“こうすべき”から“こうしたい”へ—選択肢を増やす生き方
たった今、何らかの生きづらさを感じている人がもっと楽になるためには、シンプルにこれまでやってこなかったことを試してみることだと思います。
私自身もそういった意識でここ数年を過ごしてきた結果、ずいぶんと生きやすくなった実感があります。
私の場合、ストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)の資質「責任感」や「分析思考」によって、自分の言動には必ず「こうすべきだから、こうする」という理由付けが必要でした。
それ自体は単なる思考のクセであり、そこに良し悪しはありません。
しかし、明確な「こうすべき」という理由がない限り、何かをしてはいけないという縛りを自分にかけると、言動の選択肢が狭まってしまいます。
生きづらさはどこから来るかといえば、それもシンプルで、選択肢の少なさからです。
だからこそ、これまでにない選択肢を広げることが、生きやすさにつながると考えています。
私の場合、「こうせねば」「こうあるべき」というのはあっても、「こうしたい」で行動するという選択肢はありませんでした。
もちろん極端な話ですが、実際には「こうしたい」と思っても、それを実行することで周りの人たちがどう思うかが気になり、結局「そうすべきではない」が優先され、断念することが多かったのです。
今では「自分がどうしたいのか?」を大切にし、それに沿って言動を選択することが増えました。
そうするとどうなったか?多くの場合、それまで不安に思っていたことは起こらないことに気づきました。
当たり前と言えば当たり前ですね。
人は、自分が思うほど他の人に関心を寄せているわけでも、他人の言動を縛ろうとしているわけでもないのです。
それでも、多くの人がそうした不要な心配をして、自分の言動に制限をかけてしまっています。
そして、自分に制限をかければかけるほど、他者にも制限をかけようとしてしまうのです。
これまで書いたことと矛盾しているように思われるかもしれませんが、自分の言動に縛りをかけているからこそ、他の人もそうだと思い込んでしまうのです。
実際には、そんな人は多くないのに。
ですから、大切なのは今の自分の思考のクセに気づくこと、そしてこれまでの自分にはなかった発想を取り入れてみることです。
これがとても重要だと思います。
そういう意味で自己理解を深めるためのストレングスファインダー®(クリフトンストレングス®)、そしてセルフィッシュ(自己本位)というあり方を目指す自己基盤の考え方を私は大切にしています。