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一定以上のインパクトがないとスルーされる!?『サリエンス効果』


■『サリエンス効果』とは?

発生してしまうと成果を得られなくなってしまうのがサリエンス効果

『サリエンス効果』とは、一定以上の刺激を受けない限り、その対象に意識を向けない・反応しないという心理事象のことです。
直感や経験による先入観によって合理的でない判断をしてしまう『認知バイアス』の一つとして知られています。

「サリエンス」には、突起、突起物、突出、顕著な特徴、顕著性、目立つといった意味があることから、顕著性効果や顕著性バイアス、顕現性効果、また反応させるために必要な値のことを「閾値(しきいち)」と呼ぶことから、閾値効果とも呼ばれています。

つまり、一定以上のインパクトがないと、例え視界に入ったとしても気づかないという心理効果とも言えます。

■サリエンス効果が発生する要因・メカニズム

脳のストレス軽減のために発揮される事象

人間の脳は、視覚や聴覚などの五感から常に刺激情報を受けるため、すべての刺激に反応し処理すると負荷がかかりすぎてパンクしてしまうので、90%以上の刺激を無意識下に置き、一定以上の刺激がない・関心が向かないと反応しないようになっています。

そういった仕組みから『サリエンス効果』が発生するとされています。
逆に、一定以上の刺激であれば、関心が向くことになる、ということになります。

■マーケティング(ビジネスシーン)での発生例・活用例

3つの発生例・活用例

◆商品のパッケージデザイン

①商品のパッケージデザイン

目に留まるようなパッケージデザインにすることで、消費者の注意を惹きつけて購買意欲を高めたり、類似商品を販売する競合との差別化にもつながります。

◆広告

②広告

リアルのオフライン広告でも活用できますが、バナーなどのオンライン広告でも用いることのできる心理事象です。

上述の商品パッケージのように目に留めてもらえるよう、デザインといったビジュアルや『刺さる』キャッチコピーを用いることで、購買対象者に注意を向けさせるといった形です。

オンライン広告の場合の注意点としては、広告を掲載するメディアと訴求したい商品やサービスに一定の親和性があること、購買意欲が高まりそうな対象に向けて広告を出稿する(※1:ターゲティング)、目立たせつつも訴求したい対象に有益な情報を提供することを心掛けるといった点です。

◆テレビコマーシャル

③テレビコマーシャル

広告の一種ですが、テレビコマーシャルもサリエンス効果によって出稿成果を左右される施策の一つです。

あえてCMの演出をダサいものにしてインパクトを出したり、注目度の高い著名人や有名人を起用することで、意識を向けさせることが期待できます。

ですが、あまりにも演出が過激だったり、奇抜な著名人・有名人を起用することで、訴求したい商品やサービスに注目がされなくなる『ヴァンパイア効果』が発生するリスクもあるので注意が必要です。

■サリエンス効果のマーケティング(ビジネスシーン)での応用例

サリエンス効果を防いだ後は接触頻度を増やす

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