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「疑いの目」を持つことで本質を捉えやすくなる!?『批判的思考(クリティカル・シンキング)』


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『批判的思考(クリティカル・シンキング)』を解説した
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先入観や固定観念にとらわれずに、健全な批判的精神に基づいて物事や事柄を多角的・論理的に考え、本質を突き止める考え方である『批判的思考(クリティカル・シンキング)』。なぜ必要なのか?行うメリット、論理的思考(ロジカル・シンキング)との違い、行うために必要なこと・手順、活用例について解説しています。

■批判的思考(クリティカル・シンキング)とは?

先入観や固定観念に囚われず健全な批判的精神によって本質を突き止める思考法

批判的思考(クリティカル・シンキング)とは、先入観や固定観念にとらわれずに、健全な批判的精神に基づいて多角的・論理的に考え、本質を突き止める思考を意味しています。

「クリティカル」を日本語訳すると「批判的」となることから、物事や事柄を否定的に考えるという印象を受けるかと思いますが、そもそも「批判」の「批」は事実を突き合わせる意味、「判」は見分けて定めるという意味があり、その2文字で構成される批判的思考とは、①物事や情報を分析し、②その情報を客観的に把握、③正確に本質を理解するための考え方と言えます。

これはアカデミックな思考ではなく、ビジネスシーンにおいて最適解を見つけるためにも用いることができます。

◆いつから用いられるようになったのか?

1930年代のアメリカが起源とされる思考法

この『批判的思考(クリティカル・シンキング)』は、1930年代のアメリカの教育学において主張されはじめ、1960年代の教育の現代化に伴い注目されるようになったとされています。

日本においては、1970年代に現:東京学芸大学名誉教授・創価大学名誉教授である井上 尚美 氏らによってその重要性が説かれたことが契機となっているようです。

■なぜ『批判的思考(クリティカル・シンキング)』が必要なのか?

前例や慣習、認知バイアスを乗り越えて創造的思考を

なぜ『批判的思考(クリティカル・シンキング)』が必要なのかというと、「今日まで価値のあったものが明日も価値があるとは限らない」変化の激しい現代において、前例や慣習を踏襲していくだけで良いというわけにはいきません。

さらに我々は無意識のうちに『認知バイアス』(※)の影響を受けて非合理な選択や決断をしてしまいがち。影響を受け続けることで、イノベーションやクリエイティビティに必要な創造的思考を阻害することにもなってしまいます。

自身の思考を疑い考え続ける姿勢

そのため、「なぜ?」「どうして?」「今必要なことなのか?」「自分が今やるべきことは?」といったことを自らが思考し続ける必要があります。

適切にその時々のタイミングで、物事や事柄の本質を考え抜く『批判的思考(クリティカル・シンキング)』が必要になるというわけです。

認知バイアス:直感や過去の経験に基づく先入観によって物事の判断が非合理的になり、偏った見方をしたり、ありのままに捉えることができなくなるバイアス。

■『批判的思考(クリティカル・シンキング)』のメリット

主に3つのメリットが挙げられる

『批判的思考(クリティカル・シンキング)』を用いることで、以下のようなメリットを享受できることが期待できます。

◆物事や事柄の『本質』を見極められるようになる

①本質を見極めやすくなる

批判的思考(クリティカル・シンキング)とは、「どうしてこうなるのか?」「本当にこの考え方で良いのか?」という批判的、客観的に疑問を持ち物事や事柄を考え抜くことです。

繰り返して思考をし続けることで余計なものがなくなりブラッシュアップされ、結果、本質に近い最適な結論に辿り着くようになります。

◆『矛盾』や『漏れ抜け』を抑制できるようになる

②矛盾や漏れ抜けを回避

批判的・客観的に疑問を持つ姿勢は、矛盾や漏れ抜けの洗い出しができるようになります。

明らかになったそれらを一つ一つ解決することで内容が適正になり、正しい結論を導き出すことが可能になります。

◆意思決定にかかる時間や労力を短縮することができる

③意思決定がスムーズに

物事や事柄を懐疑的に捉えることで、検討すべき課題を掘り下げることが可能になります。

課題を掘り下げ解決し本質に近づくことによって、意思決定までの時間と労力に無駄を出さずに効率的に取り組むことができます。

■論理的思考(ロジカル・シンキング)との違いとは?

クリティカル・シンキングとロジカル・シンキング

クリティカル・シンキングと類似した言葉に「ロジカル・シンキング」があります。

◆ロジカル・シンキングとは?

「論理的思考」とも呼ばれる手法

ロジカル・シンキングとは、物事を根拠と結論に分類して、その論理的なつながりを捉えながら、問題解決に必要な要因の特定や解決策を練る際に有効な思考法です。「論理的思考」とも呼ばれています。

◆クリティカル・シンキング(批判的思考)との違い

2つの思考法の違いとは?
  • ロジカル・シンキング(論理的思考):物事を根拠と結論に分類して、その論理的なつながりを捉えながら、問題解決に必要な要因の特定や解決策を練る際に有効な思考法。

  • クリティカル・シンキング(批判的思考):先入観や固定観念にとらわれずに、健全な批判的精神に基づいて多角的・論理的に考え、本質を突き止める思考法。

ロジカル・シンキング(論理的思考)は「物事や事柄を分類・積み上げて、論理的に解決策を練る」思考法なので、「疑う姿勢を持って本質を捉えようとする思考法」というクリティカル・シンキング(批判的思考)とはその点で異なります。

とはいえ、相反する思考法かというとそうではなく、クリティカル・シンキングを行う際にロジカル・シンキングを活かす、もしくは逆のケースも可能です。

■批判的思考(クリティカル・シンキング)を行う際に必要なこと

3つの視点・姿勢で取り組むべきクリティカル・シンキング

批判的思考(クリティカル・シンキング)には3つの観点が必要になります。

◆事前に『目的』『ゴール』を明確にする

①事前に『目的』『ゴール』を明確に

「何のために思考するのか」を事前に明確にしておくことがポイントです。

思考するそもそもの『目的』や『ゴール』を定めておかないと、思考する中で「何のために思考しているのか」と目的やゴールを見失いがちになります。

また、明確にしておかないと、部分的な検討や意味のない課題の検討に終始してしまうことにもなりかねません。論点がブレないよう意識づけをすることが必要になります。

◆思い込みや思考グセがある前提を理解する

②人間の思い込みや思考グセを前提理解

人間には、それぞれの価値観や思い込み、固定観念や偏見などの思考のクセがあります。誰もが思考するうえで、それらの影響を受けてしまうことを前提として理解しておくこともポイントとなります。

そして、その前提を踏まえたうえで、何事もそのまま鵜呑みにせず、他者の意見を尊重しつつも、客観的な視点・客観的な事実をもとに「何が正しいのか」を見極めることが求められます。

◆常に問い続ける

③常に疑問を投げかけ続ける

思考し続ける・考え抜く中で、障壁に向き合ってしまうと思考の途中で投げ出してしまったり、結論が出た時点で思考をストップしてしまうことがあります。

途中で投げ出したり結論が出て「はい、終わり」となるのではなく、「なぜそうなるのか」「果たしてその結論が最適なのか」といった問いを止めず思考を続けることで、本質に辿り着く可能性が高まるはずです。


この続きでは、『批判的思考(クリティカル・シンキング)』を進める際の3つのステップ、実際の活用例などについて解説しています。

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