーのカウンターで悩んでいた)    マグロにするか、タマゴにするか。それが問題だ。  夜の無人スシバーの一人用の席に座った俺は、スマホを片手に悩んでいた。  スマホの画面には自分の全財産が表示されている。  「二○○YEN」    寿司一貫分。それが俺の全財産だった。   「二百円で買えるスシネタは……マグロか、タマゴか」  どうしたものか、と悩む。今日まで水と砂糖と塩で何とか命を繋いできたが、それも限界だった。  

    • カードゲームファンタジー世界・試し書き

      〇 世界は一枚のカードから始まった。 世界の名はカルディア。 この世界ではあらゆる魔法はカードに封じられ、カードを使うことで発動する。 攻撃も、防御も、精霊と呼ばれる使い魔の召喚もーー全てはカードによってもたらされる。 この世界は、そんなカードと、それを使う魔術師達を中心に回っていたーー 〇 (前回までのあらすじ。持ち主に悪しき力を与える〝闇のカード〟の回収のため旅をする魔術師、ユーキ・クロスロード。とある村を訪れた彼は、そこで闇のカードを使い村を支配する少女マナと出会

      • 夢見りあむを応援したい

        アイドルマスターシンデレラガールズの第8回総選挙にて、登場3ヶ月にして夢見りあむが3位を勝ち取った。 快挙である。全190人の上から3番目の人気を示したのだ。 しかし彼女は困惑顔でこう言うのだ。 「チョロイなオタク!! ぼく頑張ったか!? 努力なんてムダムダの無じゃん!? アイドルってなんなんだよぅ!! ……はー、めっちゃやむ」 ファンやPへの感謝の言葉ではなく、これでいいのか!? という訴え。 これを見てチョロいオタクである自分は「コイツひょっとして真面目なのでは……?

        • ヒーローはいつまでヒーローで居なければならないのか

          ヒーロー。悪を討ち正義を守る人。 物語の中の存在とはいえ、こういうのは残酷なのだけど。 自分はヒーローにはずっとヒーローでいて欲しい派だ。 だがそれはとても残酷な事なのだと、ある映画を見て思うようになった。 ヒーローは、いつか辞めなければいけない。その終わり方がどのようであれば「美しい」のか、それは分からないけど。 なんとなく、そんなことを思いました。

          創作日記

          https://ncode.syosetu.com/n1296fm/ 令和一発目の小説を書いてやったぜー!! (本当は平成最後の小説になる予定だった) それはともかく…読んでください!!

          創作日記

          昨日それなりに小説を書いてたらnoteの更新忘れたー!! やっちまったぜ☆ まぁ仕方ない仕方ない。切り替えていこう。

          創作日記

          黄金週間初日、どれくらい書けましたか? 一行も書けませんでした… 情けない…

          小説家になろう・おすすめ作品

          https://ncode.syosetu.com/n9511dh/ 狼領主のお嬢様 コミカライズ版を読んで面白そう、と思い電子書籍を買って二巻まで一気に読んでしまいました。 悪逆領主一族の娘として処刑された主人公が、前世の記憶を持ったまま生まれ変わる。そうして時を経て、紆余曲折の果てにかつて自分を殺した男の元でメイドとして働くことになる。 お嬢様のキャラが魅力的。こういうキャラが書きたいなぁ…と思う。 面白かったです。おススメ。

          小説家になろう・おすすめ作品

          創作日記・逆境だ!!

          逆境だ!!! 令和まで残り一週間を切ったこの状況こそが逆境なのだ!! この逆境に立ち向かえ!! 具体的には4月30日23時59分までに小説を書き上げるのだ!!! と、宣言することで自分を追い込んでいくスタイル。

          創作日記・逆境だ!!

          創作日記

          https://www.nicovideo.jp/watch/sm34965568 【けものフレンズ】千一番目の英雄としてのかばんちゃん【ゆっくり解説】 良い解説動画だと思います。 こういう神話的なアプローチも面白いかも… 神話的な叙事詩を書いてみたいな、と思うこともあります。 とりあえず今は平成最後の作品を書き上げることを目標に頑張る!

