世界が謎に包まれていることについて
仕方のないことかもしれませんが、私は今日一日部屋の中にうずくまっていました。カーテンを締め切って、薄暗い部屋の中で、夜の延長線を繰り広げる。これには一定の楽しさがあります。窓を開けて新鮮な空気を取り入れる位なら妥協しても良いです。ですが、淀んだ空気も嫌いではありません。
私にはこの世が何なのかよく分かりません。外で騒がしい声がしたので、カーテンの隙間から覗くようにしてみると、連れ立った学生が楽しそうに歩いていました。またそのすぐ後の事です。背中を丸めた一人の老婦人がえっち