18年目も”だれかのおいかぜになる”ために
今日はボクたち株式会社おいかぜにとってはじまりの日。
17年前の今日、会社をスタートさせました。おいかぜの18年目、第18期です。こんな時代に17年間も無事に会社を継続できたこと、まずはおいかぜに関わってくださっている全ての方々に感謝の気持ちを伝えたい。本当にありがとうございます。そしてスタッフのみんなにも。本当にありがとうございます。
そろそろ「まだまだ若輩で」なんていう言葉を使っちゃいけないような、そんな年数を重ねてきました。だって、そのとき0歳だった子どもは17歳になっているわけで、26歳だったボクは43歳になってしまいました。時の流れは早いですね。
でもここ京都の歴史の深さで考えると、17年なんて数字ではなくて、まだまだ頑張っていかなきゃなぁと思います。是が非でも何代も続く老舗企業にしたいって思っているわけではありませんが、ボクたちが行った経済活動が社会を通して京都の街や人や暮らしや文化に何某かの影響を与える、京都の街や人たちに求め続けてもらえる、そんな存在になりたいとは思っています。その結果として、京都のアレゴリーたる存在、京都らしい企業になることができたならば、こんなに嬉しいことはないわけですが。
さて。
まずは株式会社おいかぜの前期、第17期を振り返ったとき、ボクにとっては15期から17期にかけての2年間も含めて振り返ったとき、京都と東京の遍在生活が終わったという事実が一番大きなトピックスでした。3月以降の新型コロナウィルス感染拡大の話題が中心になりそうですが、おいかぜ的にはメインテーマではありませんでした。
ボクにとっての17期は“働く場所の遍在化による、働く時間の細分化“という、ボクの中の”問い”なのか“仮説”なのかが、新型コロナウィルス感染拡大によって証明された、そんな壮大な思考実験の只中にいた1年だったように思います。
翠灯舎さんからジョインしてくれた佐野さんたち、激務の中での採用から十分な教育ができなかったにも関わらず急成長してくれた樋口さんと廣瀬さんという若手ディレクターたち、今まで定着しなかった営業職を確実につくってくれた近藤さん。他にも書き出したらキリがないんだけれど、それぞれのプレイヤーの大活躍があって、ボクが不在にしがちだった期間に蒔いた種が確実に実になり、第17期のおいかぜの体制はおいかぜ至上最高で最強の布陣になったことは言うまでもありません。ボクの不在と現場の力がうまく作用し合い、おいかぜは舵取り役のボクと現場がうまい具合に分離し、そこにそれぞれの役割がうまく根付いたと思っています。
また新型コロナウィルス感染拡大によって、自分たちの一番の強みである、プラットフォームソリューション事業部(ITインフラ事業部)を見つめ直せたことも第17期の収穫でした。IT化の遅れが叫ばれるここ日本で、ウィルスという外圧的なITリテラシー・インターネットリテラシーの底上げの中、改めてボクたちの役割が世の中に必要とされていると感じました。その気付きを起点として、ボクたちは”だれかのおいかぜになる”という理念のもと、”デザイン”と”エンジニアリング”でお役さまや社会の課題を解決する”総合力”を改めて明確に掲げているわけですが。
そして今までの17年間を礎とし、本日第18期を迎えました。大きな節目である20周年まで丸3年。これからの3年間は20周年を旗印に、ボクたちらしいやり方で、ボクたちなりのペースで、いろいろな取り組みにチャレンジしていきます。
1、プラットフォームソリューション事業部の事業拡大
ボクたちはこの7年間、プラットフォームソリューション事業の発信を怠り過ぎました。2021年の新卒採用では540名の応募があったにも関わらず、ITインフラエンジニアへの応募が0人という異例の事態を受け、広報戦略を見直しています。
そして新型コロナウィルス感染拡大以降も更に加速するであろうIT化への需要に応えるために、おいかぜのプラットフォームソリューション事業を拡大していこうと思います。
そしてD2C・DXなどをキーワードに、プロダクション事業部との連携を強化し、みなさまのご要望にお応えできるような体制をつくっていきます。
来年4月には33名体制になる弊社ですが、恒常的なリソース不足という課題があり、その解決策の一つとしてアートディレクター・デザイナー・ウェブエンジニア・ITインフラエンジニアなどの外部パートナーさんとの連携を積極的に行っていきます。
2、社内制度の精緻化
新型コロナウィルス感染拡大で証明されたおいかぜの社内制度設計の妥当性、それを元に更なる制度の精緻化を進めていきます。主にはリモートワーク制度と評価制度。“働く場所の遍在化による、働く時間の細分化“への適応を前提としたリモートワーク制度の選択化と多様化を進めます。
また、評価制度についてはより定量的評価の側面を強化し、評価基準を明確にしていこうと考えています。あくまでも定性的評価とのバランスは意識しつつ、評価する側・評価される側の両方にとって納得度の高い評価制度へと進化させていこうと考えています。
3、事務所移転に向けた動き
いまの事務所はとても快適で居心地の良い場所です。とはいえ人数が増えて、既に手狭です。これからも緩やかに拡大していくことを目指すボクたちとしては、そろそろ事務所移転を検討するタイミング。いざ移転するとなったら今以上に良い場所にしたい、そう思うのは当然のことなわけで、絶賛場所を探しています。
目ぼしい場所があるわけではないのですが、20周年までに移転ができればと考えています。ワークスペースはもちろんのこと、ワワワのイベントとかoikazeごはんが開催できるような場所があって、BtoBの会社なんだけど地域にもひらかれているような、そんな場所にしたいなと思っています。妄想は加速しています。
4、自社プロジェクトの再始動
新型コロナウィルス感染拡大によって、イベント開催ができなくなってしまい、おいかぜの自社プロジェクトは少し立ち止まっています。プロジェクトの方向性が、デジタルにシフトしていくことは必然だと思っているのですが、もう少しフォーカスを定めてからドライブさせたいという思いもあり、4月以降いろいろと考えていました。昨今のD2Cあたりの動きを見ていたりすると、改めておいかぜの自社プロジェクトへの価値を再認識していて、今まで以上にワワワの事業化への意欲は高まっています。特に”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ“のD2C的思考をベースとしたBtoBへの転換は個人的にチャレンジしたいお題目であります。”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ“の価値は2021年新卒採用での学生さんの反応で確実な手応えを感じています。
まだまだリアルイベントはできないかもしれませんが”こどものためのでざいんぷろじぇくと ワワワ“を軸においかぜの自社プロジェクトを再始動させていきたいと思います。
5、最後に
第18期は久しぶりに新卒のスタッフが入ってきます。ウェブエンジニア1名、ディレクター2名です。最終選考に残った人たちを全員採用したいくらい優秀で、嬉しい悩みが尽きなかった今回の新卒採用活動。その中の3人です。期待しかないし、一緒に働けることが今から楽しみです。
そんなフレッシュな3人を迎えつつ、ボクたちは今日も明日も明後日も”だれかのおいかぜになる”、”デザインとエンジニアリングで社会の課題を解決“していきます。
そして今期もこの3人の経営陣で頑張っていきます。全員エンジニア(ボクだけ元エンジニアですが)のちょっと堅めの3人ですが、今期も“だれかのおいかぜになる“になるために、ビジネスだけでなくあらゆることで風らしくフレキシブルに愉快な“おいかぜ”に。
第18期も株式会社おいかぜを何卒よろしくお願い致します。