          創作日記・星宝転生ジュエルセイバー

          http://www.jewel-s.jp/ 星宝転生ジュエルセイバー、と言うゲームがあったらしい。 そのゲームのコンテンツをフリーで二次使用でる、とのこと。 使用条件は「ジュエルセイバーFREE」と上記URLを作中に明記すること。 これを使わせてもらったら、キャラクターのイラストとかを自分の小説に使えるんじゃ、とちょっと考え中。 イラストのチカラは偉大だからなぁ…

          創作日記・星宝転生ジュエルセイバー

          「設定話・魔術講義」

          「この世界の魔術と言うのは、つまるところ言葉の力なんだ」  山林のちょっとした広場。少し日が西に傾いた午後。二人の人影があった。  両者共に黒のローブ姿。片方は眼鏡をかけた青年で、もう片方はまだ小さい少年だった。  眼鏡の青年が右腕を前に出し、拳を握って見せる。 「魔術無しだと、こうやって拳を振るっても何も起きない」  言って、右拳を少年に向けて振るう。拳は少年には届かず、何も起きない。   「しかし、意志を込めて言葉を放つとこうなる。"我は空間を打撃する"」  青年

          「設定話・魔術講義」

          「忘却刑」

           忘却刑。  それはとある魔法王国で執り行われる刑罰の一つ。  それを受けた罪人はありとあらゆるものから忘れられてしまう。  忘れられるだけでなく、認識されなくなる。  罪人は誰にも覚えておられず、誰にも認識されず――完全なる孤独に堕とされるのだという。    ●●●    忘れられる。認識されなくなる。ただそれだけだと思っていた。   「はぁ、はぁ、くそ、どうなってるんだ……!」  俺はとあるテロ行為を起こし、その罰として忘却刑を受けた。  誰からも忘れられ、誰にも認識さ

          「世界の半分と引き換えたモノ」

          ●これまでのあらすじ まおうはひめをさらいました それにより、せかいからひかりがきえました ゆうしゃはひめをとりもどすため、まおうのしろへとむかったのでした ●●● 「何故、姫をさらった」  魔王城、玉座の間。禍々しい黒い玉座の前には二つの人影。  一つは倒れ伏した鎧姿の黒き女性。魔王と呼ばれる者。  一つは魔王に剣を突きつける白き鎧の剣士。勇者と呼ばれる者。  勇者は魔王へと問いかける。姫をさらった理由を。世界から光を奪った理由を。   「姫はこの世の光だ。彼女がいる

          「世界の半分と引き換えたモノ」

          「全身義体の感じる現実」

           ――僕は全身義体だ。    脳と脊髄の一部以外の全てを機械に置き換えたサイボーグ。  サイボーグ故に身体能力は非常に高く、タンカーを持ち上げ、ビルよりも高く跳躍し、リニア新幹線よりも速く疾走することが出来る。  超人、と言って過言では無いだろう。  その力を持って、僕は国のある諜報機関に所属し、エージェントとして活動している。  常人には到底不可能なミッションの数々をこなし、国を護っているのだ。    ――しかし時折不安になる。    僕の眼はカメラアイで。僕の耳は集音セン

          「全身義体の感じる現実」

          「サイバーパンク・買われた奴隷」

           2119年。  科学技術・資本主義が発展しつくした結果、道徳や倫理と言ったモノは売り飛ばされてしまった時代。  売れるモノは何でも売れ、買えるモノは何でも買え。資本こそが正義。持つモノが正しく、持たざるモノは間違っている時代。  俺は、持たざるモノだった。   「――四番。十五歳男性。電脳化・義体化なしのフレッシュな素体。労働力というよりは実験用のモルモットに最適な奴隷です。では二十万から……」  ヨミガハラ市、地下の奴隷オークション。  その舞台の上で、多くの観客達に値

          「サイバーパンク・買われた奴隷」