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国家予算の仕組みを理解すると、色々経営戦略に使えるぞっていう話。

こんにちは。
Scalarの朝比奈です。

さて、今回は補助金というよりは、来年度はどんな感じで国家予算が消化されていくか、その分析から一体どの角度に経済の追い風が吹いているのか考察していこうと思います。

まず国家予算については財務省のHPで「予算・決算(国のお金の使い道)」なるページがあります。自分で言うのもアレですが、このページを丁寧に見る人は相当意識高めです。というか余程自分事化してる人じゃないとこのページを開いたとて、何をどう見ればいいのかわからないと思います。

Facebookのいいね6件・・・内1件は私ですけど。

ということで、まずこの見方をなるべく簡単に解説します。
いや、解説しなくていいという方は、もうここで違う記事に行ってもらっていいです。たぶんこの先つまらないので。
ただ、魚で例えると「あ、こういうところに潮が流れてるなら、このストリームに乗れば早く目的地に行けそうだ」といった潮の目を把握することはビジネスの荒波に生きるビジネスマンにとっては決して悪いことではありません。

ということで、まず執行予算額が確定している令和3年度で確認しまっす。
今回は特に中小企業支援と関連の深い3つの省(経済産業省、環境省、厚生労働省)に絞って紹介します。

国の予算の体系をさらっと復習しておきます。

どうやったって縦割りになる予算編成

まず、国の予算にも「一般会計」と「特別会計」の二つがありますが、今回は「一般会計」のみフォーカスします。(特別会計は読者の方にニーズがあれば解説を検討します)

一般会計は毎年「一般会計予算」としてどんなことで予算が使われているのか紹介されています。ただし、1,000ページを超えてるので全部読むには相当な胆力が必要です。(というか読まなくていいと思います。)

枕にして寝れるボリュームです

中学校か高校の社会で習ったかもしれませんが、国の予算は「当初予算」と「補正予算」の二つで構成されています。補正予算は複数回組めるため、「第2次補正予算案」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、当初予算はいわゆる「基盤的な事業」で、金額の変更はあれど今後余程のことがない限り継続される予算です。一方、状況に応じて必要な事業を考え、省庁にお金を積み上げていくイメージが補正予算です。

社会科が好きな方や政治経済の学部出身の方ならまだしも、予算から来年度の潮の目を読み解くというマニアックなことをしている方は多くありません。
とはいえ、「来年度はここに結構予算が付くだろう」と予想ができれば、今年度終わってしまっている補助金でも「たぶん来年はもっと規模が拡大される」みたいな予想が立てられ、経営者にスタンバイを促せます。

令和5年度の潮の目は「新しい資本主義」の模索か

さて、ここまでマニアックな話に付き合ってくださった高レベルなビジネスマインドを持った皆様に、令和5年度の潮の目のヒントの資料をご紹介します。

ここの右上に注目ですね。

これは財務省が発表している令和5年度の予算を決める基本的な考えを示した図です。行政用語でわかりにくいのですが、「義務的経費」というものは極めて硬直性が強い経費で、公務員の職員の給与や生活保護費等がそれにあたります。逆に「裁量的経費」はこれに含まれない経費、と解釈しておいてもらえればOKです。

裁量経費の上に、何やら「+」がありますよね。この上に乗っけるのが補正予算のイメージで、重点政策推進枠という名前がついて、この中に入っている「新しい資本主義」という言葉の下にいくつかヒントが書いてあります。これらが今後の潮流になろうとしているキーワードとして捉えて頂いて差し支えないでしょう。

少々マニアックですが、行政の仕組みを理解した上でうまく先を見通せる専門家を身近に置く、ということが今後の経営戦略には必要なのかもしれません。ワンピースでいうとナミ的な存在ですね。

今回はちょっと硬めのお話になってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!!


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