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バイキングの遺産

🇳🇴「おらは若い頃、ヴァイキング船でスコットランド、フェロー諸島、元々無人島だったアイスランド、イヌイットのいるグリーンランド、そして新大陸に遠征したべ。あの時は新大陸がどこなのかわかんながったけど、おっさんになっでがら今のカナダだと気づいたんず。あの頃、ホーコン1世にキリスト教を教わったべ。
 12世紀後半には人口が増加してんで、商業が発達したんず。国王は初めから世襲だったべ。13世紀には海路での貿易がされるようになり、🇸🇪🇩🇰、それがら西欧の北海沿岸の地域と取引ずるようになっだ。kontorという貿易組織が成立し、そこから発展しだハンザ同盟の主要な商館がベルゲンにあっで、鱈の干物や、魚油、バター、皮革などを輸出しでだんず。
 おらと🇸🇪は元は別の王家による世襲だっだげど、おらの所のホーコン5世の娘が🇸🇪王家の次男と結婚し、その子供がおらたちの国王を兼任しだんず。彼はおらのホーコン6世の父で、ホーコン6世妃が選挙王政で選ばれし🇩🇰ヴァルデマー4世王の娘で、🇩🇰マルグレーテ1世と呼ばれでる。でも女王ではないべ。ホーコン、マルグレーテ夫妻はメクレンブルク公妃である姉の息子を警戒して、自分達のオーロフという幼い息子を立てたんだべ。母親はその摂政だったんべよ。おらと🇸🇪🇩🇰は同君連合となったんだべ。今は考えられねーけど、三国は常に同じ国王というルールがあったべ。
 14世紀末にカルマル連合ができて、北海バルト海と交易をする東西の勢力に対抗し、おらたちのうち1人が攻撃されたらみんなで守ると決まっでだから、西欧ど陸で繋がっでないおらと🇸🇪には負担だったべよ。長きに渡って外国出身の国王も出たべ。
 16世紀には国教会の成立で識字教育が浸透しだり、🇸🇪がカルマル連合をやめだりとかがあったんべ。
 ウィーン体制で同君連合の相手が🇩🇰から🇸🇪になっだが、事実上は独立した状態だったべよ。独自の憲法もあっだ。
 🇩🇰と同君連合だっだ時は🇩🇰の言葉を使っでだから独自の公用語を形成しようどしだげど、その書き方には🇩🇰のスペルにおらの発音をあてるブークモールとおらの家独自の方言の共通部分を繋げるニーノシュクが政治的に対立しでで、前者は上流階級、後者は庶民に支持されたべ。今は国民の9割がブークモールを利用するんず。

以下にまとめました:

バイキングの遺産
ノルウェー 🇳🇴

シナリオ概要: ノルウェーはバイキング時代にスコットランド、フェロー諸島、アイスランド、グリーンランド、そして新大陸(現在のカナダ)への遠征を行い、多くの土地を探検しました。ホーコン1世の時代にキリスト教が伝えられ、12世紀後半には人口が増加し、商業が発達しました。13世紀には海路での貿易が盛んになり、スウェーデンやデンマーク、西欧の北海沿岸地域との取引が行われました。ハンザ同盟の商館がベルゲンに設立され、鱈の干物や、魚油、バター、皮革を輸出しました。ノルウェーとスウェーデンは元々別の王家による世襲でしたが、ホーコン5世の娘とスウェーデン王家の次男との結婚により、両国の王位を兼任することになりました。

主要な出来事:

バイキング時代の遠征と探検
百瀬宏他編『新版世界各国史21 北欧史』、p.27、山川出版社、1998

ホーコン1世によるキリスト教の導入

12世紀後半の人口増加と商業の発展

13世紀の海路貿易とハンザ同盟の設立
『ハンザ12-17世紀』フィリップ・ドランジェ、みすず書房 46~52頁

ノルウェーとスウェーデンの王位の兼任
戴冠文書、連合文書第一条より。

14世紀末のカルマル連合の成立と三国同盟
連合文書第4条と筆者の大学時代の授業資料より
 
16世紀の国教会成立と識字教育の普及
筆者の大学時代の授業資料より

ウィーン体制後の独立状態と独自の憲法
筆者の大学時代の授業資料と『ノルウェーを知るための60章』、岡本健志、p.129、130より。

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