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怒りの奥にある本当の感情に気づくとき

クリフトンストレングス®(ストレングスファインダー®)を深く学ぶ中で、自分自身をより深く理解する機会が増えました。その過程で、私自身が抱えるネガティブな感情の根っこに気づくことができたのです。

私の場合、「責任感」という資質がよく反応していました。
自分の中にある「物事はこうあるべき」という基準。それに照らして、相手の言動がそれに沿わないと、イライラが募ることが多かったのです。

「本来こうすべきなのに!」
「それじゃダメじゃないか!」
「どうしてそんなことをするんだろう!」
「少し考えればわかるはずなのに!」

そんなふうに、怒りという感情が日々湧き上がっていました。そして、その怒りを周囲にぶつけることで、相手を「正そう」としている自分がいました。

ところが、そんな私の行動が否定されると、今度は「自我」が反応し、怒りがさらに加速していきます。どこかで立ち止まり、自分の感情の本質を見つめ直す必要がありました。


怒りの奥にある、本当の感情とは?

よく「怒りは表面的な感情であり、その奥に本当の感情が隠れている」と言われます。私の場合、「責任感」が引き金となって湧く怒りの奥には、自分の「正しさ」が否定されることによる悲しさ、やるせなさ、寂しさがありました。

さらに、怒りを増幅させる「自我」の奥に隠れていたのは、「自分の存在が否定される怖さ」でした。これは非常に強い恐怖心で、私を動かしていました。この恐怖があるからこそ、怒りという表面的な感情を利用して、相手を攻撃し、自分が否定されないよう必死に守ろうとしていたのだと思います。

けれども、怒りに支配されていると、自分をコントロールするのは難しくなります。私は、自分の感情の正体を知り、本当の気持ちに触れる必要がありました。


感情に気づき、伝えるかどうかを選ぶ

自分の本当の感情に気づいたとき、次に考えるのは「それを伝えるかどうか」という選択です。たとえば、相手の言動が理不尽だと感じたとき、怒りとしてぶつけるのではなく、「そう言われて悲しい」といった素直な気持ちを伝えることもできます。それがアサーティブ・コミュニケーションの一つの方法です。

一方で、気づいた感情を必ずしも伝える必要はありません。自分で気づいたことで、感情を内側で消化してしまう場合もあります。たとえば、「ああ、自分は否定されることが怖くてこんな感情になっているんだな」と思えるだけで、心が少し軽くなることもあります。


非合理な思い込みを緩めることが自由への第一歩

さらに深く自分を見つめると、そこには自分を生きづらくしている「思い込み」が潜んでいることがあります。たとえば、

  • 「正しい自分でいないといけない」

  • 「誰からも否定されない自分でいないといけない」

こうした非合理な思い込みが、自分を追い詰めていることに気づきました。世の中に絶対的な正しさはありませんし、誰からも受け入れられるということもありません。けれども、それに反する思い込みを持っていると、以前の私のように生きづらくなり、周囲に怒りを振りまいてしまう結果になります。


自分らしく生きるためのステップ

自分の感情の出どころ、その奥にある本当の感情、さらにはその感情を生み出している不要な思い込みに気づき、それを少しずつ緩めていく。このプロセスを繰り返すことで、自分自身を縛りつけていたものから解放され、もっと楽に、自分らしく生きられるようになると感じています。

このプロセスは簡単ではありませんが、少しずつ感情や思い込みに気づき、それを少しずつ手放していく(完全には手放せないし、手放す必要もない)ことで、自分を大切にする道が開けるのだと思います。


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ちしき
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